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35デート


うわー気が重い。

女の人にミニスカート履いてくれとかビンタされても文句言えないよ。


あ、あの・・雫さん・・


雫「瑪瑙。ミークルーガーで飛んで来たのか。」

いえ、今日は馬車です。


雫「とすると誰かの迎えか・・爵位を持ったからか忙しそうだな。」

まぁそこそこです。


雫「用事は済んだのか?時間があれば食事でもどうだ?」


食事はいいんですが、用事はまだで・・えーと。

雫さんに・・またこの間の服を着てもらいたくて・・


雫「この間の服・・ブラウスにミニスカート、ハイヒールのあれか?」

は、はい!


雫「・・・・なら、ひとつ条件がある。」

なんでしょうか!


雫「デートの相手役になってくれ。」

え!?


・・

・・・・


俺は雫さんが着替え終わるのを待っている。

ちなみに王様も隠れて待っている。

がらっ。


雫「待たせてすまぬ。」


おおお!

あれ?もしかして化粧してます?


雫「失敗した時と同じやり方はせぬ。それに変化があった方が楽しめるであろう。」

コクコクコク。俺は力強く頷いた。


雫「理想を言えば、服も変えた方が新鮮じゃったろうが・・これが所望らしいからのう。」

雫「それで、瑪瑙はどういうプレイがお好みなのじゃ?」


そうですねぇ、最初は普通に・・って、プレイ!?


雫「なるほど、2回目以降から特殊なものを選びたいと。」


・・・・・・はい。

いやまぁ、王様見てるかなぁ?これで任務達成?


王「(立派に成長した・・父は嬉しいぞ)」

王「(しかし美しすぎてふさわしい男がこの世に存在しないのではないか?)」


エティー「(あれは・・王?)」


雫「ではデートじゃな♪」

は、はい。初めてなのでお手柔らかにお願いします・・


雫「安心せい、わらわも初めてじゃ。」


雫さんが、俺の腕に抱きついて来た。

こ、これは・・・・微妙に歩きにくい。


雫「実はわらわも歩きにくい。」

雫「抱きつくより抱き寄せる方が楽かのう。」


もっとラフな感じな方が楽かもしれませんよ。

手を握るとか。


雫「ふふ、言質はとったぞ。手を握ってのデートじゃな。」


こ、これは!手というか指が絡み合うのが何ともいえない・・こう、うん、何ともいえないので表現できない。

俺たちはこのまま外へ出かけた。


王「(死刑かな?)」


エティー「王、どうされましたか?」


王「おおエティー。あれを見てどう思う?」

エティー「雫様と瑪瑙お嬢様・・デートでしょうか。」


王「(お嬢様!?な、なに?まさか・・瑪瑙は女性だった!?)」

王「(どう見ても男性・・いやしかし、性別を確認したわけではない)」

王「(・・きっと深い事情があるのだろう。それに同性同士なら何も問題ないな!)」


クー「・・」


・・

・・・・


雫さんの案内で来たのは・・食事処。


・・なんか普通の人が気軽に来れそうなとこですね。

こう・・正装じゃないと入れないお店かと気構えちゃいました。


雫「この服でそういうお店は難しいな。」

そうでした。それにしても・・


店内の男共が雫さんをちらちら見ているのがわかる。

王女様だと気付かれ・・いや、普通に魅かれているだけかな。


変なのが来たら俺が守らないと!


ミークルーガー「任せて」

過剰防衛はNG。


雫「好きなものを頼むといい。今日はわらわのおごりじゃ。」

そんな悪いですよ。


雫「構わぬ。ここは兄たちに連れて来てもらったお店でな、その時はおごってもらった。」

雫「今度はわらわの番じゃ♪」


お兄さんって・・お、王子様?(ぼそっ)


雫「もちろん。腹違いじゃがな。」

雫「色んな遊びやお店を教えてくれた。」


仲良いんですね。


雫「良すぎても困る。わらわのやることにいちいち口出ししてくるからのう。」

雫「王都は息苦しい。嫌になったらお主のところに転がり込むから覚悟しておけ。」


本拠も今ではメイドさんと俺だけです。

あの頃と比べて静かになりましたから・・雫さんが来たらにぎやかになりますね。


雫「メイドはまだおるのか・・わらわも料理くらいはできるぞ。」

雫さんの手料理・・興味あります!


雫「なら今度お主のために作ろう。」

雫「・・お店の味にはかなわぬだろうがな。」


雫さんが作ることに価値があるかと。

というか女の子の手料理初めて・・あれ?メイドさんが作る食事も女の子の手料理か?


レイン「はい相席失礼♪」

クー「おや偶然ですね。」


他にも空いている席はあるけど・・


レイン「何頼む?私は海鮮丼にするけど。」

クー「イクラ丼にします。」

雫「いつから気付いてた?今日はすき焼きの気分じゃ。」


キーマカレー。


クー「お店に入る前からです。みんなでつまめるサイドメニューも頼みましょう。」

レイン「今日はかわいい格好ね。ならポテトかしらね。サラダも頼んじゃおっと。」

雫「瑪瑙の指定じゃ。サラダは3種類あるから全部頼んでわけあわぬか?」


レイン「へー・・瑪瑙の好みとはちょっと違うと思うけど。いいわね、店員さん注文いいかしら?」

クー「そうですね、ヒールの高い靴は意外です。飲み物とデザートが決まっていませんよ。」

雫「なら、今度服を買いに行かぬか?瑪瑙の好みを選んでくれ。後で順次決めてもよかろう。」


話についていけない。


レイン「瑪瑙は清楚系な服が好きだと言いながら、露出の高い服が一番好きだから。」

クー「いえ、露骨な露出は嫌がりますよ。控えめな露出が瑪瑙の好みでしょう。」

雫「瑪瑙はよく足を見るからそういう露出がいいと思うぞ。」


いやー俺の性癖暴露大会にしないでー。

あと周りの視線がー。殺意を感じるんですが。


なぜか俺の話で盛り上がった。


・・

・・・・


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