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異世界小説家  作者: キクメン


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102/383

102:衝撃的な出会い

 魔法の町で初めての朝食をとるため、私は小さいけれども雰囲気の良い店に入った


「いらっしゃいませ、こちらの席はいかがでしょうか?」


「ありがとう、良い席ですね、そこにします」


 出てきたのはまだ小学生か中学生くらいの女の子だった。ポルルといい洗濯をしれくれたウェンデルといいモウム達の世話をしている少女といい、どうにも勤労少女との遭遇率が高くて少々この世界の教育環境と労働環境が気になってしまった。


「朝食ですか?」


「はい、何がありますか?」


「日替わりのモーニングセットしかありません、今日は木の実のパンとオムレツと野菜スープと食後のテルム茶です」


「おっそれはいいですね、それをお願いします」


「かしこまりました」


 どうやら奥の方では少女の両親が料理を作っているらしく、家族なんだなと分かる会話をしていた。程なくして出来立てホヤホヤのオムレツと共に日替わりモーニングセットが出てきた。


「パンのおかわりは一回目は無料です、二回目からは100デンになります」


「おぉそれは嬉しいですね、わかりました」


「それではごゆっくりどうぞ」


「ありがとう」


 早速木の実のパンをかじってみたところ、ふんわり焼きたてでほのかに甘く、さらにクルミというか栗のような木の実もほんのり甘くて抜群に美味しかった。この町もパンのクォリティが異常に高くてパンだけでいくらでも食べれそうだった。


 続いて野菜のスープを一口飲んでみたがこれはトマトベースの濃厚ミネストローネスープのような味で葉野菜や豆や根菜と肉の切り落としが入った身体に優しく美味しいスープだった。家庭的な味だがこれも絶品だった。


 そしてお待ちかねのオムレツを食べたのだが、フワフワプルプルの卵の中に玉ねぎのような野菜と何かの粗挽きひき肉が入っていて、もう金輪際自分で作るオモレツは口にしたくなくなるほどに美味し過ぎるオムレツだった。


 どの料理もそれ単品で主役級の美味しさで、どんどん食が進み、すぐにパンをおかわりしてあっという間に完食した。パンをおかわりしたことで十分に満腹になった。そして一息ついたところでテルム茶というお茶が出てきたが、抹茶オレのようなもので甘さと苦味が絶妙にマッチしていてクリーミーでとても美味しかった。


 これだけの内容で450デンというのだから自分としてはかなり破格な価格だし、店内も静かで穏やかに食事が出来たので、ここもリピート確定だと大満足した。


 まだ恐らく朝の7時頃ということでいったん部屋に戻り、果たしてどのような恰好で魔法を学びに行けばいいのか考えた。先日ハルケンロルグ達から聞いた会話の内容から私の先生になるイフリルという人は相当アレな人のような印象を受けたので、やはりここは最強防具に身を包んでいった方が良いような気がした。私の危機察知能力がそうした方が良いという警報を鳴らした感じがしたのだ。


 そういうわけで私は防具一式に魔法防御のあるマントも装備して愛用の槍も手にして、まるでこれから戦いに行くかのような恰好で魔法を教わりに火の魔法使い達がいる区画の集会所へと向かった。


 始まりの町と違い、さすがに完全武装状態で魔法の町を歩くとかなり目立つようで、一応マントをして胴当ては少しは隠れているものの、仰々しい槍を持って金属プレートがついているグローブやブーツをしているものだから、ほとんどの人からの注目を浴びることになってしまった。さすがにヘルメットはリュックの中に入れているが、むしろ素性を隠すために被った方が良かっただろうか。


 地図通り普通の人の速度で歩くと5分程で火の魔法使い達のいる区画に入り、集会所にもすぐに到着した。


 火の魔法使い達がいるという区画に入った時から気付いていたのだが、分厚い土壁があちこちに多く設置されており、四角くて頑丈そうな煙突もあちこちにあって、時折炎が噴出しているのが見えて、どことなく鍛冶屋とか製鉄所とか町工場のような雰囲気だった。


 集会所もかなり頑丈そうで耐火性に優れた土壁というか茶色いコンクリートのような壁で出来ており、ところどころ黒く煤けていた。木が使われているところはほとんどないように見えた。


