09レイン&クー反乱軍攻略
さて、東と南に加え西へ侵攻する選択肢が増えたわけだが・・
伝令「手紙です。西の領地から。」
レインとクーさんとこにつながる王国領土だ。
西へ進むならまずここを攻略することになると思っていたが・・
手紙は、反乱を予定しているので、協力してほしいという内容だった。
これを利用すれば簡単に占拠できそうだな。
・・
・・・・
西へ進み、反乱軍と協力してここの領主を倒した。
ミミット「協力感謝します。反乱軍のミミットです。」
瑪瑙です。お役に立てたならよかった。
こちらの統治はそちらに任せるとして、これからも協力して王国と戦っていきましょう。
ミミット「そのことなんですが・・私たちは領地経営のノウハウを持っていません。」
ミミット「領地の管理はそちらにお願いして、私たちを仲間に入れてもらえませんか?」
それは助かります!是非よろしくお願いします!
ミミットさんたち反乱軍が仲間に加わった。
この領地が手に入った。
・・
・・・・
これでレインとクーさんの領地が隣になった。
いつでも攻められる。
伝令「大変です!西隣りの反乱軍が攻めて来ました!」
え?
・・
・・・・
ゴーレム兵だあああ。
キメラとバジリスクで守りを固めて・・空間兵を使って・・うーん敵兵多い。
レイン「あれ?瑪瑙?」
お久しぶりです。あ、こっちの大将です。
レイン「へぇ、出世したじゃない。おめでとう。」
ありがと。
レイン「でも、ゴーレムは返さないから!手加減はしないわ!」
手加減してください!
クー「意外とやりますね。こちらの旗色が悪そうです。」
クー「・・退却しましょう。」
反乱軍は素早く撤退していった。
強かった。これは・・攻めて勝てるか?
・・
・・・・
レインとクーさんはやっぱ強いなぁ。
というか、俺のやり方ってクーさんの真似事にすぎないんだよな。
コピーがオリジナルに勝てるかって話なわけで・・うーん。
?「瑪瑙!瑪瑙いる!?」
え?この声は・・クーさん?
玄関へ行くと、クーさんがひとりでいた。
単騎突撃?
クー「瑪瑙!仲間が反乱起こしてレインが捕まりました。」
え?
クー「ゴーレムも奪われました。」
クー「レインを助けに行きたいけど、力が足りません。」
クー「こんなこと言える立場ではありませんが・・力を貸してください。」
わかった。すぐレインを助けに行こう!
クー「・・いいのですか?私はあなたのゴーレムを奪ったのですよ。」
村が滅ぼされ、誰も助けてもらえなかったあの頃は、惨めだったなぁ。
クーさんたちも、同じ気持ちだったんじゃない?力が欲しいって・・
みんな同じように力が無かったのに、俺だけ力を与えられたら”なら自分も”ってなるよね。
辛い時、苦しい時に助けてもらえる世界にしようと思う。
まずはクーさんとレインを助けることにするよ。
クー「瑪瑙・・」
というわけで、すぐ準備に取り掛かるよ。
領主「おーなんだ誰か来たのか・・美少女発見!」
西の反乱軍の副代表の人。
反乱軍で反乱が起きて代表者が捕まったみたいで、助けを求めて来たんです。
領主「え?副代表って、お前と同じ村の出身で、ゴーレム奪ったやつ?」
はい。
領主「するってーと・・はっ、ゴーレム奪われたことを根に持って助けに行かないつもりだな!」
領主「なんて薄情なやつだ!お嬢さん安心してください、オレが力になりましょう。」
クー「いえ、瑪瑙が助けてくれるので大丈夫です。」
領主「え?お前のゴーレムを奪ったやつじゃないの?」
そうですけど、仕方ないですよ。
誰も助けてくれない世の中が悪いんです。
というわけで行ってきます。
領主「あ、ああ・・・・なんちゅーお人好しだ・・」
・・
・・・・
予想してたけど、敵の布陣にゴーレム兵がいるね。
ゴーレム「使用者レベル1だから弱いよ。」
クー「奪ったばかりでまだ使い方はわかっていないでしょう。」
クー「そこまで脅威ではありません・・が、長引けばレインを人質に使うかもしれません。」
クー「今回はスピード勝負になると思います。」
よーし、キメラに空間兵、バジリスクをフル出動させて戦うか。
・・
・・・・
レベル1のゴーレムはそこまで脅威じゃないな。
敵は敗北を感じ取ったのか、次々に逃げ出した。
レインを捜そう!
・・
・・・・
クー「レイン!無事ですか!?」
レイン「ええ。また助けに来てもらっちゃったわね。」
やっほー。
レイン「・・瑪瑙に泣きついたのね。」
クー「べ、別に泣いてはいません。一番救出の可能性が高い手段をとったにすぎません。」
レイン「ふふ、ありがと。クー、瑪瑙。」
怪我とかしてない?体調は?
レイン「平気よ。まだ何もされてないし。」
クー「あいつら全員インポだったのですか?」
え?
レイン「話を盗み聞きした感じ、そういうわけじゃないみたいよ。」
レイン「強姦する時は5ターンの間、体を清めてからじゃないといけないとか言ってたわ。」
クー「・・ミレソウ教!」
ミレソウ教?
