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29答え合わせ


クー「では、手元の資料をご覧ください。」


クー「昏睡状態の柚月さん以外から話をまとめてみました。」


1.レインとクー、反乱を起こす。


2.巴、ミークルーガー捜索の命を受ける。


3.雫(王妃)、北の地へ疎開。


4.柚月、王の連絡官になる。


5.瑪瑙、領主の宣言で独立。


6.巴、瑪瑙の組織へ仕官。


7.エティー、柚月の偽命令で瑪瑙の組織に攻め込む。


8.エティー、瑪瑙の組織に入る。


9.柚月、これより巴の手紙をたびたび偽装して王へ届けるようになる。


10.柚月、王の命令でレイン・クーの反乱軍を攻めるよう巴とエティーへ指示。

   さらにエティーへは、ゴーレムを王国へ渡すよう王の命令を偽って指示する。


11.ミミット、瑪瑙と共に反乱を起こす。

   そのままミミットは瑪瑙の組織へ入る。


12.レイン・クーの反乱軍で反乱。主犯はミレソウ教信者。

   レインを拘束する。


13.クー、瑪瑙に救援要請。


14.瑪瑙、レイン救出戦に勝利。

   この時ゴーレムはエティーから柚月へ渡る。


15.王、王国から独立した瑪瑙の勢力に助力を求めたことを大臣に怒られる。


16.柚月、命令を偽り巴とエティーへ東西の反乱軍の討伐を命令。


17.瑪瑙、東の反乱軍に勝利。

   東の反乱軍は、ミレソウ教による乗っ取り騒ぎで弱体化していた。


18.瑪瑙、外国の支援を受けた西の反乱軍に勝利。


19.柚月、命令を偽り巴とエティーに外国を攻めるよう命令。

   あと王国を攻めるようなら瑪瑙を殺すよう命令(巴は拒否)


