6 アカネへの注意点
なので私はこのお話の続きを書くにあたり、特に次の五点に注意するよう念を押した。
一、この話は格闘少年漫画ではない
二、覇王は降臨しない
三、鳳凰も転生しない
四、過剰なバトルシーンは必要ない
五、北○の拳みたいな必殺技もいらない
アカネに注意したい事はこの五点だ。
何しろ日頃の言動も頭の中も格闘少年漫画そのものみたいな女だ。
私はこの前の希望調査で、アカネが何を書いたのかを知っている。
アカネの進路希望調査
第一希望 か○はめ波を体得する
第二希望 無○転生を極める
第三希望 俺より強いヤツに会いに行く
私が親だったら首をくくるわ。
いくら家が古武術の道場で、アカネがその師範代とはいえ、進路希望にこれを書くってどうなのよ?
そんなアカネが話を書いたら、当然内容もゴリゴリの格闘少年漫画っぽくなるに決まってる。
確かにクライマックスでは、クレイとヴァルベスの一騎打ちのシーンがあるけど、ここはそんな過剰なバトルシーンはいらないからね?
あくまでこれはラブロマンスだからね?
もう、トウ子のせいでメチャクチャになっちゃってるけど・・・・・・。
とにかく!私達に残された時間は少ないんだ!
今更後戻りはできないし、アカネにお話を進めてもらうしかない!
どんな展開になっても、最後に私が感動的なラストシーンを書けばそれでOK!
終わりよければ全て良しよ!
はぁ・・・・・・・。