 玄関扉は開いたままの状態で、中に入っていくとそのまま大広間になっていて正面に壇上があり、その奥に小部屋があるようだった。中には誰もおらず壇上にあがって、勝手に奥の小部屋も覗いてみたが誰もいなかった。


 異世界に来てひと月が経過したが時計を見たことがなく、人々との会話でも何時に集合とかいう言葉を聞かなかったので時間に関する意識がまだあまりないようだと思ったのと、昨日の説明でも昼までに集会所に行くようにとのことだったので、あまり気にせず気長に待つことにした。


 大広間を見て回ると壁に肖像画のような上半身の彫刻が並んでいた。これは歴代の火の魔法使いの凄かった人達なんだろうか。どの顔を見ても確かに炎のようなイカツイ顔をした男性ばかりで、たまに女性もいたがやはりイカツイ顔をしており、これから会うことになるイフリルという人もこんな感じなんだろうなぁと少し不安になった。


 一通り大広間を眺めたところで人の気配を感じたので振り返ってみてみると、玄関から二人の杖を持った人がやってくるのが見えたので、こちらからも近づいて玄関に出迎えにいくとやって来たのはハルケンロルグと水魔法のウェイルーだった。


「おう、タダノ来ていたか」


「おはようございます」


「間に合ったようでよかったですわ」


 早速不安になる事を口にするウェイルー。


「あやつのことだから、どうせ飲んだくれて昼まで寝ているかもしれないのう・・・」


「オイオイ、随分とまた失礼な事を言ってくれるじゃないか爺さんよ」


 一瞬どこからその声が聞こえてきたのか分からなかったが、すぐに上から異音が聞こえたので上空を見上げると、まるで足からジェットの炎が噴出しているかのようにしているヒトの姿が見えた。


ゴオォォォォ・・・


 少しずつジェットの炎が弱まり、見事に着陸したその姿を見ると、まず何よりも目につくのが真っ赤なローブに真っ赤なブーツ、そして何より燃えるような真っ赤な赤毛のロングヘアーの美しい女性だった。赤いまつ毛もとても長く、マスカラじゃなく地毛だとしたら相当な美女だが、燃える瞳の目力は見る者を焼き尽くすかのような眼光があった。


「そこの愉快な恰好をしたヤツがアタイの教え子になるとかいうタダノか」


「はっ、はい、多田野(ただの) (ひとし)と申します!これからよろしくお願いします!」


「アンタのことは色々と聞いてる、話し半分、眉唾モノだと思っていたが、ワイバルンを一人でヤッただけのことはあるな、そこそこやるようだ」


 私はすぐに危険を感じて詳細情報を唱えた。


-------------------

イフリル・?・???

??歳女性

レベル:8

生命力:50

魔法力:80(+10)

持久力:40

攻撃力:5(+3)(+2)(+2)

防御力:4(+3)(+2)(+2)

素早さ:3

幸運度:3

魅力:7

魔法技能:8

異常耐性:2

【スキル】

杖使いLv4

【魔法】

火の玉中

火の壁中

【特殊】

魔法防御:2(+5)

【武器】

【防具】

ブーツ

マント

【装飾】

イヤリング

イヤリング

首飾り

指輪

指輪

-------------------


-------------------

攻撃力:3

耐久性:3

損耗率:40%

-------------------


-------------------

ブーツ

防御力:3

耐久性:3

損耗率:30%

-------------------


-------------------

マント

魔法防御力:5

耐久性:10

損耗率:30%

【効果】

耐冷、耐水、耐風

-------------------


-------------------

イヤリング

防御力:2

耐久性:2

損耗率:20%

-------------------


-------------------

イヤリング

防御力:2

耐久性:2

損耗率:20%

-------------------


-------------------

首飾り

魔法力:10

耐久性:3

損耗率:10%

-------------------


-------------------

指輪

攻撃力:2

耐久性:2

損耗率:30%

-------------------


-------------------

指輪

攻撃力:2

耐久性:2

損耗率:30%

-------------------


 いよいよ攻撃力防御力共に10越えの相手が出てきた。まともに食らったらどれくらいのダメージになることか・・・絶対にこの人とは闘いたくない、なんとか穏便になるよう言動には注意せねば・・・


「よし、じゃあ早速殺しあうか、どちらかが死ぬまで」


 どうしてそうなる。

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