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その恋どうします

作者: 猫の集会

カクヨムさんに掲載中です。


「ニャア、ニャア」                


 最近、家の庭に猫ちゃんが迷い込んで来た。

                  

 しばらく様子をみてたんだけど帰る様子がないからお母さ


んにお願いして飼い主さんがみつかるまでの間、うちで面倒


みることになったの。とってもオシャレな首輪をしている


の。                          

真っ白なかわいい猫ちゃん。


 私は、高校一年生。近 桜子。


 毎朝頑固な癖毛に苦戦中。


「おはよー桜子。」


「おはよー愛依ちゃん」


「今日は、ブローに苦戦したとみた。」


「さすが愛依ちゃん、今日はいまいち決まらなかった。」


 愛依ちゃんは、中学からの友達。ボブショートの似合う女


の子。

 

 キーンコーンカーンコーン


「やっとお昼だ。私、購買行くけど桜子教室で待ってる?」


「まさか、行くに決まってるよー。」


「はいはい、ですよね。」


「今日も瞬先輩に会えるといいな♡」


「桜子は、購買じゃなくて瞬先輩がお目当てだよね⁈」


 瞬先輩とは、私の一つ年上の憧れの先輩なのです。石川瞬


さま。しかし、


「はぁ、残念…。」


 会えなかった。


「ねぇ、私放課後図書室行くんだけど一緒に行く?」


「うん。読みたい本あるから一緒に行く。」


 そして、放課後。


「私、これ返すだけなんだけど桜子本見つかった?」


「うん。あった。借りて来る。」


「じゃあ、私トイレ行ってきちゃうわ。」


「はーい」


 本を借りて急いで愛依ちゃんのいるトイレに向かってた


ら、廊下の曲がり角で人にぶつかってしまった。


「キャア、ごめんなさい。」


「いいよ、それより怪我はない?大丈夫?」ん?この声は、


まさか!

 

瞬先輩‼︎こんな髪ボサボサの日に限って…


「大丈夫です。」


 急いでその場から立ち去ろうとしたとき、ぐいっ…ん?


「あっ、動かないで。」


 ? ? ?

 

先輩の持っていた備品と私の髪が絡まっちゃった…


 先輩は、優しく髪を備品から解いてくれた。「あ、ありが


とうございます。」


 私は、逃げるようにその場から立ち去った。


「愛依ちゃーん。」


「みてたよ、あんなにくっついて、よかったじゃん。」


「よくないよ、だって髪がボサボサ。」


「そこ?」


「うん。そこ大事。第一印象髪ボサボサって。」


「そっか、じゃ次を期待して明日は、ブローもっと頑張ろ


う!」


「そうだね。前向きにね。そういえば今日愛依ちゃんバイト


ないの?」


「うん。今日休み。」


 愛依ちゃんは、お花屋さんでバイトをしている。


「私もどっかでバイト始めなきゃ。」


「え、なら花屋の向かいのカフェ屋さんなんてどう?確か募


集してるよ。」


「いいね、カフェ。早速偵察がてらそこのカフェ行かな


い?」


「いいよ。」


 カランコローン


「いらっしゃいませ。」


 わぁ、オシャレなお店。そして、店員さんが美人。


 ふぅ〜、カフェラテ美味しい。癒し〜。


「ここで働けたらいいなぁ、愛依ちゃんバイト楽しい?」


「え?何急に、た 楽しいよ。」


 うん?愛依ちゃん…顔赤くない?


