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異世界小説家  作者: キクメン


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88/383

88:交流

 冒険者ギルド内のVIPルームにて、まさにVIPルームに相応しい中央大陸の大魔法協会からの使者二人と私は会談していた。


 その際またしても失礼ながら、心の中で失礼しますと言いながら二人の基本情報を確認した。


-------------------

ヴァルヘルム

??歳男性

レベル:6

生命力:30

魔法力:60

持久力:30

攻撃力:3

防御力:3

素早さ:3

幸運度:3

魅力:2

魔法技能:6

異常耐性:2

【スキル】

杖使いLv2

【魔法】

土の槍小

土の壁小

土のゴレム弱

-------------------


-------------------

トゥルリィーン

??歳女性

レベル:6

生命力:25

魔法力:60

持久力:25

攻撃力:3

防御力:2

素早さ:3

幸運度:3

魅力:3

魔法技能:6

異常耐性:2

【スキル】

弓使いLv2

【魔法】

風の刃小

風の壁小

風移動弱

-------------------


 さすが大魔法協会の使者だけあって、当然魔法を使える上にそれぞれ応用技のような魔法も使えるようだ。どんな魔法なのか見てみたい。


 町の図書館には魔法の本が一冊しかなく、軽く読んだだけなので魔法についてはほとんど分からないことが多く、中央大陸のさらに中央にある魔法の聖地については非常に興味があるということを話したところ、よければ大感謝祭の後に一緒に来ませんかと言われ、私は喜んで誘いを受けることにした。


 使者からの説明によると、中央大陸の魔法は今ではほとんどが生活魔法に関する研究と発展が主になっていて、攻撃や防御などの魔法を使うものは少数で、中央大陸外の場所で冒険者として生業(なりわい)を立てているとのことだった。


 その後も話ははずみ、飯屋で一緒に昼食を食べ、明日は町の近くで互いの技を披露し合うことになった。さらにこれから動物使いの少女のサポート役としてワイバルンとタイガルを散歩に連れて行くと言うと是非とも同行したいというので一緒に行くことにした。


 宿屋に行くと玄関前でポルルとトラとヨクリューが待っていて、特に同行した使者の二人を警戒することもなく、ポルルも特に人見知りをすることもなく、ペコリとお辞儀をして一緒にモウム達がいる場所へと向かった。


「素晴らしい!ワイバルンとタイガルがここまで人に慣れているとは信じられません!」


「はい、タイガルの方はトラという名前で、ワイバルンの方はヨクリューという名前です、どちらも私が生まれ育った村の言葉でそれぞれタイガルと翼の生えた大きな爬虫類のことを指します」


「なるほど、そうでしたか、覚えやすくてそれぞれに良く合う良い名ですね」


 二人の使者のうちトゥルリィーンという女性の方は、トラとヨクリューを見てとても破顔しており、やはり可愛い生き物が好きなんだなと安心した。


「あっ!大丈夫!?」


 トゥルリィーンがモウム達の柵の中に勢いよく走って入っていくトラを見て心配したが、モウム達はいつも通り全く動じず、トラが元気よく走り回る姿を見守り、トラが夢中でおっぱいを飲んでいるときに別のモウムがトラを舐めたりしていた。


 ヨクリューもパタパタとゆっくり後を追って飛んでいき、モウムの背中に乗ったり、顔をこすりつけたりして仲良くくつろいでいた。


「あぁとても癒されますわ・・・この世の楽園のようですわ」


 その気持ち、分かります。


「猛獣として恐れられるワイバルンとタイガルが、まだ赤ちゃんとはいえこれほどまでに家畜とも仲良く出来るとは・・・この少女は素晴らしい動物使いの才能をお持ちですね」


「はい、ポルルのお母さんも腕の立つ動物使いの冒険者だったと聞きます」


「なるほど、そうでしたか」


 その後モウム達の世話をしている少女がにこやかな笑顔でチーズを持ってくると、ヨクリューはすぐに少女のところに飛んでいき、美味しそうに目を細めてチーズを食べた。少女もトゥルリィーンも満面の笑みでその様子を見ていた。


