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今宵満月の下で  作者: 城咲美月
ケース1 菜々子の願い
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菜々子の場合

卑猥な音と、卑猥な映像が会社の社員全員のパソコンと夫側の両親と私の家族と相手側の両親の前で流れる。


女の喘ぎ声と夫の腰振る様は、私から見たら


気持ち悪い。ただそれだけの一言で済む。


この場に夫と相手が居ないのは、旅行に行っているから。


夫と呼びたくもないが、まだ今は紙切れ1枚の上では、夫婦だから仕方ない。


「これで理解していただけましたか。」

「まだご理解できないのでしたら、こちらもお見せできますが」


私は、この時の自分がどんな表情で喋っているか

わからなかった。


ただ、淡々とこんなことは早く終らせたかった。


パソコンに入っている内容を奪うように動いたのは、相手側の母親と夫側の父親。


「そんなことしても無意味ですよ、」

私がそう言うと、

両親は、私を援護して


「何故こんなことできるんだ!人でなし!」

夫側の父親が吠えると

「その言葉そっくりそのまま返しますよ!

人でなしはそちらさんでしょう!」

私の父が言い返す。


「たまたま、たまたまじゃない!好きな人が既婚者だけってだけ!」

相手側の母親が言うと、


「あら、その台詞は不倫した側の常套句ですね。

アナタもした側かしらね。それに

結婚はお互いの問題だけじゃないんですよ

だからこうして私どもの娘は、私達を集めた理由じゃないですか。」


私の母が返すと


夫側の母親と、相手側の父親がこちらを見て


「もう仕訳ありません」


頭を下げてきた。

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