「ねぇ、もしかしてバイト先にイケメン君いる?」


「いないよ。店員は、私とパートのおばさんだいたいいつも


二人だよ。」


「ふーん。そうなんだ。」


 愛依ちゃんの目線の先にイケメンカフェ店員。まさか、愛


依ちゃんこの人の事。


 私は、じっと愛依ちゃんをみつめた。


 その視線に愛依ちゃんが気がついた。


「違う違う、あの人じゃないよ。」


「えーっ、隠さなくてもいいじゃん。私がここで働いたら協


力するから。」


「桜子、私 実は気になる人がいてね…。」


 うんうん。


「お花屋さんのお客さんなの。」


「え、お客さん?常連さん?」


「うーん、なんか毎月決まって同じ日に花束を買いに来るお


客さんがいてね。なんか気になるっていうか…」


「その花束は、誰用に買っていくの?」


「それがわからなくてね。お見舞い用のお花で、年配の女性


が喜ぶ花束をお願いしますってだけいわれて…」


「年配…年上の彼女?お見舞い…うーん、愛依ちゃん大変な


恋してるんだね。」


「恋とかまだそんなんじゃないんだけど、なんか気になっち


ゃって。」


「そっか。」


 ズズズズ。二人でカフェラテをすすりながら遠くを見つめ


た。


 私は、愛依ちゃんに勧めてもらったカフェ屋さんでバイト


できる事になった。


 あの綺麗な店員さんもいる。綺麗過ぎて緊張する。


「よろしくお願いします、チカです‼︎」


「よろしく、わたしは、ユリです。」


 お〜、お名前まで美しい。


 そして、イケメン店員はなんとこのカフェの店長さんでし


た。


「あまり緊張しなくても大丈夫だよ。」


 優しく店長がにっこりしてくれた。


 向かいのお花屋さんには、愛依ちゃんがいるし優しい店


長。美人なお姉さんまでいる。素敵だ。


 早速、私は美人なユリさんと意気投合した。ヘアスタイル


がうまくいかないって言ったら、オススメのスプレーを紹介


してくれた。


 早速、バイト帰りに買って帰ろっ。


 次の朝、スプレーを使ってみたんだけどいつものブロー時


間の半分でセットが終わった。さすがユリさん‼︎


 今日は、いつもより早く駅についてしまった


 わぁ、あのおばあさん紫のカーディガンよく似合ってるな


ぁ。ん?でもあのおばあさんなんか様子が変?


「あの、何かお困りですか?」


「あ 私足が悪くて階段登るのが不安で。」


「でしたら、あちらにエスカレーターありますよ?」


「あら、ありがとう。」


 私は、おばあさんとエスカレーターに乗った。おばあさん


のバックにパープルのビーズに包まれた鈴がぶら下がってい


た。


 綺麗だなぁ。


 ビーズをボーっとみているうちにもう上まで上がってい


た。


「どうも親切にして頂いてありがとう。これ、私の手作りな


んだけど、お礼に受け取ってちょうだい。」


 おばあさんは、そっと私の手にバックとお揃いの鈴を握り


入れてくれた。


「あの、お礼なんていりません。」


「いいのよぅ。」


 おばあさんは、にっこり笑うとお辞儀して行ってしまっ


た。


 私は、鈴を大切に握りながらおばあさんを見送った。


 お昼になり、愛依ちゃんと購買に向かった。「ねぇ、その


お財布についてるビーズのキーフォルダー綺麗だね。」


「うん。今日おばあさんをエスカレーターに案内してあげた


だけなのに、お礼にってくれたの。」


「へぇ、よかったね。」


 キーホルダーを光にかざしながら話してたら、なんか遠く


から視線を感じた。えっ


 視線の先には、なんと瞬先輩。


 こっち見てる‼︎でもなんで …

 

私が固まっていると


「おーい瞬、いこーぜ。」


「お、おう。」


 瞬先輩は、行ってしまった。


 ねぇ、瞬先輩また告白断ったらしいよ。


 売店でジュースを選んでいた女の子達がヒソヒソと話をし


ていた。


 また、告白されたんだ…


「そうそう、昨日瞬先輩私のバイト先に来たんだよ。」


「え、愛依ちゃんのお花屋さん?」


「うん。紫の薔薇の花束買って行った。」


「花束?」


「あれは、プレゼント用だね。お母さんの誕生日とかか


な?」


 先輩が花束をプレゼント…


 一体誰に…


 家に帰っても誰にお花をプレゼントしたのか気になって仕


方なかった。


 ボーっとキーホルダーを眺めてたら、いつのまにか隣にい


た白猫ちゃんと眠ってしまっていた。


 次の日、愛依ちゃんと理科室に向かっていた。


「だからぁ、もう愛依ちゃんったらー」


「桜子こそそうじゃーん」


 あははは


 二人でじゃれながら歩いてたら、


「あの、これ落としましたよ。」


 私のペンケースを男の人が拾ってくれた。


「あ、ありがとうございます。」


 ハッ‼︎


 隣に瞬先輩! 


 思わず見惚れてしまった。 

 

私が瞬先輩を見惚れているとお友達が、


「君のペンケースを僕が拾ったのは、きっと運命に違いあり


ません。僕と新しい未来つくりませんか?」って。 


 ………  ?   ?


「えっとー…」


「バカ!困ってんだろ。ごめんね。この人、変なんだ。気に


しないで。はい。ペンケース。」


「あ、ありがとうございます。」


 瞬 先輩からペンケース手渡し!


「なんでじゃますんのー」


「お前、彼女に怒られんぞ」


「キャーコワイ」


「じゃ、ごめんね。」


 瞬先輩は、一言そう言って軽く手を振り行ってしまった。


 私は、すかさずお辞儀をペコリ。


 やっぱカッコいい。


 コノコノって愛依ちゃんがグイグイしてきた。

 

それから数日が経ち、バイトも順調だ。


 ユリさんもとってもよくしてくれている。なんだか、お姉


さんができた気分。


 あ、雨降ってきそう。


 もうすぐバイト先に着く。雨に降られる前に急がなきゃ。


 お店の前に着くと、ユリさん。


「ユリさー…」


 ん?


