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4 トウ子への注意点

 そして翌日の放課後。

私は文芸部の部室の机でトウ子と向かい合い、昨日書いた原稿を見せ、この後のお話の展開の打ち合わせをした。

その中で特に念を押してトウ子に注意したのは次の三点だ。


一、このお話はエロではない事を自覚する。

二、このお話にエロいシーンを入れない。

三、このお話でエロい言葉や表現を使わない。


 トウ子に注意したい事はこの三点に尽きる。

何しろ見た目はメッチャ男遊びとかやってそうなイケイケな感じなクセに、実は現実の男とは付き合った事がなくて、そのクセエロい事には死ぬほど興味があって、エロい妄想(もうそう)で頭がパンクしそうになっているような女だ。

放っておけば、どんどん話をエロい方向に持って行くのは目に見えている。

だけど私が考えたお話はそういう要素が一切ない純粋な恋の物語なので、トウ子のエロい妄想を暴走させるのだけは食い止めないといけない。

トウ子はそんな私の注意に

 「わかった~」

 と、いつもの調子で返事をしていたけど、本当に分かっているのかしら?

不安だ。

とてつもなく不安だ。

だけど文化祭まではあと一週間ちょっとしかないから、どんどんお話を進めていくしかない。

私達に残された時間は少なく、とにかく前に進んで行くしかないのだから・・・・・・。



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