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異世界小説家  作者: キクメン


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26:ブーツ

 私はすぐにレッドスライムのいる部屋には向かわずに、イエロースライムゼリーの効果持続時間が私の消耗率によって変動するのではないかと考えたり、機敏に動くレッドスライムに対してどうすれば命中率を高められるのかなど、考えることが沢山あったので、タブレットPCの異世界記録テキストにどんどん思いつくことを書いていった。


 気が付くとお昼を過ぎていたので、それほど空腹ではないが乾燥麺のそばを茹でてざるそばを作って軽く食べた。食べ終わった後で持久力のゲージを見たところ63まで回復していた。


 十分食休みをとったので、装備を整えてレッドスライムのいる部屋へと向かった。


 基本的には昨日と同じ戦法で挑む方針で、1匹目と2匹目は移動終了直後を狙った初撃でうまく中心核を貫けられればラッキーで、外れた場合レッドスライムは自分をターゲッティングしてくるので壁隅作戦で仕留めて、3匹目は4匹目を引き離すようにして、なるべく回避攻撃で仕留められるように練習し、4匹目はじっくり時間をかけて命中精度を高める練習にあてるという方針で行くことにした。


 まずは向かって左の1匹目に対して、移動終了直後を狙って槍を刺し入れたところ、見事に初撃で中心核を貫き幸先の良いスタートを切った。


 続けて2匹目は珍しく完全に空を切ってしまったが、私と全く反対方向にピョンと飛んでいったので、運よく私をターゲッティングしておらず、少し待ってこちらに近づいてくるのを待って仕切り直して、移動直後を狙ってしっかり槍を突き出したところ、見事に中心核を貫いて撃破した。


 結構命中精度が上がってるのかもと思いつつ、3匹目に挑んだが、ついすっかり流れのままレッドスライムの移動直後に中心核を貫いてしまい「あっ!いけねっ!」と言ったが時すでに遅しで3匹目のレッドスライムもあっという間に撃破してしまった。


 いかんいかんと首を振って自分を戒め、いったん後ろに下がって水筒の氷水を飲んで気分を落ち着かせた。


 深呼吸を繰り返して気分を集中させたところで、最後の4匹目に向かって行った。


 やはりレッドスライムの移動直後の瞬間を狙いたくなったが我慢して、レッドスライムの対象察知圏内にステップインした。


 すぐさまレッドスライムの体当たりが炸裂したが、こちらはまだ攻撃するつもりはないので難なく回避した。レッドスライムはこちらににじり寄って、すぐにまた体当たりをしてきたが、これも難なく回避した。


 少しづつ私は回避する距離を小さくしていき、レッドスライムが続けざまに連続して体当たりしてくるようにレッドスライムの対象察知圏内で回避し続けた。


 これは結構リスキーで、レッドスライムが通過するときの風圧を肌で感じることが出来る程のギリギリの距離の回避のため、実際わずかに身体の一部に掠る程だった。


 そうしてまずはひたすら2時間程回避に専念して、しっかりとレッドスライムの中心核から目を離さないようにした。


 2時間経過後思いっきり後方にバックステップしてからレッドスライムに背を向けて全力で壁まで逃げ去り、レッドスライムのゲージを確認してみると持久力が8から2にまで減っているのを確認した。


 あの小さな体で2時間も凄まじい体当たりをしてきたのだから消耗するのも無理はないだろうと納得し、あらためて「情報」スキルの有難さを感じた。


 いよいよ次からは攻撃を加えることにしたが、持久力が低下しているせいか、一発で回避と同時の攻撃で中心核を捉えて撃破してしまった。


 時刻を確認すると夕方4時をまわっていたので、私は家に戻って夕食の支度をすることにした。


 昨晩と今朝はあれほど腹が減っていたのに、今は結構動いてきたにも関わらず、一応腹は空いているのだが、今朝ほどの空腹感には至らなかった。


 とりあえず米を研いで炊飯ジャーのスイッチを押して、タブレットPCを開き今日の出来事を異世界記録テキストに追記した。


 その後レトルトの中華丼の具を湯煎してご飯の上にかけて食べて、食後にはバナナを食べた。それからシャワーを浴びて、寝るまでの間に槍に関する情報をネットであれこれ仕入れてみたが、レッドスライムへの対処法となるようなものは当然なく、やはり実戦の場で訓練するしかないかと考えた。


