伯爵家から男爵家への書簡
フーラの花が咲き乱れる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
さて先日、知人より貴家の御息女の下半身の自由闊達さを耳に致しました。まさかそんな未婚の女性が存在するわけがあるまいと思いつつも伝手を使って調べたところ、どうやら真実であるとの結論に達しました。
つきましては、当家でその非常に希少価値の高い才能を役立てていただきたいと思い、筆をとった次第です。
当家には跡取りがなく、またこれからもできる予定が一切ありません。そのため、貴家の御息女のような女性が是非とも必要なのです。
この話を受けていただいた折には、御息女には何不自由ない暮らしをお約束致します。御息女に自由に振る舞って頂くことが当家の望みですので、おそらく窮屈な思いをさせることもないでしょう。
また、貴領との取り引きについても、色々と融通をきかせる用意があります。貴家にとっても、決して悪い話ではないと考えております。
では、早急なお返事をお待ちしています。
ウェストン伯爵家当主、ウィリアム・ウェストン
代筆: 家令兼恋人、アルノー
ビッチちゃんが「ケンカ売ってるのかと思った」って言ってた初お手紙がこれです。