 誰かとユリさんが話をしている。傘を持って来てくれたん


だ。彼氏かな!優しい。後ろ姿しか見えないな。彼氏らしき


人が傘を渡して帰って行った。


 その瞬間、チラッと横顔がみえた。


 瞬先輩?


 なんで瞬先輩がユリさんと…


 ボー然とたちすくんでいたら


「あ、チカちゃーん。」


 ユリさんが私に気づいて手を振ってくれた。


「あ…雨、降りそうですね。」


「そうだね。傘持って来てもらって助かった。ってか、持っ


てきてって頼んだの私なんだけどね。」


 ユリさん、瞬先輩とどういう関係なんですか?って聞きた


いけど、怖くて聞けない。


「ねぇ、チカちゃん顔色良くないけど大丈夫?今日このまま


帰ってもいいよ。私から店長に伝えておくし。」


「いえ、大丈夫です。ちょっと走って来たから疲れたのかも


しれないです。」


「そう?ならいいんだけど。あ、ねぇもし急にバイト入れな


くなっちゃったときシフト交換できるようにライン交換しな


い?」


 さっきまでなら、喜んでラインの交換できたのに、今はと


にかく混乱してどうしたらいいかわからない。


 もし、本当に二人が付き合っていたら…


「あ、ごめん。急にそんな事言われても困るよね。」


「いえ、そんな事…」


 まさか、私の見間違いって事もあるし。


 そうだ。きっと見間違い!


「これ私のQRコードです。」


「はーい、じゃあ私が読み込むね。」


 ピコン


 ユリさんのアイコンが私の携帯に送られてきた。


「私のアイコン、この紫の薔薇ね!よろしくね。」


 紫の薔薇⁈


 確か愛依ちゃんがこの前、瞬先輩紫の薔薇の花束買って行


ったって言ってたよね…


 やっぱりさっきのは、見間違いなんかじゃない。


「あっ、もう着替えなきゃだね。」


「あ …はい…」


 それから、ユリさんと一緒にバイトに入る時は、気が重く


なってしまった。

 

ユリさんは、全然悪くない。


 はぁ、こんな自分やだなぁ。でも、仕方ない。瞬先輩イケ


メンだし、ユリさん美人だもん。お似合いのカップルだ。だ


から、先輩告白断り続けてたんだ。他の高校に彼女がいたか


ら…


 これは、全力で応援するしかないか…


 気持ち切り替えなきゃ。


 数日後


「おはようございます…」


 なんだか店長とユリさんが真剣に話をしていた。


「あ、ちかさん最近不審者がこの辺ででたらしいんだ。なん


か変な事とかない?誰かにつけられたり。」


「私は、大丈夫です。」


「そうか、ならよかった。でも一応心配だからなるべく帰り


一人にならないようにシフト組み替えようと思うんだけど都


合悪い日ある?」


「いえ、いつでも大丈夫です。」


「そうか、助かるな。ありがとう。じゃあ、早速シフト組み


替えてくるからなんかあったら、裏に来てね。」


「はい。」


「チカちゃん今日、バイト上がる時間一緒だよね。一緒に帰


ろう。」


「はい。不審者怖いですね。」


 ちょっとまだ心の整理できてないけどでも一人で帰るより


ユリさん一緒の方がいいよね…


 バイトが終わって、よし帰ろうと裏口を開けたら


「ギャッ」


 男の人が立っていた。不審者ー‼︎でたでたー‼︎


 私がパニックになっていたら、ユリさんがクスッて笑っ


た。


「ごめん、言い忘れてたんだけどボディガード。」


「え、… …」


 暗くてよくわからなかったけど、よくみると ⁉︎ ⁉︎


 瞬先輩 … …


「あ、どうも…」


「えと、先輩… …」

 