 布団の中でふと思い出して「情報」と念じてゲージを見てみると持続力が完全回復していた。


 明けて翌朝、久しぶりにトーストを作ったのはいいが、前回スーパーに行ったときはまだイエロースライムゼリーの効果を鑑みて、敢えて生鮮食料品を買わなかったので卵がないことに気付き、トーストをかじりながらインスタントコーヒーだけを飲むという味気ない朝食になってしまった。


 そのせいにするわけではないが、午前中はレッドスライム部屋に行くのはやめて、スーパーに生鮮食料品を買い行くことにした。スーパーでは卵や肉や野菜に果物に牛乳など、久しぶりに生鮮食料品を買い込んで帰ってきた。


 昼は前回買い込んだ冷凍ピラフをフライパンで炒めて、その上に薄い玉子焼きを乗せてトマトケチャップをつけて食べた。食後はピンクグレープフルーツを半分だけカットして食べた。


 午後1時過ぎになって今日で攻略完了になるであろうバスケットボール大のレッドスライムがいる部屋へと向かった。


 やることは昨日と同じ、1日やそこらで急激に槍の腕前が上昇することはないので、しっかりとやれることをやることにした。


 とかいいつつ、1匹目も2匹目も初撃で難なく中心核を正確に捉えることが出来た。実際これまでよりも自信をもって命中させることが出来た。


 続いて3匹目だが、こちらは最初の様にはいかず、回避は出来ても命中率がそれほど向上していないので少々ガッカリした。それでも1時間以内でレッドスライムの生命力を削っていって久しぶりに最後はジャンプして踏んづけて倒した。


 4匹目も変わらず、回避しながら少しづつ生命力を削っていく地道な作業が続き、3匹目よりも時間がかかってしまい、最後はレッドスライムが完全停止してしまったのでやはり踏んづけて倒した。


 4匹倒したところでいつも通り黄色い枠が表示されて、次のように表示された。


-------------------

多田野(ただの) (ひとし)

20歳男性

レベル:7⇒8

生命力:70⇒80

魔法力:70⇒80

持久力:70⇒80

攻撃力:7⇒8

防御力:7⇒8

素早さ:7⇒8

幸運度:7⇒8

魅力:7⇒8

魔法技能:7⇒8

異常耐性:7⇒8

【スキル】

情報

ステップワークLv7⇒Lv8

キックLv5⇒Lv8

槍使いLv7⇒Lv8

【魔法】

小回復

-------------------


 最後に2匹だけ倒すのにキックを使っただけなのに、二段飛びで一緒にキックもレベル8にしてくれたのは嬉しかった。


 そしてお待ちかねの報酬アイテムだが、なんと足元には足だけにブーツが出現していた。


 早速「情報」と念じてみると・・・


-------------------

ブーツ(希少)

素早さ:10

耐久性:10

損耗率:0%

【特殊能力】

水上歩行

-------------------


 「水上歩行!?」思わず私は声に出して読み上げた。「マジで?マジか!マジで水上を歩けるのか!」私は恐らく生まれて初めて「ヒャッホー!」とまで言って喜んだ。すごく嬉しくてブーツを抱きしめて喜んだ。


 そうして私はブーツの横に出現していたレッドスライムゼリーも拾っていったん家に戻ることにした。もちろんそのまま進めば次はバランスボール程の大きさのレッドスライムがいる部屋に行けるはずではあるが、それは明日のお楽しみに取っておくことにした。

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