ひとしずくの夢
時の流れる螺旋階段
少しずつ一歩一歩
踏みしめて自分の足で降りられたから
今に、悔いはないな
時の流れには誰も勝てないなんて
難しげにはべつに言うつもりもないよ
自由な言の葉
自由な雲は
夏の夕陽に七色に焼かれて
灰になりいつか星屑となるみたいだ
まだわたしはこの地上にいて
大好きなひとや自然、
そして大切なあなたとの
ひとときをふわりと想う一雫となれるだけで
まだ愛おしいと思える世界だったりするから
生きることだけはやめないよ
月星が見えない夜だって
ふと見ると蛍が舞っている
その今在る命をみつめてしまう
あなたの手に瞳に
一雫として一瞬を灯せるのなら
それだけでも わたしに命をありがとう
そう思えたりする
ありがとう あなたの命の灯し火
ありがとう 生きてね 生きよう
哀切と隣合わせの命の営み
だから輝くね、きっと
ひとつひとつを繋いで大切にしていた
ブレスレット
糸が切れて弾け飛んだ、、
拾い上げたくて
転げ落ちたわけじゃない
溜め息の階段を少しずつ踏みしめて
自分の足で降りられたから
しあわせだった
色んな景色を見て感じて来られた
踊り場では大好きな友と和やかに話もできて
感謝の花が咲くんだ
自由な気持ち
あなたへの気持ち
大きな雲に乗って
夏の夕陽に七色に焼けて灰になる
美しい時間は束の間だけど
それでもまだわたしは地上にいて
この灰色の身でも生きて行かなければならない
だから、今少しでも前へと進もうとする未知に
ふわりと舞い上がるこの小さな命の灯し火の生末を
わたしはただじっと見詰めてしまう
見詰めてしまうよ
底にはあなたの手の中から見上げる
ひとしずくの夢があるね
どんな空にもきっと