表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界小説家  作者: キクメン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/383

25:スタミナ切れ

 これまでのスライムと違って、一気に歯ごたえのある相手となったレッドスライムとの初めての戦闘を終えて、私はとても充実した気持ちで家に戻った。


 特に身体はまだ疲労していないのだが、今日はシャワーではなくゆっくり風呂に浸かり、腹も減っていないがアイテム格納バッグからアイスクリームを取り出し、思った通り買ったばかりのままで全く溶けていないことに満足してアイスを食べ、タブレットPCを取り出して今日の出来事を異世界記録テキストに追記した。


 今日はなかなかに情報量が多いので、非常に楽しく夢中になってテキストに追記していったのだが、時刻が夜の0時に近づき始めた頃に、猛烈な睡魔が襲ってきた。


 予定ではイエロースライムゼリーの効果が尽きるのはまだ先のはずなのだが、突然急に物凄く眠くなってきた。


 これはいかんと思い、急いでテキストファイルの上書き保存ボタンを押してタブレットPCを閉じ、若干手抜きの歯磨きを手早く済ませ、大慌てで布団の中に潜り込んだ。その瞬間私は意識を失った。


 私は全く夢を見ることもなく眠っていたが、凄まじい空腹感でたたき起こされた。


 這うようにしてアイテム格納バッグまで近づき、手を差し入れて肉まんをイメージしたところ、買ったばかりのアツアツの肉まんが出てきたので一心不乱に食べた。


 当然これで足りるはずもなく、台所に向かったのだが、前回スーパーで日持ちする食べ物しか買っていないことに気が付き、今からそばを茹でるのも、米を炊くのも待ちきれないので、原付バイクでコンビニまで出かけることにした。


 外に出てみると真っ暗だったのでビックリして、慌ててスマホを確認するとなんと翌日の夜の10時過ぎだった。


 私は原付バイクのアクセルをいつもより多めに開けてコンビニにまで急ぐことにした。


 あまり体に良くないとは分かっていても、とにかくすぐにでも食べたいので、肉まん2個とから揚げとコロッケとバナナと食パンと牛乳を買って、かなり行儀が悪いが駐車場にてバナナと食パン以外をムシャムシャと飲食してなんとか人心地ついたところで家に戻った。


 帰宅後はすぐに装備を整えてレッドスライム部屋へと向かった。別に今日急いで攻略する必要はないのだが、何か損したような気がするので慌ててレッドスライム部屋へと向かった。


 残り2時間という限られた時間の中で、機敏に動く4匹のレッドスライムを相手にしなければならないので、焦って慌ててミスをする可能性は高かったが、それでも昨日最後のレッドスライム相手にかなり練習したし、確実な対応策もあるので、落ち着いてやれば2時間もあれば十分だと自分に言い聞かせた。


 まずは向かって左のレッドスライムに対して、移動直後の瞬間を見計らって槍を突き刺すと、運よく中心核を直撃出来た。


 続いて2匹目のレッドスライムに対しても同様にしたが、こちらは直撃出来なかったので、自分はよそ見をせずにすぐに壁の角隅へと大きくバックステップした。


 2匹目のレッドスライムがにじり寄ってきて、あともう少しで4メートルを切るところでレッドスライムの表面がへこんだのを合図に、私は壁を背にしてサイドステップして、壁の角隅に飛んでいるレッドスライムの着地予想位置に対して槍を突き刺すと、ほんのわずかに中心核を逸れたがそれでもその攻撃で生命力が0になって消滅した。


 3匹目も初撃では倒せなかったが、もうこの部屋には2匹しかいないので、別のもう一匹の方に間違って行かないように注意しながら、なるべく練習になるように、壁の角隅へ誘導する戦法ではなく回避と同時の攻撃の練習を実施した。


 割合的に攻撃よりも回避の方を優先したので、レッドスライムの攻撃を被弾することはなかったが、その分なかなか槍が中心核に命中しなかった。


 それでも30分以上も被弾することなく粘ることが出来て、なんとか壁隅戦法に逃げることなく倒すことが出来た。


 そして残り1時間以上残して最後の一匹とじっくり戦闘することが出来た。


 昨晩はエア槍練習で相当時間をかけることが出来たので、今日もその復習ということで、回避と同時に槍を繰り出す際の身体の動きをしっかり確認しながら槍を繰り出した。先ほどと同様に回避を優先して、回避7割攻撃3割といった配分で動いた。


 うまく中心核を狙ってやろうとか、スピード勝負でやってやろうとは思わず、威力は弱くてもいいから力を込めずに軽く鋭く速く、決して槍に引きずられて体勢が崩れることなく「手数で勝負だ、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」の精神でひたすら回避しては軽く槍を突き出した。


 その結果、3匹目と同様に30分過ぎた辺りで、小さな掠りダメージを蓄積させたことでレッドスライムの撃破に成功した。


 そこで自分のゲージを見てみたところ持久力が結構減っていることにようやく気が付いた。


-------------------

生命力:70

魔法力:70

持久力:50

-------------------


 まさか、今ので20も下がったとは思えないが、そもそも目が覚めた時にあまりにも空腹過ぎたのと、大慌ててでやってきたので、元々どれくらい減少していたのかすら気付いていなかった。


 これはかなり良くないと大いに反省した。今はチュートリアルみたいなものだからいいとして、これからもっと厳しい状況になったら致命的だ。しかも昨日みたいにイエロースライムゼリーの効果切れの目測を誤ったりなどしたらそれこそ命取りだ。


 やはりイエロースライムゼリーの使用は良く良く考えて使用しないと危険だと強く認識して、家へと戻っていった。


 夜の11時過ぎに戻ることが出来たので、この後もうひと眠りすればまたレッドスライムと戦えるぞと、なんだか得した気分になった。


 今日も風呂に湯を張って、米を研いで炊飯器のタイマー予約をセットして、ゆっくり湯船に浸かり、しっかり歯を磨いてから、眠くなるまで異世界記録テキストにこれまでの事を追記していった。


 先ほどまで10時間以上も爆睡していたから、眠くならないかと思ったが、午前3時頃には眠くなったので布団に入って目をつぶった途端意識を失った。


 翌朝はいつもより遅く起きて、時刻を確認すると午前8時過ぎだった。


 すっかり米は炊き上がっていたので、今日は朝カレーでも食べるとするかと、スーパーで買っておいたレトルトカレーを取り出して湯煎して米にかけてハフハフいいながら食べた。


 いつもよりも多めに米を盛りつけたのだが、足りない気がして残りの米も盛り付けて、次はレトルト牛丼の具を湯煎して米にかけて食べた。


 一応それで満足したが、ついバナナに手を伸ばして一本食べて、牛乳パックに半分以上残っていた牛乳も全部飲み干してようやく腹が一杯になった。


 いつからこんなに大食漢になったんだ?と苦笑いしながらぼんやりとしていると、目の前の上部に映った自分のゲージの持続力の部分が少しづつ回復しているのに気が付いた。


-------------------

生命力:70

魔法力:70

持久力:50⇒51⇒52⇒53⇒54・・・

-------------------


 まさにゲームのようだなと感心しながら、しばらくその様子を見ていたのだが、持久力は完全に回復せず、59のところで止まった。


「あ~惜しい~!」と声に出して言い、ついつい食パンに手を伸ばして1枚だけ食べてみたところ、持久力は60ピッタリになった。


 スキル「情報」を手に入れたことで、私はますます異世界記録テキストに書くことが増えて、いい時間つぶしになるぞとニヤリと微笑んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