プロローグ 歴史の書
その昔創造の神は二頭の竜を創った。一頭は光を、もう一頭は影を|司り≪つかさどり≫創造の神が作った世界を二分した地域を治めるよう命じた。
光を司る竜は人を、闇を司る竜は魔物を創りだしそれぞれが治める土地で発展させていった。
ある程度発展すると人と魔物との戦争が始まった。はじめは魔物が優勢だった。しかし光を司る竜の参戦により持ちこたえた。人と魔物、光の竜と影の竜の戦いは熱烈なものだった。この二頭の戦いは人や魔物が見えないところで行われた。この戦いの内容を知るものはいない。この戦いを見た者は獣でさえ消滅していったからだ・・・
戦争は影の竜の敗北により人側の勝利となった。影の竜の亡骸はこの世界のどこかに封印され、光の竜はこの世界の神となった。
影があったからこそ光が存在できていたが影を失って光の竜もやがて衰弱していき死亡した。これにより世界のバランスが崩れ魔族がまたしても仕掛けてきた。光の竜がいない人陣営に勝ち目があるわけもなくじりじりと後退していくのがやっとだった。ついに人は世界の端に追いやられた。しかし当時人を率いていた王が自分の命と引き換えに協定を結ぶ契約を魔族の王と行い戦争は終結した。
この大戦の結果世界の九割は魔物が住み着き残り一割が人の領地となった。
時が経つにつれいざこざはなくなり平和な世界が続くようになっていった。
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この平和がずっと続くように。・・・・