第7賭 変わっていく者
原作:ベリオン
小説:エアーR
~シオンとの戦闘から30分後~
ヴァインはラクトに感謝していた。
「助けてくれてサンキューな!」
「まだ生存者がいるかもしれない。俺の能力で治すから、居たら連れてきてほしい。」
一方、ラクトは壊された自宅へ向かっていた。
中ではラクトの父親が脚を怪我して動けなくなっていた。
「ラクト、頼む…!脚を怪我したんだ…助けてくれ…!」
僕の父親…はっきり言って悪い奴だ。
僕は『武器召喚』の能力を持っているからこいつは僕を商売道具ぐらいしか思ってない。
友達と遊びに行くのも許してくれない。
事故とかにあって自分に不利益をかけない為らしい。
僕を一人の子として見てない。だがそれを口に出せば母の様な目に遭ってしまうだろう。
僕はこいつに敵わない。この後助けて、ゴン達と旅に行くなんて行っても許してくれないだろう。
世界の危機であろうとそんなことこいつは興味を持たないに決まってる。
「おい…ラクト…!聞いてるのか…!?」
もうこいつとは生きていけない。
「あばよ。冥土で母さんに謝罪しな。」
ラクトは剣で父親の首の血管を掻き切った。
数分後、父親の脈が止まってるのを確認してゴンの元へ向かった。
一方、シオンはダーティス団本部へ戻っていた。
「へぇ…殺さずに逃がしたんだ。珍しいな。」
ダーティス団 幹部 ダークミン・ドントマインド
「珍しくなんかない。お前が知らないだけだ。」
「そりゃそうよ。アタシはロットの事そこまで興味持ってないし、これ以上追及する気も無いわ。」
[何を知っているんだアイツは…]
「シオーン!!!」
「買いたいモンあっからちょっと金貸せ!」
ダーティス団 幹部 トブカ・リツマチ
「……断る……」
「シオンくんこないだの事なんだけどこな(ry」
ダーティス団 幹部 マジカ・ヒトミ
「黙れスケベ」
「ロットさん…話が…」
ダーティス団 幹部 エジェル・ハイヌウェレ
「何だ………?」
トブカはキレながら言った。
「何でエジェルとはフツーに会話すんだよ!おかしいだろ!!」
ダークミンは呆れながら話した。
「アンタらの話題がおかしいだけだろ。」
「だけど一番問題なのは…」
「『呼び方』だろうな」
トブカは困惑していた。
「??」
「後は自分で調べてきな。」
「…?」
場面は代わりゴンサイド。
「じゃあ、そろそろ出発しようか。」
ベリオン氏が回収出来なかった伏線はこちらで勝手に回収していこうと思います。