表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第5話 校内攻防戦 後編

「・・・・・・やはりいるな」

結那は体育館内部をみてそう言った。

数は大よそ五十体程度、二クラス合同で体育をしていたと思われる。

「天音さん、右に階段がありますから二階をお願いします。愛恋さんは俺を護衛してください。俺は倉庫にあるロープを取って―――」

「待て、ロープは愛恋が取りに行け」

天音の発言に結那は疑問を抱いた。

「どういうことだ、天音さん」

「グールは集団行動で我々を追うといったな、ならば護衛はいないほうが生存率は上がるはずだ」

「どういうことですか?」

「簡単だ、単独行動なら対応しやすいということだ、ペアなら庇いあわないといけないからな」

「じゃあ、俺はなにをする」

「私たちを守れ」

そう言うと天音は階段を上がった。

「お願いするです」

愛恋も倉庫に向かった。

「俺学生なんだけど」

結那は泣きそうな思いがこみ上げてきた。結那は足に力を入れて体育館をバタバタと足音を立てながら走った。彼女たちの囮となるために



「さて、どうやって巻くかな」

結那はなるべく愛恋に近づけないように移動した。だがそれと同時に逃げ場をなくしていた。


「結那さん、ごめんなさいです」

愛恋は倉庫からロープを持って二階へと向かった。


「これだな、確かにこれは撃たなければ開かないな」

天音はハシゴを上ると、そこには南京錠がかけられており、鍵が無いと開かない仕組になっていた。デザートイーグルを片手で持ち南京錠を打ち抜いた。


「銃声、天音さんだな」

結那は銃声を聞き、愛恋が二階に上がったことも確認した。

「やるしかないか」

ライトニングを構え前方に放った。飛ばないように踏ん張ろうとするが後ずさりしてしまったがグールを吹っ飛ばした。

「よし、今のうちっ!」

走り出そうとした時だ足に痛みが走った。

(ま、まさか! あのときの)

脳裏にグールに足を噛まれた時の光景がよみがえった。


「愛恋いそげ!」

「天音さん、結那さんが!」

愛恋は結那の様子がおかしいことに気づいた。

「先に行ってくださいです。あたし助けに行くです。」

「まて! 愛恋」

愛恋はロープを天音に投げると一階に下りていった。


(はぁ、はぁ、まずいな、グール共が再生している)

足を押さえながら匍匐前進していた。

(だめだ、奴らの再生のほうが早い)

「立つです。結那さん!」

その声を聴いて結那は助かったと感じた。愛恋がやってきた。

「肩をかすです。急ぐです」

愛恋の肩に腕を乗せてその場を後にした。




「愛恋さんすみません、俺のせいで」

「気にしないです」

場所は体育館屋上、あのあとうまく脱出することができたようだ

「天音さんは」

「どうやらさきに、寮に入ったようですね」

愛恋が運んできたロープは体育館と寮を結ぶ一本の道となっていた。

「いくです」

「おう」

ふたりはロープ伝って、寮内に侵入した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