そうか。彼氏だから心配して送り迎え…


 気まずい…


「やっぱりもしかして二人知り合い?制服同じだからもしか


して顔見知りかなーなんて思ってたんだぁー。」


「知り合いといいますか…、えと…」


「ま、とりあえず帰ろっか。瞬、肩になんか付いてる。」


「恥ずかしいからやめろって。」


「も〜照れ屋さん。」


 辛い。見てるの辛い。


 家に帰って新しいシフトを見て愕然とした。


 これからしばらくずっとユリさんと一緒のシフト…


 店長、危ないからって気を遣って私達同じ時間にしてくれ


たのね… …


 ハハハ。もう笑うしかない…


 そして案の定 私達は、しばらくの間三人でバイト終わり


の夜道を歩いて帰る事になったのです。


 しばらく、先輩とユリさんと三人で帰っていたけど今日か


らは、しばらくバイトお休み。


 よかったようなよくないような


 なぜならもうすぐテストなのです。


 はぁ、勉強しなきゃ。


「ねぇ、桜子。テスト終わったら、パァーッと遊び行こう


よ‼︎」


「だね‼︎ヨシッ。頑張る‼︎」


 そんなこんなでテストも無事乗り切り


「さあ今日は、パァーッと遊ぶぞー」


「桜子は、恋も勉強もよく頑張ったよ。じゃ行こ。」


 早速私達は、カラオケで歌って発散した。


 次は、癒しの猫カフェ。


 二人共、わざわざ隣町まで行くほど大の猫好きなんだ。


「いらっしゃいませ」


「うわーかわいい。あーっハチワレちゃんがいるぅ」


 ハチワレちゃんとは、おでこの模様が前髪みたいにふたつ


に分かれている猫のことなんだ。


 ひとしきり猫カフェを満喫した。


「ねぇ、桜子。あっちで少し飲み物飲まない?」


「うん。飲もう飲もう!」


 コトッ。


 ジュースをテーブルに置いてしばし水分補給。


「あー潤うー。 ところで最近もあの男の人は、毎月年上の


女性に花束買って帰るの?」


「エッ、何急に。…うん まぁね…」


 愛依ちゃんは、私なんかよりもっと辛い恋してるんだな。


どうにかしてあげたいけど無力で情け無い。


「それよりさ、桜子の家の迷い猫まだ飼い主見つからない


の?」


「うん。全く。沢山張り紙してるんだけどなぁ。」


「確か真っ白だよね?首輪がピンクと水色の。」


「おーッ、よく覚えてるねぇ。」


「ねぇ、その張り紙の猫違う?」


 愛依ちゃんが私の後ろのボードに貼ってあった張り紙を指


差した。


「エッ⁉︎本当だ。似てる。でも隣町まで歩いて迷い込んだの


かな⁉︎歩きすぎじゃ…」


「とりあえず連絡先載ってるから、電話してみたら?」


「そうだね。かけてみよう。」

 

