『プレスマン職人と馬喰』
プレスマン工房で、プレスマン職人が、プレスマンをつくっていました。熱いうちに成形したプレスマンを冷ますために立てておいたり、色を塗ったプレスマンを乾かすために立てておいたりしてある窓際を、馬がのぞき込みました。馬は、プレスマンの価値などわかりませんので、長い顔を左右に振って、立ててあったプレスマンをみんな倒してしまいました。
プレスマン職人たちはすっかり怒って、馬喰を番所へ引っ張っていきました。馬喰に、何をやらかしたのかを尋ねる者がいましたが、馬喰は、馬が、としか言えませんでした。
教訓:プレスマンを壊したら、馬のせいにはできない。