クー「密教のひとつですが、”手続きさえ済ませれば犯罪も許される”という考えのキチガイ宗教です。」
クー「外国では邪教扱いされていて、そのせいか王国が活動拠点の中心になっていると言われています。」
レイン「そうそう、反乱した時もそんなこと言ってたわ。」
レイン「儀式に従い反乱を遂行したから私たちは許される・・みたいな。」
生贄文化と同じ考え方なのかな。
殺人はダメだけど、理由があればいいよ的な。
クー「追い詰められた人間が生贄で救いを求めるのと、強欲に利を貪るための他者犠牲は別物です。」
なるほど。それもそうだ。
レイン「あーあ、でもこれでゴーレムは瑪瑙に返さないといけないのね。」
クー「あなたが無事ならそれでいいのです。ゴーレムはまた奪いましょう。」
え?
それはそうと、ゴーレムの魔法板ってどうなったんだろう?
捜索したが、ゴーレムは見つからなかった。
・・
・・・・
というわけで、こちらレインとクーさんです。
行くところもないということでひとまず連れて来ました。
雫「捕虜というわけではないのだな。」
エティー「元々敵意は持ってないようでしたし・・もしかして、どちらか彼女ですか?」
え!?い、いやそういうわけではないですよ!
クー「頼りになるかっこいい男性が好みです。」
レイン「そうね。ついて行きたくなるような頼もしい男性がいいわね。」
エティー「・・瑪瑙殿、気を落とさずに。」
いやまぁかっこよくも頼もしくもないけどさぁ。
ふ、ふられたわけじゃないよね?
雫「瑪瑙はかっこいいと思うがのう。」
レイン「・・」
エティー「だ、ダメですよこんなの!雫様はもっと由緒ある家系の立派な男性でなければ釣り合いません!」
クー「雫さんは、いいとこのお嬢様か何かですか?」
エティー「あ、いやそれは・・」
雫「そんなところだ。ここにいるのは道楽に近い趣味のようなもの・・とはいえ、無責任な仕事をするつもりはないぞ。」
そうですね。雫さんがいてくれて助かってます。
レイン「ふーん、なら私もここで働こうかしら。」
クー「レイン?」
レイン「ゴーレムを無断で借りてたツケを払う感じかしらね。」
雫「無断で借りたというより奪ったのではないか?」
レイン「私と瑪瑙は幼馴染よ。他人にとやかく言われる筋合いはないわ。」
レイン「それなりの身分なら、”疎きは親しきを間てず”くらいはわかるでしょう?」
雫「なるほどのう。出過ぎたな、すまない。」
レイン「いいのよ。まぁ奪ったのはその通りだからね。」
クー「仕方ありませんね、私も手伝ってあげます。」
ふたりがいてくれると助かるよ!
エティー「王国軍を退けたこともあるそうだが、ゴーレムのいない今も役に立つのか?」
レインは村で若者のリーダーやってましたからね。
腕も立つし人も惹きつける。
クーさんはその・・実は俺がここでやってたことって、クーさんの真似だったんですよ。
クー「そうなのですか?」
村ではレインが若者のリーダーで、クーさんが参謀みたいな感じだったでしょ?
俺はそれをずっと見てたんだけど、動くときは川の流れのように速く、動かないときは山の様にじっと構える。
大胆と慎重、緩と急を使い分ける。
クーさんが村人を想うように、俺も領民を想い、人を大切にしてきた。
そんな感じで、クーさんがやってたことをそのままやってただけなんですよ。
クー「あなたがそんな器用なことするなんて驚きです。」
レイン「瑪瑙は自分でいちから考えるのは苦手だけど、指針の通りに動くのは得意よね。」
そんなわけで、俺が領主様に代わってここのまとめ役してたけど、クーさんの方が適任だと思うんだよね。
雫「ほぼ全権だが、いいのか?」
優秀な人が手綱をとった方がいい結果になるよ。
クー「・・やめておきます。私のようなちんちくりんに従いたくない人も多いでしょうから。」
・・えーと。
クー「精一杯の冗談のつもりでしたが、滑りましたね。」
レイン「瑪瑙にこのままやってもらいたいってことね。クーも瑪瑙の才能を認めたのかしら?」
クー「現状でうまくいっているのですから、変えるのはリスクがあると判断しただけです。」
クー「安定と改革は天秤です。必要のない改革で不安定にする必要はないでしょう。」
安定した改革って無理なの?
クー「失敗しても対応できるよう保険をかけたりしますね。単純に余力のある時にやれば失敗しても立ち直れますが。」
クー「私のやり方に興味があるなら教えますよ。」
是非!お願いします!
クー「この様に、権力が欲しいなら責任ある立場は他人に押し付け、無責任に好き勝手言える立場になるのが上手な権力の握り方ですね。」
なるほど、勉強になります・・あれ?
ズドドドドオオオどたん!
領主「この部屋に女の子の香りが充満してないか!?・・おおおおお、な、なんて美しい・・」
レイン「ありがとう。嬉しいわ。」
領主「あなたの様な方が来るのを待ち望んでいました。これは運命です。」
レイン「で、これなに?」
うちの領主様です。立派な方ですよ。
レイン「立派・・?」
領主「ははは、瑪瑙くんもっと言ってやりなさい。」
普段は気さくな方ですが、いざという時はきちっと決断する方です。
今は裏方なので目立ちませんが、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
領主「ははは、いやあ実はそうなんです。ところで・・おい瑪瑙、なんでハーレム作ってんだ?」
そういうわけでは・・これからここで働いてもらおうと思っているんですがだめですか?
領主「お前はいい仕事をした。OKに決まってるだろ!」
気になるようでしたら、男性も募集しますね。
領主「NO,NO!募集は美少女限定な。お前は今のやり方を信じて進むんだ。それが未来につながる。」
意味はわかりませんが、わかりました!
・・
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