プロローグ
特に変わってない部分投入!
はい。編集するだけなんだから早く投稿しなよ、と言われたら何も言い返せません。
ここで一つ宣言!
飛ばした数年分書きます!!
……頑張りますね。
最近進んでいない人類最強の方もよろしくお願いします。
では本編どぞ。
あ、それと。
戦闘シーンは本当にすみません書けなかったんです。m(_ _)m
小分けされたやつは少しは進歩しているだろうと思います。……多分。
今度こそ本編どうぞ。
意外と眩しい明るさ最低のPC画面。
そして――
「いいな悪令(悪役令嬢の略)の兄様カッケェ〜〜 好きだわ〜〜
銀髪、しかも紫眼蒼眼のオッドアイとか俺の好みドストライクだわ」
深夜に乙女ゲーをしてテンション爆上がりし、一人称が俺になっている私。
我ながらこの台詞、ちょっとキモいと思う……
……あ、寒っ 上着きよ。
仕切り直して。
はいどうも現在ニートの澪様だよ!
冗談ですどうも私は皇澪です。
余命申告されたので仕事辞めました。どうせうち恋人とか家族はいないから、収入なくて困ることそんなにないんだよ。
ということで、辞めました。あっさり。上司に辞表届けてはい終わり。
一年半くらい前に健康診断で「病気だねー 余命あと一年半なんじゃないの?(深夜テンションにて改変されまくった言葉)」と言われて、まあそれ以来ニート生活ですわなー
治療してもお金が消費されるだけだし、するにしてもその病気の完全な治療法はまだ確立されてないから延命治療になるしなぁ……あ、じゃあいっそのこと、先短い人生を自由に生きようぜ!という思考に至ったのだ。
そんなわけで、残った貯金(結構な額)は好きなことに使うことにした。
家賃と食費を残して他は全部ゲームに注ぎ込んだ。まあ要するに課金に沼った。
どうせ死ぬんだし。と、お徳用もやしパック特大サイズ(550g)三袋で食いつないできた今日この頃。栄養は偏り、どうしようかと思い悩んだが、結局現状維持となった。
野◯生活ならぬもやし生活はあまりおすすめはしない。理由はいくつかある。
1つめは栄養。あれ、今調べたけどもやしの栄養分すげぇらしいぞ。えーーと、カリウム,カルシウム,ビタミンB群,ビタミンC,食物繊維,アスパラギン酸?だそうな。本当かは知らん。いろんな調理法があるらしいぞ。
一旦もやしは置いときますぞい。
さて、余命が近づいてきたところで偶に吐血するようになって来た。
鉄分の味しかしないっす。マジで。
んで、実は今日なんだよ。余命申告が合ってたいら。
今日死ぬ予定。
はいということで
いつ死んでも良いように最後まで人生満喫するぞい。
おー!
「ゲホッ!ゴホッ……!」
慌てて手で口元を抑える。
ある程度咳が止まってから手を見てみる。
………やはり。
そこにはかなりの量の血が付いていた。
そうか、そろそろかぁ………
悔いの無いように死ぬまで乙女ゲーをしよう。
そしてあっさり自分の命を捨てた。
どうせ治るものでもないしね。
今からする乙女ゲーは「雪白花は咲き誇る」。
舞台は学園。
主人公、フラン・カトレノアが学園に入学したところからゲームは始まる。
うん、サンプルとしてオープニングを流そう。
〜♪
『はじめまして、フラン様。貴方様はカトレノア子爵家の長女として引き取られる事になりました。』
カトレノア家の紋章が入った手紙を持った執事が言った。
「…もう、二年も前のことなのね……」
馬車に揺られる白い髪の少女。白の少女は、この乙女ゲーのヒロインである。
「お嬢様、着きました。」
走っていた馬車が止まる。
「あ、ありがとうございますっ」
そう言い、少女はカバンを持ち、馬車を出る。
「――…ここが、学園………!」
これで前置きみたいなのは終わる。
スノーフレークという白い花を背景に、少女の立ち絵が現れる。少し(2,3秒程度)空いてから、
主人公フラン・(ブラン)・カトレノア
の文字が浮かび上がる。そして、“はじめまして、私はフラン・カトレノアと申します!よろしくお願いしますっ!”というセリフが流れる。
画面がゆっくり白くなっていき、
背景の花が現れる。
あとは同じ行で、
攻略対象
王太子ダンテ・(ジューヌ)・ヴァイストラル
背景はタンポポ。
台詞、“花の主候補と噂されているのは君か。”
攻略対象
宰相候補兼王太子の側近ユニアド・(ノワール)・クロウノア
背景は黒いペチュニア。
台詞、“殿下を誑かそうとしているのは貴方ですか?”
攻略対象
公爵家後継ぎ兼王太子の側近ソウ・(ブルヴィオレ)・セレスデトライト
背景はツルニチニチソウ。
台詞、“初めまして、キヨリの兄のソウ・セレスデトライトです。”
攻略対象
騎士コラン・(ルージュ)・カルアス
背景は赤の花を咲かせるカランコエ。
台詞、“花の主を守るのが私の仕事です。”
攻略対象
リースト商会の後継ぎユリウス・(オランジェ)・リースト
背景はオレンジ色のユリ。
台詞、“初めまーしてっ!お話しは大歓迎だよー”
悪役令嬢キヨリ・(ブルヴィオレ)・セレスデトライト
背景は青紫のキキョウ。
台詞、“花の主だからと言っても殿下に色目を使う女には容赦致しませんわ”
そして最後に――…
シルエットで出てきた少し背が低い人。
背景は無く、台詞だけあった。
“君が真実に辿り着くのを楽しみに待っているよ”
意味深な台詞である。
他に分かる事と言えば、髪が短い事だろうか。
名前が書かれているはずの欄には『???』と書かれていた。
そしてパッケージの絵が表紙されてオープニングは終わった。
ゲームをプレイして、ある程度キャラクターの性格を把握した所で、個々のテーマ(?)の花の花言葉を調べてみると。
なんと、合っているのだ。性格と花言葉が。
これを見て、意外と凝ってるんだなーと思った次第ですわ。
うん。まあそれだけなんだけどなぁwーー…
さてと。はじめに言っていた悪令の兄様とは、ソウ・ブルヴィオレ・セレスデトライトのことである。
まあ、極稀に出てくる悪令の弟くんの方が可愛くて好きなんだけどね。
弟くんは悪令に似て、深い紺色の髪を持ち、兄姉と同様の蒼と紫のオッドアイが特徴である。
オッドアイ良いよね〜
そう言っている間にも容赦無く流れ出ていく血。
いや、腕からダイレクトに流れていくんじゃなくて、吐血でダバダバーーっていう感じ。どんどん吐き出される血が多くなっていく。
頭クラクラして来だんだが。
病気で倒れる前に、まあこれも病気の一部なんだけど、貧血で倒れるわ。
これで意識失ってポッカリ死んだりしてなーー………はははっ………
いやあの、この状況でこの冗談はマジで洒落になんねぇぞ。
救急車呼んだ方が良いのか?
うん、私にはまだ正常な意思が残っていた。
ケータイ、ケータイ、と。
あれ、見えねぇ。
しかも段々怠くなってく。
……あった。
1、1、9。
――発信
そこで私は力尽きた。