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異世界小説家  作者: キクメン


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30/383

30:チュートリアル終了

 いよいよファイヤーボールにファイヤーウォールという異世界モノ定番の魔法を目にした私は、恐怖心の欠片もなく大喜びで夢中になっていた。


 しかし目の前上部に映し出されているゲージを見て「ウソだろオイ・・・」と、喜びから一転して不安感が襲ってきた。


-------------------

生命力:100

魔法力:99⇒98

持久力:100

-------------------


 レッドボススライムの生命力が一つも減っていなかったのだ。


 すぐに私は距離を取って考えた。本当に私の攻撃がまるで効いていないのか?確実に中心核を突き刺したのだが、まさかレッドボススライムには物理攻撃無効なのか?レッドボススライムには回復魔法の記述がなかったから回復はしてないはずだ。


 頭の中で様々な考えが思い浮かび、しばらくファイヤーウォールを眺めていた。するとファイヤーウォールは徐々に小さくなっていき消えた。そこで我に返り、とにかく攻撃をし続けることにした。


「シッ!」

 槍を突き入れるとまたしてもファイヤーウォールが出てきた。私は時計回りに回って側面に回り込み槍を突き入れるとまたファイヤーウォールが出現したので、また時計回りに回ってから槍を突き刺し、さらにまたファイヤーウォールが現れたのでまたしても時計回りに回って槍を突き刺したところで、すっかりレッドボススライムは四方をファイヤーウォールで守りを固めた形になってしまった。


 そこでゲージを確認すると・・・


-------------------

生命力:100

魔法力:98⇒94

持久力:100

-------------------


 さすがに私は「ウーン・・・」と唸った。


 本当に物理攻撃無効なのだろうか?いや、これまでもボススライム撃破には何時間もかかったから、恐らく攻撃は効いているはずだ。もしかしたら1以下の小数点以下レベルのダメージしか与えられていないのかもしれない。


 しばらくファイヤーウォールを眺めていると、一つ目の壁が消えたので、気を取り直して槍を突き入れたところ、また新しいファイヤーウォールが出現した。


 これはいちいちファイヤーウォールが消えるのを待ってて槍を突き入れたのでは、何時間どころの騒ぎじゃないぞと思い、私はマントの効果を確かめることも含めてファイヤーウォールの中に突進してレッドボススライムの中心核があるであろう位置に向けて槍を突き刺した。


「熱ッ!・・・くない?」

 私は斜め後方にバックステップしながら、さらに私の横をファイヤーボールが通過していくのを横目に見ながら口ずさんだ。


 そして自分のゲージを確認したところ・・・


-------------------

生命力:90

魔法力:90

持久力:90

-------------------


「あれっ?ダメージがない!」

 そんなにマントの性能がいいのだろうか?素直に喜んでもいいのだろうか?私は疑問の方が先行して素直に喜ぶことは出来なかった。そしてもしかしたらレッドボススライムに対する私の攻撃と同じように小数点以下だから見た目の表示が変わっていないのかもしれないと思った。


 そこで私は閃いて「自分の情報」と念じた。


-------------------

多田野(ただの) (ひとし)

20歳男性

レベル:9

生命力:90

魔法力:90

持久力:90

攻撃力:9

防御力:9

素早さ:9

幸運度:9

魅力:9

魔法技能:9

異常耐性:9

【スキル】

情報

ステップワークLv9

キックLv8

槍使いLv9

【魔法】

小回復

-------------------


 この時、拡大表示された生命力のゲージをかなり良く見てみると、かすかにゲージが削れているように見えなくもない感じがした。


 同じようにレッドボススライムに近付いて「レッドスライム大の情報」と念じて、拡大表示されたレッドボススライムの生命力のゲージのところをしっかりよく見て確認すると、自分のよりもほんの極僅かに、本当に少しだけ削れているのが今度は明らかに分かった。


