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ザック


最初はその髭面の、少し粗野な感じに惹かれた。屋敷では珍しいタイプだったから。

次に、見学させてもらった厨房で指示を出しながら真剣に料理を作っている姿をかっこいいと思った。特に味見をする時の眼の鋭さにキュンときた。

それから、低くてざらりとした声がいいなって思った。最近気づいたけど、私は低めの声に弱いらしい。あの声で耳元で囁かれると、それだけで腰が砕けてしまう。


彼は私が悶えるのを見るのが好きみたいで、毎回、喉が枯れて声が出なくなるほど喘がされてしまう。

そして翌日、その声に気づいたリェンが、喉にいいお茶を淹れてくれる。嫉妬に満ちた瞳で。

そこまでがセットだ。


きっとザックは、私がリェンに嫉妬されるのが好きだとわかっていて、わざとリェンを煽っている。そして嫉妬の感情に翻弄されるリェンを、ザックは楽しんでいる。

そんな意地悪なところも含めて、彼に惹かれているのだと思う。


明日の夜は馬丁のネストです。

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