↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/16

バーン3


次に会った時、彼は小さな花束を持っていた。

この前の遠乗りで、私が綺麗だと言った花だった。


「それでその、どうだろうか?」


花束を差し出しながら緊張した面持ちで彼が尋ねた。

何を聞かれたのかを理解して、思わず喉がゴクリと鳴った。

花束を受け取った手の甲を指の腹で撫でられた。ゾクリと背筋が震える。


期待してしまっている。彼にもっと触れられることを。


そっと身を寄せ、潤んだ瞳で彼を見上げた。

頰に彼の手が触れる。上向いたままそっと目を閉じた。

唇に柔らかく湿ったものが触れた。

すぐにそれは離れて見つめ合う。

彼の眼の中に、私を求める熱が確かにある。


「部屋は?」


今までとは違う熱のこもった掠れ声に、鼓動が跳ねた。

彼の袖を引いて自室へと誘う。身体が高ぶって、足がもつれそうになる。

自室のドアを開け、入り、鍵を閉める。もどかしい思いで寝室のドアを開けた。

大きなベッドが目に入った途端、バーンが私を抱え上げた。


「きゃっ!?」


慌てて首に腕を回してしがみ付いた。

密着した身体から、遠乗りの時に感じたものよりずっと速い鼓動が伝わってくる。

ほんの数歩でベッドに着くと、そっとその上に降ろされた。


彼の獲物を狙うような眼と視線が交わった。縫いとめられたように動けない。

緊張で息が苦しくなって開いた唇を塞がれた。先ほどより性急に。

そして舌を絡めとられた。

口の中を余すところなく確かめるようなその感触に、頭の中が溶けていく。

息が上がって何も考えられなくなって、ただ彼から与えられる感覚だけでいっぱいになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。