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鵙の呼び声  作者: 瑠璃丸
1/8

生まれて初めて小説を完結させることが出来ました。

拙作の上、長文ではでは御座いますが、楽しんで頂けたら幸いです。

 鍬を打ち下ろす。娘の身体が跳ねる。


 鍬を打ち下ろす。娘の身体が跳ねる。


 鍬を打ち下ろす。娘の身体が跳ね、二つに分かれた。


 二つを四つ。四つを八つ。


 まるで童歌のようだ。童だった頃を思い出す。


 友人たちと神社の石段を駆け登った。御神木の松に攀じ登った。


 誰の松毬まつぼっくりが一番大きいかな。


 八つを十六。ええと次はいくつだっけ。


 肉は硬いな、土より硬い。骨は脆いな、石より脆い。


 鍬を打ち下ろす。娘のことが好きだったから。


 鍬を打ち下ろす。娘のことが好きだったから。


 好きで、好きで、たまらなかったから。


 おおい。返事をしてくれよ。


 寂しいじゃないか。


 寂しいじゃないか。


 鍬を打ち下ろす。


 おおい。


 鍬を打ち下ろす。


 おおい。


 いま、いくつだっけ?



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