ゴソゴソとバックから携帯を出そうとしたんだけど。…


「携帯家に忘れてきたかも。」


「んもぅー、なら私の携帯使ってかけなよ。」


「ありがとう、じゃあお借りします。」


 電話をすると男の人が出た。猫が見つかってとても喜んで


いる様子だった。


 早速明日、家の近くの公園までお迎えに来てくれるそう


な。


 愛依ちゃんも心配だからってついて来てくれる事になっ


た。


 息が上がる。以外と猫をゲージに入れて運ぶと重いってこ


とが勉強になった。


 遠くの方から男の人が歩いてきた。


 あー ついにお別れか。


 少ししょんぼりしていたら愛依ちゃんが私の服をグイグイ


引っ張った。


「?どうしたの?愛依ちゃん?」


 愛依ちゃんは、小声で


「例の年上の花束買って行くって言った人あの人だよ」っ


て。


「え?どういうこと?」


 そうこうしているうちに男の人が近ずいてきた。


「あれ?あなたは、お花屋さんの…」


「は、はい。そうです。もしかして猫の飼い主さんです


か?」


「うん。そうなんだ。すごい偶然だね!電話をくれたのは、


そちらの方?」


「はい。数ヶ月前、家の庭をさまよっていたので保護してま


した。」


 何で隣町までこの猫ちゃんは、来たのかなって思ってたん


だけど私の家の近くの病院の帰りにどうやら逃げ出しちゃっ


たみたい。


 飼い主は、男の人のおばあちゃんだったの。


 男の人は、智也くんって言うみたい。大学生らしい。 あ


の猫ちゃんついこの間までおばあちゃんとフランスに住んで


いたんだって。でもおばあちゃん入院しちゃって、だから代


わりに孫の智也君が世話してたんだって。でも猫が逃げちゃ


って、お詫びのつもりで毎月猫が逃げてしまった日をお詫び


の日って決めておばあちゃんの所にお花を持ってお見舞いに


行っていたんだそうな。


 何でこんなに詳しいかと言うと、実はあの後愛依ちゃんと


智也君は、意気投合してお付き合いを始めたからなのです。


 バイト先のカフェでコーヒーを飲みながら愛依ちゃんは、


のろけ話をよく聞かせてくれる。


 もうすぐ夏祭り。一緒に花火を見に行くんだって。


 私は、予定なし…


「あ、もうこんな時間。じゃ私バイト入るね。またね〜」


「桜子、がんばれ‼︎」


「うん。ありがと‼︎」


 テストも終わりまた二人の仲を見る羽目になるんだ。もう


少ししたら、バイト辞めようかな。



「あ〜、チカちゃんおはよー。」


 ユリさんは、いつも元気で明るい。輝いてみえる。


 はぁ…


「おはようございます。」


「ねぇ、チカちゃん今年の花火大会行く?」「いえ、今年は


行く予定ないです。バイトも入ってなくて何しようかなと思


ってます。」


「なら、お願いがあるんだけど、その日バイト代わってもら


えないかな?彼氏がその日いけなかったんだけど花火行ける


事になってね。」


 瞬先輩と花火行くんだ。いいなぁ。


 よし!私は、二人を応援するんだ‼︎


「私、バイト入れます。全然代わりますよ。」


 精一杯の笑顔でユリさんに言った。


 ユリさん喜んでたなぁ。


 花火当時、カフェはガラガラだ。みんなお祭り行っちゃっ


たんだな。


 暇だと余計な事考えちゃうよ…


 今頃二人は…


 ふぅ〜 やっとバイトおわった。


 今日は、ユリさんいないし一人で帰るようか…


 三人も複雑だけど、一人も少し怖いな。

 

みんなお祭りに行ってて人気も少ないし。


 裏口のドアを開けると、


 シーン


 よし、早歩きで帰るか。


「あのっ。」


「ギャッ」


 でた不審者ーー


 どうしよう…


 って、よく見たら?瞬先輩?


「え?ユリさんと喧嘩でもしたんですか?」


「え?何で?」


 ん?…  …


「おーいチカちゃーん。」


 ユリさん…

 

ってか、ユリさん⁉︎


 その手を繋いでいる男の人は、一体…?


 エッ⁉︎どういう事?しかも、


「店長‼︎」


「そうなの。実は、私達付き合ってまーす。」


 え?瞬先輩と二股?そんな堂々と店長と付き合ってます宣


言って。


「あれ?瞬?今日は花火デートだから迎え大丈夫って言った


のに。」


「そうだけど、ついいつものくせできちゃったの。」


「ふぅ〜ん、そうなんだぁ。あ、そうそうこれリンゴ飴チカ


ちゃんに。今日は、シフト代わってくれてありがと。帰り心


配だからと思って来てみたんだけと、瞬来てくれたから大丈


夫そうだね。ね、雅人♡」


「うん。 チカさん今日は、お疲れ様です。お店の方なんに


もトラブルありませんでしたか?」


「はい、とても暇でした。」


「ねぇ、なんで雅人はチカちゃんの事、名前呼びしてる


の?」


 ? ? ?


 店長が不思議な顔をしながら言った。


「ん?名前呼び?もしかして下の名前がチカさんだと思って


ない?チカさんのチカは、苗字だよ?」


「はい。私、近 桜子です。」


「エッ、そうなの?なんだぁ、よかった。実はバイトの時い


つも何で下の名前で呼んでるのかな〜ってちょっとモヤモヤ


してたんだ。でもチカちゃんって呼んでたしこれからもそう


よぼっかな。雅人 疑ってごめん♡」


「いいよ♡」


 今は、プライバシーの問題だとかでネームつけないから尚


更わからなかったのかも。ってか、苗字なんて気にしてなか


った。


 すると、ユリさんの苗字は…


「ユリさん苗字って…」


「あ、私は石川だよ」


「え⁉︎じゃあ、瞬先輩とはまさか」


「ん?弟だよ。」


 エー‼︎弟ー!


