第1話
僕はラクス、今日で成人と定められている年、15歳になる。
15歳になるとスキルというものを教会で神から授けらる。
教会は少し離れた王都の中にあり、必ず15歳になると行かなければならない。
そして、15歳とは親離れの年でもあり、1人立ちする年と一般的にはなっている。親離れできず家にずっと居る人も中にはいなくもないが。
なので今日、僕は教会に向かわなければならない。
「父さん、母さん、ラナ、行ってくるね。」
「おう!たまには家に帰ってこいよ!」
「分かってるよ父さん。たまには帰ってくるようにするから安心して」
「ラクス、行ってらっしゃい〜。体調には気をつけるんだよ?」
「もう成人になるんだから心配しないで」
「お兄ちゃん!!!悪い女に騙されないようにね!!!」
「大丈夫だよラナ、そんな簡単に知らない人を信用しないから」
家族全員と別れの挨拶を簡単に済ませ、王都に向かって歩き出した。
3時間ほどして王都に着いた。
門番に王都に来た理由を聞かれ、スキルを授かりに来たと伝えると、
「兄ちゃん、良いスキルを授かるといいな!」
と言われた。
「ありがとうございます!」
と礼を言い、早速教会に向かった。
協会の中には僕と同じ目的で来た人が沢山いた。
神官?の人が1列に整列させていて、僕が1番後ろになってしまった。
まぁ別に貰えるなら何番目でもいいんだけどね
そんなこんなで時間が経ってきて、友達とスキルを教え合っている人がちらほら出てきた。
まぁ、僕はスキルを教え合う友達なんて居ないんだけどね?1人で王都に来た時点で察してくれ!
そんなことを考えてると僕の番が来た。