20.瑪瑙、ミークルーガーとの決戦を決意。

   激戦の末ミークルーガーを左目に封印する。


クー「ここまでが前半です。」

クー「王国の命令はレインと私の反乱軍を攻めることだけで、あとは全部偽りでした。」


ミミット「・・なぜ柚月殿はそんなことを?」


クー「本人が目を覚ましたら聞きましょう。」

クー「ただ、予想ですが東の反乱軍はミレソウ教の乗っ取りを防いでいます。」


クー「西の反乱軍は外国の支援を受けていました。」

クー「そして外国は・・ミレソウ教を邪教として禁止しています。」

クー「この辺りが潰したい理由だったのではないでしょうか。」


なるほど、全部ミレソウ教にとって敵か・・


クー「ミレソウ教は各地の反乱に関わっています。」

クー「もしかしたら、反乱はミレソウ教が扇動していた可能性がありますね。」

クー「王国や外国と戦うためか、単に資金源や勢力拡大したいだけか、理由はわかりませんが。」


ミミット「民の純粋な想いを自分たちの利益のために利用するなど許せませんね。」

クー「予想でしかないので確定するまで感情は抑えてください。」

ミミット「すみません。」


大臣「なぜエティーを攻めさせたのだ?」


クー「柚月さんは巴さんと面識があり、エティーさんの友人です。」

クー「エティーさんを潜り込ませれば、確実に自分が連絡役になれるからと判断したのではないでしょうか。」


大臣「その目的は・・偽情報で利用するのと、ミークルーガー捜索状況を知るため・・といったところか。」

クー「だと思います。巫女がいるなら一発逆転を狙う価値はありますから。」


レイン「ゴーレムは王国ではなくミレソウ教に渡っていたわけね。」

クー「はい。少なくとも王国側へは渡っていないことがわかりました。」


マーユ「王国は私たちをどう見ていましたか?」

マーユ「命令は一度だけで、あとは無視していたことになりますが・・」


大臣「柚月の偽手紙で、巴様が全権を掌握したと思い込んでおりました。」

大臣「ミークルーガーの封印石は南の地にある・・ということでしたし、王国の南方を制圧したのはそのためだと。」

大臣「と言いますか、王から巴様の邪魔をするなときつく厳命されていました・・この頃は。」


後で変わるのか。


王「そうだ・・それが・・く、こんな男の下でこき使われていたとは・・」

王「辛かったであろう。偽手紙に騙されていなければすぐ救いに行ったものを・・」


雫「みんな無視して良いぞ。」


クー「では後編出発。」


1.領主、北東の反乱軍から逃げ出したマーユを捕らえるよう命令。


2.瑪瑙、マーユを保護。


3.瑪瑙、北東の反乱軍に勝利。


4.瑪瑙、外国を攻める。


5.柚月、偽手紙を王へ送る。

  内容は、ミークルーガーを手に入れた瑪瑙によって巴がいいなりになっているというもの。


6.王、激怒して瑪瑙の本拠を攻める。


7.巴、エティーの家族を保護するよう柚月へ依頼。これは実行されている。


8.瑪瑙、外国から引き揚げ。単独でいち早く戻り王国軍を敗退させる。


9.瑪瑙、王国王都の近くまで攻め込み勝利。


10.瑪瑙、エティーの家族に危害を加えたら王国を滅ぼすと脅迫。

   しかしこれは柚月が報告せず。


11.王、決戦に備え軍備増強中。


12.柚月、偽使者として瑪瑙たちの要求を聞く。

   当然の如く王国は何も知らず。


13.柚月、偽手紙を王へ送る。

   内容は、巴が助けを求めているというもの。


14.王、瑪瑙を攻めるも敗北。これはわざと。


15.瑪瑙、王都へ攻め込み勝利。これも王の計画通り。

   王都の周りに兵を待機させていた。


16.王、王宮へ来た瑪瑙のミークルーガーを弱体化させるために女神像のところへ行こうとして柚月に気絶させられる。

   柚月に封印石を奪われる。


17.柚月、ミークルーガーを封印石へ封印。しかし失敗、ミークルーガーが解き放たれる。


18.王、女神像を起動。5体のミークルーガーは逃走。

   1体のミークルーガーは瑪瑙の左目の封印石へ戻る。


おまけ.残ったミークルーガーは、ミークルーガーI

    他には、ミークルーガーH、ミークルーガーT、ミークルーガーE、

    ミークルーガーA、ミークルーガーNがいる。


クー「これが後編の出来事です。」

クー「なお、巴さんはいいなりになったことも、助けを求めたこともありません。」


王「本当だろうな?」

クー「は、はいっ。」


いつも冷静なクーさんが乱れた!?