 全然わからなかったよー‼︎


 でも、 確かによく見ると美形で似てなくもない⁉︎


 じゃあ、今まで私は、一体…でも、薔薇の花束…まさかブ


ラコン⁉︎…


「瞬、ちゃんとチカちゃん送ってあげるのよ。」


「うん。」


「じゃ、私達はこれで♡」


 店長とユリさんは、仲良く手を繋いで行ってしまった。


 頭がパニックで、何を話したらいいんだろう。


「送るね。じゃ行こうか。」


「はい。」


 うわー緊張するー


「あのさ、お財布にビーズの鈴つけてるよね?」


 え?  ああ。だからこの前購買でこっち見てたんだ。私


じゃなくてビーズを。


 そっか。ビーズか。


「はい。持ってます。ある人から頂いたんです。」


「だよね。多分その人、うちのばあちゃん。」


「え?おばあちゃん?」


「うん。駅で助けてもらったって言ってた。その節は、家の


祖母がお世話になりました。」


「いえいえ、そんな大した事していませんよ。なのにあんな


に素敵なもの頂いてしまって。」


「あれは、ばあちゃんの趣味で作ってるもんだからさ、逆に


もらってくれてありがとう。うちのばあちゃん紫がとにかく


好きでさ、この前も誕生日に紫の薔薇の花束あげたんだ」


「あ、花束を…」


 愛依ちゃんが言ってた花束おばあちゃんのだったのか。


「 姉貴がバイト帰り買う予定だったんだけど行けなくなっ


て俺買いに行かされてさ、姉貴人使いあらいんだよな。傘持


ってこいとか、ボディーガードしろとかさ。」


 なるほど。そういう事かぁ


「素敵な家族です。」


「そうかなぁ?  … … 花火終わっちゃったね。もしか


して、姉貴のせいで花火行けなかった?」


「いえ、元から行く予定なかったので。」


「彼氏は?」


「か、彼氏なんていませんよ…」


「そっか。ならよかった。」


 よかった? よかった⁈…


 何がよかったなんだろう …


 お姉さんが無理言っていけなくなったと思ったのかな。


 先輩は、何で彼女つくらないんだろう。


 恐る恐る聞いてみた。


「先輩は、彼女いないんですか?」


「うん。いないよ。でも好きな人ならいる。」

 

そういう事か。


 結局私は、フラれる運命か。当たり前か。


「俺の好きな人は、目の前にいる。」


 目の前?誰もいませんよ…


 私には、見えない人?


 キョロキョロ見渡したけどやっぱり誰も。


 瞬先輩が私の目の前に立ってもう一度言った。


「俺の好きな人、目の前にいる桜子さんです。

 

ずっと好きでした。付き合ってください。」


 一瞬 ポカーンだったけど、我に帰った。


 私⁈  嬉しい‼︎ 返事しなきゃ。


「 私もずっと… ずっと好きでした。 」


「本当‼︎やった!」


 瞬先輩は、優しく私を包み込んだ。


 幸せすぎて涙が溢れた。


「もしかして泣いてる?」


 泣き顔を見られたくなくて瞬先輩に強く抱きついてしまっ


た。


 瞬先輩は、優しく私の頭を優しくポンポンしてくれた。


「来年は、一緒に花火見ようね。」


「はい。」

 

それから私は、毎日がハッピーだった。 クリスマスは、ユ


リさんと愛依ちゃん私、彼氏達とみんなで過ごした。


 約束通り一年後一緒に花火もみた。


 帰り道、瞬先輩が急に、


「はい‼︎提案があります!」って


「何ですか?」って言ったら、もう一年経つし敬語やめな


い?って。あと、瞬って呼んでよって言われた。


 瞬は、なんか呼べないからせめて瞬君って呼ばせてもらう


事になった。


 ずっとこのまましあわせが続けばいいな。


 瞬君は、三年生になった。このまま地元の大学に行くって


言ってたし、側にいられる。

 

でも、先輩モテるから心配だな…


 ムッスーって顔して歩いてたら、


 カシャッ。


 え⁈


「桜子ちゃんのかわいい顔いただきました。」


「だめーっ、削除。」


「もーっ、待ち受けにしようと思ったのになぁ。」


 瞬君がきちんと削除するのを見届けなきゃ


 瞬君の携帯を覗きこんだ。


 その時 ピロン


 瞬君の携帯に


「桜子ちゃんにもう言った?」ってLINEが。


 何の事?


「瞬君?」


「あーもう、姉貴ー。 実はさ、俺パティシエに憧れてるっ


て智也君に話したことあって、ぜひフランスに留学きたら?


って有名店から勧められてたんだ。ほら、智也君のおばあち


ゃんフランスにいたじゃん。でも留学二年だし、桜子ちゃん


と離れたくなくてさ。」


「それは、絶対行くべきだよ‼︎私二年なんて平気だよ。それ


に今は携帯も進化してるし、いつでも連絡取れるじゃん。


ね?」


「う…ん。でもさ、パティシエも夢だけど桜子ちゃんの笑っ


てる顔側で見てたいんだ。なんかあったらすぐとんでいける


し。でも離れてたら、すぐに行ってあげられない。」


「私は、大丈夫‼︎夢叶えて。で、私に美味しいお菓子つくっ


てほしいな。」


 瞬君にギューって抱きついた。


 今のうちに沢山充電。


 瞬君は、決心した。そして、卒業してすぐにフランスにた


った。




第二章


 瞬君が留学中、私は看護師を目指して看護学校に通ってい


る。


 愛依ちゃんは、獣医さんを目指しててユリさんは、美容系


の仕事をしている。みんな夢に向かって進んでいる。


 もうすぐ二年。ついに明日、瞬君に逢える。


 ワクワクがとまらない。


 でも今日は、大事な研修。身を引き締めなきゃ。


 大学病院。やっぱり大きいなぁ。何度研修に来ても色々考


えさせられる場所。

 

