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異世界小説家  作者: キクメン


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24/383

24:レッドスライム

 イエローボススライムを倒した私は新たに【情報】のスキルを取得し大いに喜び、続けて次のレッドスライムのいる部屋へと入り、初めて自分の槍が空を切ることに驚きつつも喜んでいた。


 もう一度レッドスライムに近付き、ステップワークしてレッドスライムの様子を伺い、ここだ!というタイミングが来るまで一緒にトントンと小刻みに動いた。


 レッドスライムは大体2秒間隔でランダムに1メートル程度動くので、移動直後を狙うことにした。


 その瞬間はすぐにやってきて、自分のいる方向に向かって斜め左側にピョンと移動したので、未来予測位置に穂先を向けて、レッドスライムの着地と同時に中心核めがけて槍を突き入れた。すると・・・


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生命力:8⇒0

魔法力:0

持久力:8

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 私の目の前、視界を妨げない上部位置に表示されていたゲージが変化して、生命力ゲージが0になると同時にレッドスライムは消滅した。


 私は「ヨシッ!」と声を上げて喜んだ。


 続けて、もう1匹のレッドスライムの前に向かい、今と同じようにレッドスライムの移動直後を狙って槍を突き刺したのだが、わずかに中心核を捉えることが出来ず、少し掠った程度の手応えを感じた。


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生命力:8⇒7

魔法力:0

持久力:8

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 そこでついゲージに着目してしまい、スライムがこちらに体当たりしてくるのに気付くのが遅れ、レッドスライムの攻撃を受けてしまった。


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生命力:70⇒69

魔法力:70

持久力:70

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 かろうじてバランスを崩して尻餅をつくのは避けたが、ここのところ見せたことのない無様な足取りで後ろに転がるようにして逃げた。


 私はすぐさま立ち上がり、槍を構えて迎撃態勢をとった。なんとレッドスライムは少しづつこちらににじり寄ってきていたのだ。


 とうとう初めてスライムが私をターゲッティングするようになった、私は驚きと共に嬉しくなった。恐れを感じたのではなく嬉しくなった。


 私はレッドスライムがこちらに体当たりしてくるのを待った。表面を凝視してわずかにへこむのを見逃さないようにしっかり見続けた。


 あともう少しで4メートルを切るところまでレッドスライムがにじり寄ってきたところで、表面がわずかにへこんだのを私は見逃さなかった。


 次の瞬間弾け飛ぶようにして一気にこちらにやってきたのを右にサイドステップして躱して、レッドスライムの着地を見計らって槍を突き入れた。その時私はまだ空中にいた。


 またしてもわずかに穂先は中心核から逸れたが、先ほどよりは中心核に近い位置を突き刺した。


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生命力:7⇒4

魔法力:0

持久力:8

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 レッドスライムはなかなかに闘志あふれる様子で、すぐにまたこちらに体当たりしてきた。


 私はまだ足が完全に着地していないが、なんとかつま先と身体全体のバネで左側に飛び込むようにしてジャンプした。その直後、右足にレッドスライムの体当たりを食らったらしく、私の身体は水平に右方向に半回転した。


 着地と同時にゴロゴロと転がって、起き上がりざま大きく左側にジャンプし、すぐに脱兎のごとく部屋の隅に逃げ出して、そこでようやく後ろを振り返った。


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生命力:69⇒68

魔法力:70

持久力:70

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 右足はほんのりジンジンする程度だが、全く動きに支障はなかった。そしてレッドスライムはまだ5メートル以上の間隔を残して私の方に近づいてきた。


 部屋に入ってきた当初に想定した不安要素が再度頭の中に蘇った。運よく他のレッドスライムの対象察知圏内に入らずに逃げれて良かった。


 私は部屋の隅でレッドスライムが体当たりしてくるのを待ち、4メートルまであと少しというところでまたもや表面がへこんだのを確認するや、壁伝いに向かって右側へとステップした。


 今度はステップと同時に身体を捻り、部屋の隅に向かって槍を向けしっかりレッドスライムが着地するのを見計らって正確に槍を突き刺した。


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生命力:4⇒0

魔法力:0

持久力:8

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 この一撃でレッドスライムは消滅した。


 私は右手の拳を握り締めて二の腕に力こぶを作りガッツポーズをとった。


 その後3匹目のレッドスライムに対しては、うまく初撃で中心核を捉えることが出来てすぐに倒すことが出来たので、4匹目のレッドスライムに対しては、じっくり時間をかけて挑むことにした。


 残り1匹しかいないので、20メートル四方の部屋を十分使って動き回れるので、私は攻撃はせずにとにかくひたすら回避することに専念した。


 回避し始めてすぐに気が付いたのが、攻撃をせずに回避に専念するとそれほど危なげなくレッドスライムの攻撃を躱すことが出来るので、どうやら問題は私が攻撃する際にまだ無駄な動きがあってスキが出来てしまうのが問題なのだと気が付いた。


 回避しながら中心核を狙って槍を突き出すという二つの事を同時に行わなければならないので、目で見て頭で考えてそれから手を伸ばすのでは遅いということが分かった。


 だが、どうやってそれを克服すればいいのだろうか、どうすれば回避と攻撃を同時に正確に素早く出来るのだろう。


 私はいったん全速力でスライムから逃げるように一番遠い壁際まで離れて槍を置き、再びスライムに近づいて回避行動をとることにした。


 その際実際には手にしていない槍をイメージしたエア槍で、腕の動作だけは槍を突き刺すように動かして回避行動を行った。


 最初はバランスを崩してレッドスライムの攻撃を掠めたが、少しづつ修正してひたすらエア槍を突き刺しながら回避行動を取り続けた。


 延々と夢中になって回避行動を取り続けていたところで、私は「ヤベッ!今何時だ!?」と思いつき、レッドスライムをアイテムバッグが置いてあるのとは反対方向の壁におびき寄せてからすぐに脱兎のごとく逃げ出してアイテムバッグへと向かった。


 すぐにアイテムバッグからリュックを取り出し、リュックの中からスマホを取り出してみたところ、時刻は午後9時半だったので私はホッとした。


 とりあえず今日の回避運動練習は終了しようと思って槍の所まで全力で走り、スライムを壁の隅にまでおびき寄せる作戦で引き寄せて、最後の体当たりまで待ってから槍を突き刺して、なんとか中心核に一撃で刺し入れることに成功してようやく4匹全部を倒し終えた。


 いつも通り入ってきた側の扉が開き、レッドスライムがいた跡には赤い色のゼリーが出現した。


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レッドスライムゼリー(希少)

魔法力回復:50

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 私はおや?と思った。今倒したレッドスライムは魔法に関するステータスは0だが、レッドスライムゼリーは魔法力を回復するアイテムだった。ゼリーとスライム本体とは特に関係はないのだろうか?


 さすがにそれについては今考えてもどこにも答えになりそうな手がかりはないので、深く考察するのはやめて、私は家に戻ることにした。


 かなり有意義に時間稼ぎが出来たし、何より一番知りたかった「情報」が手に入ったので上出来で上機嫌で足取り軽く家路に向かった。


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