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07VS王国軍


領主「おい瑪瑙、王国の兵が隣の領地まで来ているぞ。」

狙いは・・ここですか?


領主「たぶんな。」

雫「間違いないのか?」

領主「ああ、本当だ。」


雫「(わらわがここにいるのは伝えてある・・なぜ・・?)」

雫「(もしや、何者かの差し金・・だとすると、これはわらわが原因・・)」


領主「瑪瑙よ、愚かな王国軍を蹴散らして来るのだ!」

はい!


雫「相手は正規軍じゃ。勝つ見込みはあるのか?」

領主「なければ独立などしない!さあ我らの力を見せつけてやれ!」


がんばります!


・・

・・・・


とは言ったものの、いつでも戦える準備だけしておきましょう。

こちらからは動かない方向で。


雫「理由は?」


戦うなら向こうから攻めてもらった方が大義名分が立ちやすいです。

それと、攻めるより守る方が有利。こっちから出向いて不利にする必要はないです。

王国軍は遠征して来ています。慣れない土地で長期の遠征は堪えますよ・・というわけで、長期戦でいきましょう。


ただ敵の援軍が来るようなら、待つのは不利になりますのでその時は攻めます。


雫「なるほどのう、お主はどこかで兵法を学んだのか?」


まさか。うちの村に頭のいい人がいたんですよ。

その人の真似をしているだけです。


雫「今その人は?」


わかりません。村が滅びて生き残った村人はみんな散り散りです。

元気でやっていればいいんですが。

まぁゴーレムがあれば大丈夫とは思うけど。


・・

・・・・


しびれを切らしたのか、王国軍がこちらの領内に侵入して来たので迎撃しといた。


正規兵は強かった・・しかし、なんであの場所でしばらくとどまっていたんだろう?

裏工作仕掛けていた感じもなかったし。揉め事?


・・

・・・・


領主「おおおい!捕虜にした将軍が女の子って本当か!?」

本当です。


領主「(おしおきエッチのチャンス到来!)」

領主「いやーさすが瑪瑙だ。この調子なら王国打倒も夢じゃないだろうな。」


さすがに人手が足りませんよ。

優秀な人がもっといれば可能性あるかもしれませんが。


領主「人手かあ・・人手があれば王女を捕らえることも可能だな?」

かなり王国の中枢まで侵攻しないと難しそうですけどね。


領主「やれるかやれないかではない、やるしかないのだ。」

領主「現実に立ち向かえ、瑪瑙!」


はい!


領主「じゃオレは捕虜の様子でも見に行こう。こういった地道な活動も大切なのだ。」

勉強になります!


・・

・・・・


雫「エティー、起きてるか?」

エティー「・・はい、巴様・・」


雫「ここでは雫と名乗っておる。お主もそう呼んでくれ。」

エティー「かしこまりました。」


雫「それで、王国に何があった?わらわがここにいるのは王国も知っておるだろう。」


エティー「・・それが、私にもわからないのです。」

エティー「何度も王国に問い合わせましたが、とにかくこの地を攻めろの一点張りで・・」

雫「・・」


エティー「ギリギリまで粘りましたが、これ以上の問い合わせは軍法違反になると言われ・・」


雫「そうか・・お主も大変じゃったな。」

エティー「雫様を怪我させずに済みましたので、ほっとしております。」


雫「わらわは例え野垂れ死にしようが何の保障もない生活なのは承知しておる。」

雫「だがお主は王国国民。守らねばならぬ。」


エティー「私のことはお気になさらず。雫様は御自分の心のままに生きてください。」


雫「ならば、国民を守ることがわらわの望みじゃ。」

雫「そうじゃな、お主もここで働いてみぬか?」


エティー「・・はい。」


・・

・・・・


雫「というわけで、捕虜をスカウトしたが構わぬか?」

構いませんよ。


エティー「ゆる過ぎませんかこの職場?」

雫「それがここのいいところじゃ。」


どどどどっどどどどどばたん!


領主「ほ、捕虜がいないぞ!・・おやこれは美しいお嬢さん。ふふふ、こうして出会えたのは運命でしょう。さあ結婚しましょう。」

あ、こちら捕虜だったエティーさんです。


領主「ファイムモントルエクーディストX!?なんで捕虜がこんなところに!?」

領主「はっ、つまりこの屋敷が牢屋でオレたち全員捕まった!?」


エティーさんは俺たちと一緒に戦ってくれるそうです。


領主「は?王国のやつを仲間にしたら裏切られ・・・・」


領主「(待てよ、このまま王国の人材を丸ごといただくというのも悪くないな)」

領主「(オレが新たな国王となり、かわいい子はみんなオレのもの・・ぐふふ・・)」


領主「あー、頼もしい仲間が加わったな。これから(ベッドの中でも)よろしく!」


エティー「危険人物な予感。」

雫「大体合ってる。」


・・

・・・・


女の子が増えてるなぁ・・バランスを考えて、男も募集してみようかな。

ズドドドドドドドッドどどん!


領主「お前今恐ろしいこと考えてなかったか!?」

え?いえ特には。人材を募集しようかなって程度ですが。


領主「お、いいねえ。かわいい子で頼む。」

かわいい男の子?


領主「女の子に決まってるだろ!ガールだよガール!キュートでプリティーでナイスバディなガールだ!」

バランス考えて、男もいれた方がいいのでは?


領主「バランスはお前がとれ。雇うのは女の子だけでいい。」


意味はわからないけど、きっと深い理由があるんだろうな。


愚者の真似をする者は愚者であり、賢者の真似をする者は賢者と言う。

領主様がそう言ってるなら、意味は分からなくてもそうしよう。


領主「あ、領主を尊敬している子だとさらにいいぞ。」

その条件で募集したが、誰も来なかった。


・・

・・・・


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