研修中沢山の患者さんとすれ違う。


 思い思いの人生がある。


 ここは、毎日が大きく変わる場所でもある。


 一日一日が大切に思える場所。


 今日も、イイ勉強になったな。研修が終わり、裏口から帰


る途中一台の救急車がとまった。


 急患だ。


「よし、運ぶぞ。」


 救急車から意識不明男性。


 ちょ、ちょっとまって。私は、目を疑った。

 

だって運ばれてきたの、


 まさか

 

 瞬君⁉︎明日帰国のはずだよね?なんで救急車に。意識不明


ってどういう事。


 一緒に救急車から降りてきた女性見たことがある。でも、


今はそれよりも瞬君‼︎


「あの、この方私の知り合いなんです‼︎意識不明っどういう


事ですか⁉︎」


 女性は、最初私の剣幕に驚いていた様子だったけど、落ち


ついた様子で話はじめた。


「この方、沢山荷物を持っていて階段であしを踏み外したみ


たいなんです。こちらの箱の中によっぽど大事なものが入っ


ていたんでしょうね。この箱をかばって頭を打ちました。ち


ょうど居合わせたので同乗してきました。私は、ここの看護


師をしています。」


 あ、だから見たことあったのか。


「あなたは、看護見習いの方ですよね?」「はい」


「ならここからは、あなたが付き添いしてくれるかしら?荷


物もお願いできるかしら?」


「わかりました。ありがとうございます。」


 瞬君が脳の検査をしている間、震えがとまらなかった。


 瞬君。お願い。目を覚まして。


 ガラッ


 ドアが開いた。


「あのっ、あのっ…」


「中へどうぞ」


「はい。失礼します。」


 恐る恐る中へ入った。


「あれっ、桜子ちゃん⁈どうしてここに⁉︎まさか夢?…」


「夢じゃありませんよ、脳には異常見られませんでしたので


もう大丈夫です。少し落ちついたら点滴外しますね。そした


ら、もう帰って大丈夫ですから。」


「わかりました。ありがとうございます」


 先生は、にっこり笑って部屋を出て行った。


「瞬君!明日帰国じゃ?どうして救急車なんかに…すっごく


心配した…」


 沢山の涙が溢れ出た。


「ごめん。びっくりさせようと思って一日早く帰国したん


だ。早くあいたくて急いで。そしたら、こんな事になって


さ。情け無いよな。本当ごめん。…あ、そこにある箱取って


くれる?」

 

その箱は、瞬君が大事に持っていたという箱。


「はい。」


 瞬君に渡そうとした時


「それ、開けてみて」って。


 この箱の中に一体何が。

 

箱を開けると、


「わぁ、綺麗。」


 かわいいお菓子に綺麗な飴細工。


「これ、桜子ちゃんに早く渡したくてさ。」


 私の為に…瞬君…


「ありがとう。大好き。 お帰りなさい‼︎」


「うん。ただいま。」


 チュッ


 やっと遠距離が終わり安心したのも束の間。


 瞬君のモテあらし…


 瞬君は、ホテルの有名スウィーツ店で見習いとして働きだ


した。イケメンパテシエがいるってあっという間に噂は広ま


った。


 私は、無事看護師に。瞬君も仕事忙しいしすれ違いの生


活。


 クリスマスも当然スウィーツ店は、大忙し。


 お店終わったら逢える時間つくるって瞬君は、言ってくれ


たけど疲れてるだろうし、私も遅番の仕事だから気にしない


でって言ってしまった。本当は、休みだったんだけどね。


 ちょうど愛依ちゃんが、彼氏の智也君仕事で海外に行って


たから二人でクリスマスした。


 楽しかったなあ。


 でもちょっぴり寂しいな…


 メリークリスマスってラインしたけど既読されてない。ま


だ仕事かな。


 もう、クリスマス終わっちゃう。


 ピンポーン


 こんな遅くに誰だろう?