 私は「ヨシッ!これならイケルッ!」と、とても自信を取り戻して本格的に長丁場に備えることにした。


 そしてファイヤーウォールがあろうともお構いなしに槍を突き入れた。その際私はカウントしながら槍を突き入れていき、やがて「きゅうじゅよん!」と94回目のカウントをした後にはファイヤーボールは飛んでこなかったしファイヤーウォールも出現しなくなった。


 通常の小さい表示のゲージを確認すると明らかに生命力ゲージに小さな隙間が出来ており、魔法力の方はゼロになっていた。


 「ヨシッ!」と私は力強く声を出してさらに続けて何度か槍を突き入れたところ、ようやくレッドボススライムの生命力が1減ったことを確認した。自分のゲージも確認したが、あともう少しで1減りそうなくらいに見えるゲージの隙間が出来ていた。私は恐らく100回程食らえば1減るのだろうと考えた。


 なるほど1万回以上も攻撃を当てないといけないのか、そりゃ何時間もかかるわけだと私は納得した。しかし絶望感は全くなく、むしろそれが分かったことでリラックスすることが出来た。何故ならこれまで既に何時間もかけていつ終わるのか分からない中でボススライム達を撃破してきたのだから。


 私は気を取り直し、気分だけはリフレッシュした気になって攻撃を再開した。しかもレッドボススライムは魔法力切れを起こしているので、案の定もうファイヤーボールもファイヤーウォールも出現せず、これまでのボススライムと同様の伸びる腕のパンチのみの攻撃となり、こうなればもうこっちのもんで、私は安全圏内からただひたすら槍を突き出す作業を繰り返すだけとなった。


 いぃち、にぃい、さぁん・・・とカウントしながらひたすら同じリズムで同じ距離間隔で同じ力加減で繰り返していったが、さすがに数千回を超えたところで声に出すのが億劫になり、今何千回の何回目だっけとなる程度に軽く疲労した。持続力を見るともう少しで半分の45になるところまで減少しており、「やっぱりボススライムはタフだなぁ」と心の中で呟いた。


 それからしばらく後、空腹を感じたので時刻を確認すると昼になっていたので、いったん休憩してランチタイムとすることにした。


 アイテム格納バッグからリュックを取り出し、リュックの中からおにぎりとおかずとフルーツを取り出すと、まだ出来立てホヤホヤなことに喜び、とても美味しそうにおにぎりを頬張った。手作り弁当を食べながら「この先もまだスライム部屋が続くんだろうか?そろそろ他のモンスターを見てみたいものだなぁ」などと考えた。


 ランチタイム休憩を終えてから、またレッドボススライムへの攻撃を再開し、途中で3時のおやつのバナナを食べ終えた頃には、レッドボススライムの中心核は無数の亀裂で真っ白になっており、ゲージで生命力を確認すると数値上は1ではあるが、ゲージの棒線のバー表示は明らかに残り僅かなのが分かったので、最後は全力突撃で一気に仕留めた。


 前回のボス戦同様、レッドボススライムそのものを突き抜けたところで勝利を確信し、レベルアップステータスの表示を待った。すると・・・


-------------------

多田野(ただの) (ひとし)

20歳男性

レベル:9⇒10

生命力:89⇒100

魔法力:90⇒100

持久力:32⇒100

攻撃力:9⇒10

防御力:9⇒10

素早さ:9⇒10

幸運度:9⇒10

魅力:9⇒10

魔法技能:9⇒10

異常耐性:9⇒10

【スキル】

情報

ステップワークLv9⇒Lv10

キックLv8

槍使いLv9⇒Lv10

【魔法】

小回復

-------------------


 さらに部屋の中央に赤い球体が浮かんでいたので近づき、胸の中に吸い込まれていくのを確認すると次のように表示された。


-------------------

多田野(ただの) (ひとし)

20歳男性

レベル:10

生命力:100

魔法力:100

持久力:100

攻撃力:10

防御力:10

素早さ:10

幸運度:10

魅力:10

魔法技能:10

異常耐性:10

【スキル】

情報

ステップワークLv10

キックLv8

槍使いLv10

【魔法】

小回復

火の玉小

火の壁小

-------------------

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