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人生編

「この世界において、誰もがそれぞれの人生を歩んでいる。もしあなたが他人の人生を生きていないのだとすれば、あなたが手にしているのは、紛れもなく自分自身の人生なのだ。」


 これは、先日の演説で政治家が壇上から放った言葉である。


 その言葉の真意に思いを馳せながら、山田は公園のベンチに腰を下ろしていた。そして彼は、ある真理に到達した。


 ――自分が立ち上がらない限り、自分は今、座っているのだという事実に。


「今日の太陽は、実に光に満ち溢れているな」


 山田が感嘆の声を漏らしたその時、通りがかりの僧侶が、思索にふける彼の表情を見て足を止めた。僧侶は静かに口を開いた。


「もし、あなたが楽しくないと感じているのなら、あなたはきっと幸せではないのでしょう。幸せになりたいのであれば、自分を楽しくない状態に留めておいてはいけません。なぜなら統計によれば、幸福を感じている人は、不幸な人よりも幸福である傾向があるからです」


 山田はこの言葉に深い感銘を受けた。前へ進みたいのであれば、同じ場所に留まっていてはいけないのだ。彼は、大きな志を立てる決意をした。


「私は人生の意味を探しに行きます」山田は力強く宣言した。「なぜなら、もし意味を見つけることができなければ、私の人生には意味がないからです」


 僧侶は深く頷き、山田の肩を叩いた。


「覚えておきなさい。疲れを感じた時、あなたは疲れているのです。そんな時に少し休めば、それほど疲れなくなります。しかし、休まずに居続ければ、あなたはずっと疲労を感じ続けるでしょう。そして、歩き続けてさえいれば、あなたは出発点から遠ざかり、終着点へと近づいていくのです」


 ***


 翌日、山田は旅に出た。目の前に大きな山が立ちはだかった。彼は悟った。この山を越えれば山は後ろに退くが、越えなければ山は依然として目の前にあるのだ、と。


「この山は実に高い。もしこれがもっと低ければ、これほど高くはなかっただろうに」


 山頂で、彼は一人の修行者に出会った。修行者は説いた。


「人が人であるのは、他の生物ではないからです。もし成功したいのであれば、失敗を避けなければなりません。なぜなら、失敗は成功の対義語であり、成功は失敗の反対側にあるからです」


 山田は問いかけた。「では、どうすれば失敗せずに済むのでしょうか?」


 修行者は慈愛に満ちた微笑みを浮かべた。


「すべての正しいことを正しく行い、いかなる過ちも犯さなければ、間違いを犯すことはありません。間違いを犯していない時、あなたは正しいのです。覚えておきなさい、明日の次は明後日であり、昨日の前日は一昨日です。時間は常に流れており、止まらない限り、進み続けるのです」


 山田はその言葉を聞き、目頭を熱くした。ついに理解したのだ。今わからなくても、後になればわかる時が来る。


 そして、もし一生わからなければ、死ぬまでわからないのだということを。


 ***


 故郷に戻った山田に、近隣の者が何を学んだのか尋ねた。山田は深く息を吸い、魂を込めて語った。


「気づいたんだ。もし毎日一食多く食べれば、一日に四食食べたことになる。そして、何も食べなければ、お腹が空く。人生とはそういうものだ。生きている間は、死ぬことはない。そして、死んでしまえば、生き続けることはできない。だから、生きているうちにしっかり生きよう。死んだ後は、もう生きられないのだから」


 村人たちは一斉に拍手喝采を送った。誰もが口々に感嘆した。


「なんと素晴らしい! 聞けば聞くほど、これほど理にかなった道理はない!」





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