 インターホンをみると瞬君。


「瞬君?」


 瞬君は、玄関が開くなり私を抱きしめた。


「遅番じゃないじゃん。無理しなくていーから。」


 わざわざあいに来てくれた。


 どうやら智也君が、愛依ちゃんとクリスマスを桜子ちゃん


がしてくれたから寂しい思いさせなくて済んだってお礼の電


話を瞬君にしたみたい。


「うん。ごめんなさい。ありがとう。」


 私も瞬君にギューってした。


「今日は、遅いからもう帰るね。」


 チュッ


 瞬君…


 もともと、クリスマスは忙しいってわかってたから別の日


にクリスマスしようって言ってたのにわざわざ来てくれた。


嬉しいけど申し訳ないな…


 そんなこんなで、今度はバレンタインデー


 クリスマスのリベンジ‼︎


 瞬君は、やっぱりバレンタインも大忙し。


 でもやっぱり次の日じゃなくてその日に渡したい。


 こっそり瞬君が仕事終わるまで待ち伏せ。


 もうすぐ出てくるかな。ワクワク。


 キィ


「お疲れ様でした」


 きたきた‼︎


「しゅ…」


 ガチャ


「待ってください。石川さん。」


 え、女の人。しかも綺麗な人…


「山下さん、どうしたんですか?」


「私、石川さんに彼女いるのわかってます。


 でも、私も石川さんが好きです。」


 女の人は、いきなり瞬君に抱きついた。


 私は、それをみて逃げ出した。


 大切な鈴を落としたことに気づかないくらい全力で走っ


た。 ハァハァ


 家に帰り、チョコをテーブルに置いた。


 明日会う予定だったんだから、無理してサプライズなんか


しなきゃよかった…


 リリリリリ ビクッ 電話…


 瞬君から三回もかかって来てた…


 私は、何事もなかったかのように電話に出た。


「はい、もしもーし」


「はぁ、よかった。やっと出てくれた。」


 瞬君がほっとした様子だった。


「ごめんなさい、気がつかなくて…」


「ううん、あのさ明日なんだけど朝イチから会う約束だった


けど二時から昔桜子ちゃんがバイトしてたカフェで待ち合わ


せに変更でもいい?」


 何で?でもわがまま言いたくない…


「はい。わかりました…」


「ごめんね、急遽で。」


「いえ。」


 電話を切った後、さっき瞬君が抱きつかれた事また思い出


してしまった。


 もしかして、さっきの人と瞬君付き合うのかな…


 私なんかより、いつも側にいてくれる。


 綺麗だったし…


 明日、別れ話される?


 考えても仕方ない。寝よう。バサッ


 昨日は、全然眠れなかった。


 私達、本当に恋人だったのかな。


 一度も喧嘩した事ないし、本音で向き合ってなかったのか


な。


 だから瞬君こんな私に疲れちゃったのかも。



 待ち合わせの場所まで行くのに気が重い。


 しかもどうしてあのカフェ?


 まさか、あの女の人も一緒⁉︎

 

僕たち付き合う事になりましたって言われたらどうしよう。


 怖くて足がすくむ… 一歩一歩

 

あの信号を渡ったら…


「桜子ちゃん。」


 ビクッ


「瞬君…」


「あのさ、コーヒー買ってくるから、少し歩かない?」


「うん…」


 瞬君、どこに向かってる?


 この道…  角を曲がったら…


 この角は、曲がらないでください…


 … 曲がった…


「この道、覚えてる?」


「うん。もちろん。」


 忘れない。瞬君と付き合えた場所だもん。


 ここではじまってここで終わらせるつもりなのかな。


 チリン ? ?鈴?


 瞬君がポケットから鈴を出した。


 あっ。それは、私が瞬君のおばあさんにもらった鈴。


 そうか。昨日あの時、落としたんだ…


 大事な鈴を落とすなんて彼女の資格なしだ。


 しかも、偵察してたみたいで情け無い。


「もしかして昨日来てくれた?なんかみたよね?…」


「えと、…その…」


 なんて言えばいい…何を言ったらいいの…


「俺、昨日あの後鈴の音がして言ってみたら、桜子ちゃんの


鈴が落ちてたから走って追いかけたんだけどもういなくて。


もちろんだけどあの女の人には、きちんと断ったよ。信じて


もらえる?」


「え、… 信じるもなにも …ごめんなさい。」


「何で謝るの?謝るのはこっちなのに」


「だって私いつもこんなんで…」


「いいよ。そんな桜子ちゃんが好き。これからは、クリスマ


スもバレンタインも一緒にいよう。だから結婚してくださ


い。」


 瞬君が綺麗な指輪を差し出してくれた。


 瞬君。


「う…うん。ずっと一緒にいたいです。」


 ぼろぼろ涙が溢れた。


 瞬君は、私の涙を拭いて指輪をはめてくれた。


「今日約束の時間遅れちゃったのは、実は指輪買ってたから


なんだ。もう、桜子ちゃんに心配かけないようにするには、


これが一番って思って。それに俺もずっと一緒がいいし。」


「いつもありがとう」


「こちらこそ」


 チュッ


 私達は、またこの場所から新しい未来を築いていく。

 

そして、三年後


 私の勤め先の近くに瞬君はスウィーツ店をオープンさせ


た。


 二階は、自宅。

 

その数年後、男の子と女の子の双子ちゃんを産んだ。

 

女の子は、パパ似。男の子は、私に似ている♡

 

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