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第1話
さびしいという気持ちが薄れずに、私の中に蓄積していきます。
濃い密度で私の中に存在しています。
優しく薄まる日は来るのでしょうか?
私の中にある濃い『青の孤独』は美しく、透けて向こう側を映しています。
美しすぎて悲しい色です。
けれど、それは私の一部分なので、決して離れることはありません。
私はその美しい濃い青が、嫌いではありません。
私にとって、とても近い色だからです。
まるで水族館の中にいるようです。
青いライトが水槽のガラスを透くように、私にふりそそぎます。
水槽には何も入っておらず、ただ、青い光を放ち続けています。
これは、私の心の情景でしょうか?
ここにずっといたいです。
覚めたくないです、この場所から。
私を引き止めておいてほしいです。
「……る! み…る…! 遅刻するわよ!」
みちるは、目を覚ました。
「……うぅん」
朝か、布団から出たくない、とつぶやいた。