というか王様超イケメンだ・・男の俺までハートを持ってかれそう。


クー「そ、それと、王宮でいなくなったエティーさんですが・・」

クー「怪しい人影を見たので追いかけていたそうです。」


エティー「残念ながら見失ってしまいましたが、その後のことを考えるとミレソウ教の教祖だったかもしれません。」

エティー「すみません、王宮は勝手がわからず迷ってしまいました。」


そうだったんですね。


レイン「これ見ると、王都の戦いはミークルーガーを女神像で弱体化させてから、王都の外にいる本隊を呼び寄せて戦うつもりだったのね。」

レイン「結構危険な作戦ね。逃走用の隠し通路もあるのかしら?」


大臣「機密です。」

レイン「そう、残念。」


・・レインが笑ってる。

これは隠し通路の存在を確信したんだろうな。

女神像を起動してすぐ王都の外にいる本隊と合流ってなると・・王様の部屋にありそう。


マーユ「逃げたミークルーガーはどうなりましたか?」

クー「王都からそれほど離れていないところに留まっているようです。」


マーユ「・・女神像を恐れているけれど、放っておく方が危険・・といったところでしょうか。」

クー「私もそう思います。女神像の破壊を狙ってくるでしょう。」


クー「よって現状は防衛を軸とした布陣をしてもらっています。」

クー「壊される危険性もありますが、女神像による弱体化。」

クー「それと、巴さんが瑪瑙の左目にある封印石でミークルーガーを足止め。」

クー「ついでに瑪瑙と左目の封印石にはミークルーガー弱体化の呪いがかけられています。」

クー「二重の弱体化と足止めをして、ミークルーガーを討ちます。」


レイン「前は古い封印石と瑪瑙の左目の封印石による弱体化と足止めだったわね。」

レイン「1体はこちらに寝返っているし、前より楽かも。」

レイン「ただ・・油断だけはしないようにしましょう。」


トン、トン、トン、トン、トン・・

王様が真剣な顔で机を叩いてる。


クー「何か気になりましたか?」


王「そうではない。主らの手腕を見ていると、若いのに非凡な才能を持っていると思っただけだ。」

王「国家が安定してくると、小粒な者ばかり増えていき、才ある者が突出しにくくなる。」


クー「才ある者はどこにでもいます。しかし才能があるからといって必ず成果が出るわけではありません。」

クー「君主が用いなければ才は発揮できず、時代の波に乗れなければ無駄に時を過ごし老いさらばえるだけです。」

クー「麒麟も老いれば駄馬にも劣ります。」


クー「私たちは時代の波に乗り、適した場所で、力を存分に振るわせてもらえたにすぎません。」


王「ふぅむ、天の時地の利人の和か・・」

王「お前たち、ミークルーガーの件が片付いたら王国に仕えぬか?高禄を約束しよう。」


レイン「興味ないわね。」

クー「レインがそう言うなら私も。」


ミミット「それより王国は自分たちの行いを見直してください。」

マーユ「信頼関係があると思っていますか?」


みんな・・なんで王様の前でそんな堂々としてられるの・・?

俺結構緊張してるんだけどなぁ。


王「しかしその才は惜しい。大臣、何か手はないか?」

大臣「それでしたら、共に活動していた巴様が詳しいでしょう。」


王「巴、わかるか?」


雫「ミミット殿とマーユ殿は、人一倍民のことを想っておられる。」

雫「まずは王国が過ちを正した上で、民の生活に直接影響する領主の職なら受けるであろう。」


ミミット「さすがによく見ていますね。」

マーユ「王国が過ちをどう正すかにもよりますが。」


雫「レイン殿とクー殿は、故郷が滅ぶも王国が何もしないことから恨みを持っておる。」

雫「しかし人一倍仲間意識が強い。」


雫「クー殿はレイン殿を説得すれば、レイン殿は瑪瑙を説得すれば王国に仕えてくれるであろう。」

レイン「まるでドミノ倒しね。でも間違ってないと思うわ。」

クー「・・できればレインと同じ職場にしてください。」


雫「エティーは元々王国の軍人じゃ。元に戻し功績に応じた加増をすればよい。」

エティー「そうですね、私は巴様に説得されて協力していましたゆえ。」


雫「瑪瑙は・・欲がなさ過ぎて何も推し量れぬ。」

雫「やれと言えば何でもするが、望まぬことをさせても長続きはせぬ。」

雫「優しすぎ人を信用しすぎるところがあり、この様な者に国の重職は任せられぬ。」


雫「しかし今でもミークルーガーを1体使役し、ゴーレムやキメラなど強力な兵を持つ。」

雫「王国から独立しても、王国への叛意はんいはなく、ひたすら民のために活動をし続けた。」

雫「功績多く力があり野心もないが、重職を任せるのは心配・・爵位を与え遊軍とするのが落としどころかと。」


王「こんなのに爵位だと!?」


雫「瑪瑙はレイン殿クー殿と同じ出身じゃ。同じように王国へ恨みがあるはず。」

雫「それに19年前、ミークルーガーを倒すため左目に封印石を埋め込まれ呪いをかけられておる。」

雫「19年前の計画通りなら、瑪瑙はミークルーガーと共に王国に殺されたはずじゃ。」


雫「王国は少しくらい報いてやっても良いと思う。」


王「な、なあ巴や、ままままさか、こ、この男のことを、す、す・・・・言いたいことはわかるだろう?」

雫「・・一度迫ったのだが、拒否されてしまった。」


王「なんだホモか。いいぞ、爵位でも黄金でも好きなものを与えてやれ。」

軽!


・・

・・・・


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