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23王国軍に大暴れ


王国を攻めることや、外国でのことを報告したいんだけど・・

あ、雫さん。領主様がいないみたいですが、行き先わかりますか?


雫「王国が攻めて来た時に逃げたぞ。」

へ?


雫「ただの保身じゃな。」

雫「あんなのはいなくても構わぬ。」


えーと。

じゃあ報告は無理かな。


・・

・・・・


――――――――

近隣の勢力図

――――――――

外××〇〇〇〇〇

外×〇〇〇1〇●

外外〇〇〇〇〇●

外外●●●2●●

外外外●●●●●

――――――――

〇:王国勢力(1:王都)

●:瑪瑙勢力(2:本拠)

外:外国勢力

×:その他

――――――――


本拠(2)の北にある王国勢力へ俺たちは攻め込んだ。

ここをとれば王都は目と鼻の先になる。


・・今までここはずっと避けてきた。


王国と争っていたら、苦しむ民を救う余裕はなくなる。

王国より先にやることがあると、考えていた。

だが、もう時代は次へ進んでしまった。


ミークルーガー「王国と決戦だ!」

セリフとられた!


・・

・・・・


王国軍がどんなに多くとも所詮は人の力。

化け物がなぜ化け物と呼ばれるか・・俺はその理由をこの目で見ていた。


俺たちは弱体化されたミークルーガーを、ゴーレムやキメラたちがいてようやく戦えた。


全力で襲い掛かる化け物に、人の兵では前衛が前衛としての役を果たせず早々に崩壊する。

休むことなく馬より早く襲い掛かられては、人の陣は役に立たない。

そもそも、陣は人間相手を想定したものだから・・


逃げ惑う人間と、無機質に襲い掛かる化け物を見ながら、俺はなにか恐ろしさを感じていた。


・・

・・・・


王国軍を蹴散らした俺たちは、王国の動きに備えていた。


クー「ミークルーガーの強さを2度も味わえば、さすがに正攻法で攻めて来ることはないでしょう。」

クー「外国へは王国との同盟を破棄するよう使者を送りました。」

クー「これからは、王国を不利な状況に追い詰めつつ、悪行の改善を要求していきます。」


ミミット「うまくいきますか?」


クー「そうですね・・仲間だと思っている人が秘密をしていなければ大丈夫だと思います。」

クーさんは、雫さんを見た。

・・って、え、どういうこと?


雫「わらわもわからぬ。だが可能性はある。」

クー「それを誰が知っていますか?」

雫「王である父か、巫女である母。どちらかかと。」


レイン「何の話?」


クー「19年前、ミークルーガーの討伐計画がありました。」

うん。


クー「それから19年動きがなかったのは、対策がなかったからでしょう。」

クー「では・・雫さんにミークルーガーの封印石を捜させたのは、対処法が見つかったから・・とも考えられます。」


レイン「あんたは知らないわけね。」


雫「わらわは何も。そもそも知っていたらとっくに使っておる。」

ですよね。俺たちはミークルーガーと戦ったんですから。


エティー「巫女である王妃様の方が知っている可能性は高くないですか?」

エティー「対策を見つけ出すとしたら、雫様以外ではあの方しか考えられません。」


雫「しかし今さら見つかりましたというのも不思議な話じゃ。」

雫「よそから対策が持ち込まれた可能性もある。」

雫「その場合は王の耳に入っておるはず。」


ミミット「王国にミークルーガー対策があるならとっくに使うのでは?」


雫「いや、強大な力になるほど条件が厳しくなりやすいもの。」

雫「自由に戦場を駆けまわられている状態では使えないだけかもしれぬ。」


マーユ「なら、王国は条件を満たそうと画策しますね。」

マーユ「例えば・・瑪瑙様のみを王都へ呼び出すとか・・」


マーユ「・・特定の儀式で宿主を殺せばミークルーガーも殺せる・・そうでしたよね?」


雫「そうじゃ。」

雫「瑪瑙の身を清め、神の像の前で巫女の血を全身に浴び呪いをかけた後、神聖なる宝剣にて殺すことで成就する。」


レイン「面倒そうね。気になるのは巫女の血を全身に浴びせるって・・どれくらいの量?」

雫「巫女ひとりに流れる血すべて。」

レイン「巫女がひとり犠牲にならないといけないわけね。」


巫女って・・雫さん以外は誰がいるの?


雫「今は母とわらわだけじゃ。」

それって・・つまり・・


雫「例え巫女の一族でも生まれるまで巫女かはわからぬ。」

雫「ただ、一族であれば両親が巫女でなくとも巫女が生まれることもある。」


雫「とはいえこれはミークルーガーを封印してからの話じゃ。」

雫「封印する方法がなければ意味がない。」


クー「今は瑪瑙に封印されていますから、可能ではありますね。」

いやいや、雫さんや雫さんのお母さんを犠牲にしたりはしないでしょう!?


雫「元々そのための巫女じゃ。」

雫「王家に嫁ぐのが禁忌であり、命を懸けて王家に尽くすのが本来の役目となる。」


クー「・・なぜ嫁いだのですか?」


雫「19年前の失敗は巫女側の工匠が赤子を連れ出したため。」

雫「その負い目から王の告白を断れなかったから・・」


弱みに付け込むのはどうかと。


雫「・・とまぁ、周りから見たらそうなるのじゃが、母は喜んで嫁いだらしい。」

雫「巫女としては有能ではあるが好奇心旺盛なところもあって・・」

雫「今でも仲睦まじいくらいじゃ。」


よかった、誰も不幸になってないね・・で、いいのかな?


それにしても・・ミークルーガーを殺すための犠牲は俺だけでは済まないのか・・

悪魔王さん、超神さん、本当に必要なものは足りているのでしょうか?


・・

・・・・


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