 魔法使いの使者二人もチーズを買い、少女はお礼を述べて喜び、モウム達のいる場所を後にした。


 その後ウォルロッドも交えて高級料理店にて夕食を食べに行ったのだが、色々と歓談しているうちにポルルの話しへと移り、その際ポルルの両親の不幸について語ったところ、ヴァルヘルムがもしかしたらポルルはその時のショックで発声障害になっているかもしれないと言った。


 北方の魔族国境線近くの村でも戦争で親をなくした子供がよくなるようで、他にも感情生涯で喜怒哀楽が希薄になる子供もいるとのことだった。


 中央大陸には良好な処方薬と対処に関するノウハウがあるそうで、私が中央大陸に行った際には是非ともどちらも手に入れたいとお願いし、二つ返事で了承してもらえた。


 その後も実に有意義な歓談が続き、明日の朝飯屋で再開しようと約束をしてそれぞれの宿へと戻ることにした。使者の二人は冒険者ギルド建屋のすぐ隣にある大きな宿に泊っているとのことだった。


 そして翌日、防具を着て槍を持って部屋を出て飯屋へと向かった。ポルルは毎日布団を干すために私の部屋に入ったときに、槍や防具が置いてあるときは今日は依頼に行かない日で、防具やリュックがなくて棒が置いてある時は依頼があるから朝風呂や午後のお散歩には行けないのだと判断しているようだった。


 飯屋に行く途中冒険者ギルド建屋横の宿屋の前で、大魔法協会の使者二人が立っていたので手を振って合流し、一緒に飯屋に行って朝食を食べた。


 その後町の大門に行って門番に近くの人気のない所で、互いの技を披露し合うと言ったところ、待機所に居た門番だけでなく、どこからか聞きつけてきた冒険者達も集まり、さらにその集まりを見て興味をもった行商人達までもが集まり、結局結構な人だかりになってしまった。


 最初に私が披露することになり、トゥルリィーンからはロックゴレムを倒した時の戦いを再現して欲しいと言われ、ヴァルヘルムからはワイバルンを倒した時の戦いを再現してくれと頼まれた。


 まずはロックゴレム討伐の時の様子を口頭で説明し、ゴレムの攻撃を回避しながら槍の後端の石突でひたすら打ち砕いた様子を再現して見せた。その際威力を見せるためにそこらにあった岩に打ち込んでみたのだが、自分でも驚くほど大きな岩が一撃で木っ端微塵に吹き飛んだ。


 それからワイバルンを倒した時の様子を説明し、後ろから足音と殺気を消して近づいてみせて、一気に跳躍して見せたのだが若干サービスし過ぎて上に飛び過ぎて、大門の上にいる見張りと目が合う程に飛び上がってしまい、それから槍を地面に突き刺す仕草をしてみせた。


 大勢の人だかりはあっけに取られて静まり返り、私は完全にドン引きされてしまったと思った。


「す・・・すいません、以上です・・・」


「「「 ・・・ワァーーーッ!! 」」」


 自分的に結構気まずくなる程の間が生じた後で、辺りは割れんばかりの大歓声に包まれた。


 その後大魔法協会の使者二人の技を披露することになったのだが、私の後ということでどうにもやりにくそうな感じではあったが、それでもいざ演舞が始まるとしっかり表情が引き締まりそれぞれが得意とする魔法を披露した。


 まずはヴァルヘルムの周りに強固な壁が出来上がり、身長2メートル程のゴレムが出現して、大きな岩を壁に向かって投げつけたが、壁はビクともせず、ゴレムの周囲に地面から土のトゲが何本も出現してゴレムを突き刺してゴレムは消滅した。


 こちらも見事な魔法の技に大歓声に包まれた。


 次にトゥルリィーンが立ち、ヴァルヘルムがゴレムを出してトゥルリィーンに向かって岩を投げたが、トゥルリィーンの周りに竜巻のような風の壁が出来て岩を跳ね返し、さらに風の刃でゴレムに深々と傷を負わせた。それから風の壁を消して、風移動で空中を滑るように凄まじい速度で一気にゴレムの背後に周り、ゼロ距離で風の刃を放ってゴレムを切断して消滅させた。


 やはりこちらの技も大歓声に包まれた。


 私も含めて周りの人達も実に良いものを見たという気持ちで拍手喝采で二人の演舞を賞賛した。

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