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転生

こんにちは。

ちなみに、これもあまり変わってないです。

けど、少しつけだしたところがあるのでご注意下さい。


では本編へどうぞ。

暗い。


何処までも黒い暗闇が広がっている。

動いた所で何も見つからないだろうが、取り敢えず前に進んでみる。


というか、前ってどっちだ?


あれ?


上も下も分からない。


取り敢えず足を着くところは……


ない。


というか、私に足があるのだろうか?


感覚が、ない。


はい?????

え??

どゆこと?

ヘルプミー!!!!


全く、理解出来ない状況だ。


ひとまず、情報を整理したほうが良さそうである。


起こったことを簡単に纏めるとこうなった。

1、血を吐く。

2、意識を失う。

3、暗闇の中。


・・・・・。


私、死んだ?

そうとしか思えない。

となると……ここは死後の世界……?

真っ黒な空間というと……地獄の果てとか?

青赤黄を通過して黒っていう感じだろうか。

ああ、青赤黄は地獄の三原色らしい。

どっかで聞いた。

何処だっけなぁ……




『――みつけた』



え?


その声が聞こえた次の瞬間、黒い空間は消えた。



◇■◇



気が付くと、消えていた感覚が戻り、寝転がっていた。


この感触は……草?

という事はここは草原?


目は見えるか?


閉じていた瞼を開ける。


そこには何処までも澄み渡った青空と一人の少女が覗き込んでいた。


『起きたか。』


この子があの、黒い空間から出してくれたみたいだが、一体誰なのだろうか。


『私は神だ。』


・・・・・。

冗談はよしてくれ、と言いたいところだけど。

ラノベとかでよく出てくるあのシーンの再現になってしまうから、それは絶対に言わないぞ、私は。


まあ、心を読んでくるあたり、神もしくはそれに近いものなのだろうと想像がつく。

この先の展開は、まあ、あれだ。

私が死んだのは手違いだーとかそんな感じのことだろう。


『理解が早くて助かる。正確には、手違いで生まれる世界が変わってしまった、だ。』


なるほど。テンプレだなー


『うむ。』


っていうか神様、テンプレを知ってるの?

てんぷらじゃないよ。


『てんぷらは食べ物だろう? ……事前に情報収集したからな。』


凄いですなー(?)


『詫びとして、』


二度目の人生を、か。


『そうだ。何か欲しい能力とか無いか? これも詫びの一環だ。』


何個でも?


『うむ。だが、3桁以上は勘弁してくれ。面倒くさい』


神様でも面倒くさがるんだな……


『・・・・・。』


私は転生する世界について何も知らない。

という事で、大まかな情報を教えてくれるかな?


『ああ、言い忘れていたな。テンプレ通り、剣と魔法の世界だ。スキルもジョブもステータスも存在する。』


なるほど。

じゃあ――…



『…承知した。その量の能力だと、現地の人間の体では耐えられないな。……新しい身体をつくるか。一からつくるとなると、時間が掛かるから、転生予定だった体を複製してそれをベースにして――…』


詳しい事は私には理解できないと思うから、そっちに任せます。

神様、よろしくお願いします。


『分かった。』


ありがとう、神様。


『私の名前はクレハノートルだ。神様では無い。』


はあ。じゃあ、クレハノー……長いね。

クレハ様で良いかな?


『好きにしろ』


じゃクレハさんで。

この呼び方が一番しっくりくるわ。


『……転生まで少し時間があるが、休んでくか?』


ここで?


『ああ、ついでに少し愚痴に付き合ってもらう。』


それが本音ね。

いいよ


『有難う』


『……お前がいた世界の神が、』


え、地球に神様いんの!?


『そこからか。うん、まあ、いるな。(説明放棄)』


はあ。


『そいつが私の世界にちょっかい出(干渉)して来だんだが。何の断りもなく。勝手に』


えっ・・・


『それで、死ぬはずのなかった者が死に、いないはずの者が生まれた。それにより多くの人の運命が改変された。……勿論、悪い方向へとな。』


え、何やってんだよ、地球の神様!!


『地球の者は薄情だな。自身の世界の神に文句を言うなんて。』


まあ、少なくとも私は神なんて空想上の存在と思ってるよ。

あ、クレハさんは例外で。

実際に見た事以外は大抵信じないんだな、私は。


『なるほど、地球の神は放任主義だったな。』


あーその設定ラノベでよくあるやつぅーー


『なら自世界に直接干渉……信託とか下ろしたりしないな。そりゃ熱心な信者は少ないか。うむ』


神さんがいるのは分かったけど、地球の神は何処にいるんだろう?


『そうだな………君達人間が言う“宇宙”の外側、といったところか』


それはかなり遠いな……


『内側から行く方法は2個位はあるが、魔法が無い世界ならば一つとなるな。魔法に似たナニカがあると別だが。』


魔法か……

転移魔法とかかな?


『ああ。それと、宇宙は常に拡がっている。そこで、宇宙が拡がるより速く動いて外に出る。』


ああーー、今の技術じゃ到底無理だなぁ……

宇宙の端まで遠いし、息出来ないし、その速さで動くと、多分燃えるし。


『そうだな……と、そろそろ時間だ。』


はやっ


『転送を始めるぞ』


りょーかい


体が段々と透明になっていく。


『では、良き第二の人生を。』


また会えるといいな。


『あぁ、教会に行ったらまた会えるぞ』


マジか。


『マジだ。今度こそ転送始めるぞ』


またね


『ああ。』


今度こそ私は消えた。






『――…盟約は果たしたぞ、―――よ……』

読んで下さりありがとうございます。(^O^☆♪

次話もよろしくお願いします。

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