第8賭 永命の異常者
原作:ベリオン
小説:エアーR
ゴン達を乗せた船はカシュータウンの港を出港した。
「ねぇ、良いの?ついてきちゃって。」
「今更そんな事聞くな。船代は全員分払ってやったんだから気にしないでくれ。」
「ん…そう…?」
それから一時間、船はナッツタウンの港へと着いた。
「よーし、着いた…」
船酔いしたヴァインがゲロを吐き出した。
「ヴォオオオ!!!」
「何いきなり吐いてんだバッキャロー!」
「もううるさいわね~何よさっきから…」
「!?」
「ちょ…気持ち悪…ウッ」
「うぉろろろろろ!!」
ノチャオンは貰いゲロした。
そこへラクトが来た。
「どうした…うっ、うぉろろろろろ!!」
ラクトも貰いゲロした。
「めんどくせぇ!!!!」
一時間後、ゴン達はナッツタウンの汚れた看板の前にいた。
「すっげぇ雑な看板だな。」
「そういうモンよ。」
「あまりモタモタしすぎてアイツより手強いヤツが現れたら厄介だ。さっさと目的地へ行こう。」
ヴァインは勘違いして
「え、冒険しないの?」
「しないよ。面倒だから。」
「………………!!!!」
「お前ほんと何で来たんだよ。」
~ナッツタウン某所~
「それは本当か?」
「ええ。そうよ。」
「…」
その場所には帽子のような髪型の男とサンタクロースのような帽子を被った女がいた。
「もうお前に用は無い。失せろ。」
「はいはい…」
「はぁ…まったく…最近の若者は人使いが荒いわね…」
「はよ失せろBBA」
「BBA言うなボケー!!」
ため息を吐く女。
「手出しはするなと言ったろ。カキシア。」
「あら、ギュリュウ来てたのね。」
「良いじゃない別に。同じ事考えてるのは貴方だけじゃないのよ?」
「そう言ってもお前含めてたった二人どろうが。」
「信用できんから止めろ。」
「じゃあディウスに頼めば?」
「一方、とある場所にはディウスとマフラーを巻いた男がいた。」
「………」
「どしたの?ディウス。」
「俺の死期が近づいている…」
続く
登場人物紹介 No.9
カキシア・アンセ 能力:ペイント 9N
詳細は不明だが長い時を生きている。少なくとも100年は生きているようだ。
登場人物紹介 No.10
ディウス・ルッツ 能力:天気操作 50N
ある目的でナッツタウンにきている。台風を起こせる。