ハニートラップ
「世界の警察官」を自認する大国は、世界の一部の国と安保条約を結び、それらの国々に基地がある。
基地の中には情報収集部署があり、年中無休・24時間体制で、いろいろな無線通信を傍受している。
駐留している国の警察や消防、タクシー等の無線通信から、
「仮想敵国」の無線通信まで。
内容を解読するために、いろいろな言語に堪能なスタッフがそろっている。
国によっては、モールス信号による暗号通信を行っている場合もあり、
その解読は機械化されている。
「モールス信号暗号解読器」
さて、ある基地に、仮想敵国の言語について、通信が音声の場合に同時通訳も可能な男性将校が複数いた。
仮想敵国が知りたがっていたのは、将校たちの氏名、階級、年齢、人相、体格、住所、勤める基地名、終業後の行動、趣味など。
その国は、「ある方法」でそれらについて調査し、
対象の将校たちを誘拐して拉致する計画が立案された。