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異世界小説家  作者: キクメン


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53/383

53:不人気依頼

 異世界で3日程過ごした私は、今日はバランスをとるため日中は現実世界で過ごすことにした。


 色々と考えるべきこと、確認するべきことをタブレットPCの異世界記録テキストファイルに書き記している時に、今後も非常に重要になるであろう情報として、武器や防具を装備した際のステータスを確認出来ないと致命的になると思い、お爺さんの家の庭で武器と防具を身に着けて、より詳細な情報を見たいと念じてみた。


 すると複数の情報ウィンドウが目の前に表示されて、じっくり見て確認してみるとまさにお目当ての情報であることに喜び、大いに安心した。


-------------------

多田野(ただの) (ひとし)

20歳男性

レベル:10

生命力:100

魔法力:100

持久力:100

攻撃力:10(+10)

防御力:10(+10)

素早さ:10(+10)

幸運度:10

魅力:10

魔法技能:10

異常耐性:10

【スキル】

情報

ステップワークLv10

キックLv8

槍使いLv10

【魔法】

小回復

火の玉小

火の壁小

【特殊】

魔法防御:0(+10)

耐熱、耐冷、耐水、耐風、耐雷

【武器】

【防具】

胴当て

ブーツ

マント

【装飾】

なし

-------------------


-------------------

槍(希少)

攻撃力:10

耐久性:10

損耗率:0%

-------------------


-------------------

攻撃力:6

耐久性:6

損耗率:0%

-------------------


-------------------

胴当て(希少)

防御力:10

耐久性:10

損耗率:1%

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-------------------

ブーツ(希少)

素早さ:10

耐久性:10

損耗率:0%

【特殊能力】

水上歩行

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-------------------

マント(希少)

魔法防御力:10

耐久性:10

損耗率:0%

【効果】

耐熱、耐冷、耐水、耐風、耐雷

-------------------


 これらの情報ウィンドウは透過表示されているとはいえ、結構邪魔なので見る時は状況を考えて確認しないといけないなと思った。


 武器については強い方の槍の攻撃力のみが加算されているのを確認したが、防具に関してはまだフルセット揃っていないので合計加算されるかどうかまでは分からなかった。当初はあまり関心がなかったがこれで防具屋の仕立てが待ち遠しくなった。


 その後アイテム格納バッグの中身を確認したところで、お弁当と厚手のナンが数枚と干し肉をしまったままであることに気付いて、大喜びでまずはお弁当を食べることにした。このお弁当はシュラ村に行く時に買ったものである。


 縁側に腰かけて異世界の飯屋で買ったまだ出来立てホヤホヤのお弁当を食べたのだが、自分が作る簡素な料理など比較にならない味で、いよいよもって自宅で自炊する気にならなくなってしまった。


 その後は棒術に関する動画を色々見て真似してみたり、今後必要になりそうな物を色々と書き記したりして時間を潰し、飯屋で買った厚手のナンのようなパンを温めてバターを乗せ、干し肉をハサミで切ってタップリ入れたコンソメスープと干し肉を炒めた肉野菜炒めを作って食べたのだが、あまりにも美味しいので全て食べ尽してしまった。


 美味しいお弁当を食べた時は、もう自炊はしないと思ったが、異世界の美味しい食材を持ち込んで料理するのならば自炊も全然ありだと考え直した。その後夜になったので軽くシャワーを浴びて歯を磨き早めに寝た。


 現実世界で午前3時に目覚めた自分は、洗顔後すぐにポータルゲートを取り出して、異世界の宿屋の部屋へと戻った。異世界に戻ると計算通り冒険者たちが仕事に行く時間にまで時間が経過していた。


 自分も早速二本の槍を部屋に置いて、棒を袋から取り出して手に持ち、部屋の鍵をかけ、まずは朝食を食べに飯屋へと向かった。


 飯屋に行って今日も期間限定の大サソリの雑炊を注文すると、厨房の奥の方から「蛇の肉って美味しいのか?」とか「図書館で蛇料理について書かれた本がないか探してこい、いや、ギルドに依頼を出そう」などというなかなか聞き捨てならない会話をしているのを聞き逃さなかった。


 冒険者だけでなく色んな人が大勢いて繁盛している店内で、空いてる席を見つけて邪魔にならないようにして座り雑炊を食べたが、皆仕事があるので無駄話もせずさっと食べてすぐに食器を返却して店を出ていくので、今日も特に誰かから絡まれることもなく朝食を食べることが出来た。とはいえ私の顔を見る人の数は少なくなかったが。


 その後、冒険者ギルド建屋に行って、掲示板を確認してみたところ、5等級冒険者の依頼書が残り一枚に減っていた。


 自分以外にも5等級冒険者がいるんだなと感心しながら、残る一枚を見てみた。


-------------------

【5等級冒険者向け】

~ アイスクリスタル採取 ~


【内容】

 北のロックマウンテンにある

 アイスクリスタルの採取をお願いしたい


 ロックジャガルを

 倒して持ち帰った場合は別途上乗せアリ


 ワイバルンが降りてきたときは

 速やかに退避すること


【期限】

 なし


【報酬】

 持ち帰ったアイスクリスタルの

 大きさと個数による


 参考価格

 こぶし大のアイスクリスタルで5万デン

 ロックジャガル1頭100万デン


-------------------


 一目見てこれはなんとなく人気がなさそうな依頼書だと思った。


 それでも他に依頼書がないので、ひとまずこれを持って受付カウンターへと向かった。


「あっ、タダノさんお早う御座います」

「お早う御座います」


「先日の依頼報酬の件ですが、遺品の鑑定などにまだ時間がかかるので結果が分かるまでお待ちいただけますでしょうか?お金が要りようでしたら最低保証報酬額の500万デンをお支払い致しますが」


「いや、それには及びません、結果が出てからで良いです、今日はこちらの依頼を受けたいのですが」


「有難う御座います、こちらの依頼ですね、おや、これは・・・」


「ひょっとしてあまり人気がない依頼ですか?」


「ええ、お察しの通りです、労力の割りにあまり報酬額が魅力的ではないものですから・・・」


「具体的に教えてもらえますか?」


「はい、ロックマウンテン自体はそれほど遠くない場所にあるのですが、ロックジャガルが出るのでザラでの登山は出来ません」


「ロックジャガルは手強いのですか?」


「普通の5等級冒険者にとっては結構手強い相手ですが、女王サソリやロックサルペンティンをたった一人で倒したタダノさんならば問題ないと思います」


「ただザラなしで自力で登山しなければならず、アイスクリスタルのある場所まで登るには丸1日はかかる上に、ごくたまにですがワイバルンが降りてくることもあります、その場合はすぐに退避しなければなりません」


「そうしてやっとの思いでアイスクリスタルを採取しても結構重いので沢山持って帰れない上に、帰りにもロックジャガルの襲撃に会うかもしれません」


「なるほど、それは割に合わないと考える冒険者が多そうですね」


「はい、この依頼は定期的に出しているのですが、かれこれ1年近く放置されている状況です、近く報酬の値上げを検討していたところです。それが出来るのもタダノさんがこの2日間で大分ギルドに収益をもたらしてくれたおかげです」


「アイスクリスタルは何に用いられるんですか?」


「はい、主に肉などの生モノの保存に使われます。こぶし大一つでも5年近くは冷えたままなので、かなり重宝されます。他にも大事な薬品の保存などにも使われます」


 私は個人的にもアイスクリスタルを手に入れたくなったのと、防具屋の仕立てが終わるまでの良い時間潰しになると考えて、この依頼を引き受けることにした。

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