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学園の貴族様!  作者: 天色紅葉
プロローグ
2/8

ハローワールド!!

プロローグは一気に出します

 あれから3年、僕はたくさんの事を勉強した、リリィもたくさんの事を教えてくれたけど、魔装の扱いにはそれぞれ別の先生がついて、厳しく教えて貰った。たくさんの武器の使い方を覚えるのは大変だとリリィに泣きついたとき、魔装が7つもあるのはとても多くて、才能のある証拠だとリリィは誉めてくれた。


 8属性の魔法もそれぞれ別の先生がついた、リリィは風の魔法を教えてくれる、僕の家は東の辺境を守っている風の辺境伯の家だから、風の属性が使えることは確かだったそう、確実に覚えられる属性を教えるために風の魔法の使い手だってことも大事な事だったんだって。


 他にも僕の家―風の辺境伯が為すべき事やそれを守るための心構え、人と上手に会話する方法なんてのも勉強した、そして今年、僕は学院に通う事になっている、とはいってもまずは来週の入学試験にしっかりと合格しないといけないんだけどね。


 風の公爵家のシルビアは時々遊びに来たり、遊びに行ったり、よく遊んだ、お城でずっと話しかけて来てくれていた女の子でとても可愛いんだ、将来は素敵なお嫁さんになるに違いない。






 学院の入学試験の日がやって来た、昨日からシルビアが遊びに来てるから今日は一緒に向かう、学院でシルビアとたくさん過ごせるといいんだけど。


 試験会場についた、先に馬車を降りるとシルビアの手をとってエスコートする、なんて滑らかな手なんだろう!僕はシルビアの手をとる度に感動する。係りの教師に案内され、筆記試験を受ける、下手なカンニングは失格?要はバレなきゃいいってやつだね、さっすが、ぽいことしてくれる。


 筆記試験を終わらせると実技の時間、またシルビアをエスコートしながら向かう、僕はいつだって彼女と一緒なんだ、すごく誇らしいことだ!


 実技試験の内容は魔装の発現と魔法の行使、どっちもいつもやっていることだ、こんなの簡単簡単、僕は実際に呼び掛けてあげる方が好みだから声をかけて魔装を呼び出す、呼び掛ける声に宿す属性に応じてその性質を変える僕の7種の武器は、いつだって僕に力を貸してくれる。両手を左右に伸ばして、呼び掛けた。


『目を覚ませ、力を捧げよ。春川、秋雨』


 風の魔力を声に宿して双剣を呼び出す、2振りそれぞれに名前がついているのに片方だけを呼び出すことは出来ない、あくまで僕の魔装は双剣なんだ。

 これだけ出来れば上等と教師に誉められつつもシルビアを風の公爵邸に送ってから帰った、今週末には試験の結果とクラス分けがが届く、シルビアと一緒になっているといいけど。







 僕は大変な事をしてしまったと隣でぐったりとするリリィを見ながら思う、きっと軽蔑されたに違いない!いやそれだけならまだ耐えられる、身が引き裂かれそうな気持ちになるけれど、僕のしたことだ、耐えるとも。けれど、けれど!リリィが出ていくなんてことになったらどうしよう!リリィは初めてだったっていうのに!あれからリリィがずっと一緒に寝てくれていたのは、僕を信じての事だっただろうに、僕は申し訳無さでいっぱいだった。


 リリィが目を覚ました、どうしよう、頭のなかが真っ白になる、とにかく謝らないとでいっぱいになって、しどろもどろに何かを喋っている事だけは分かっていた。

 不意にぎゅっと抱き締められてポカンとした、リリィが抱きしめてくれている!僕はとても嬉しくなった、そのままリリィを抱きしめ返して、リリィの言葉を聞く、リリィは初めからお付きのメイドで、教育係りで、夜伽相手でもあって、僕が10才の時からずっと待っていたって、自分に魅力が無いのかと不安に思ったこともあるって聞いたときは、思わずリリィの唇を奪ってしまった、なんて嬉しいんだろう!こんなにも素敵な女性が僕と添い遂げてくれるなんて!僕はそのまま、いつか結婚したら必ず妾にするとリリィに約束して、そのまま朝まで楽しんだ。

 奥さんに出来ないことは分かってた、僕は風の辺境伯の息子だもの。







 学院での日々はあっという間に過ぎ去っていった、幸いシルビアと同じクラスになった僕は、学園に居る間ずっとシルビアと一緒にいた、パパ―現風の辺境伯から僕の婚約者を伝えられたりもした、シルビアとあまり遊べなくなることを悲しみながら顔合わせに向かうと、そこにはシルビアがいた!僕はとても幸せ者だ、シルビアとリリィ、素敵な女性が2人も僕と添い遂げてくれるのだもの!


 僕は日毎リリィと一緒に寝たけれど、時折夜になってもリリィの来ない日が出来た、でも僕はリリィを信じてる、きっとお仕事で忙しいんだ。僕はリリィの手を煩わせないよう、独りで眠った。









 そして月日は流れ、俺は学院の卒業前最後の実技大会に望んだ、この大会だけは院外にも公開されていて、各所の関係者ひこの大会を見て有望株に目を付けるのだそうだ。

 俺達はいつも実技成績の上から10人で争っている、学院の中ではただその力だけで成績が決められたから、王族の2人も、公爵4家も侯爵4家も関係ない、他の辺境伯家を捩じ伏せて、また俺が1番に立つんだ、それが風の辺境伯家の義務、王都の東に位置する風の辺境伯家は1番の危険地帯、だからこそ王の血を引いた公爵家から娘は降されるし、その分重い義務を負っている、風の辺境伯はこの王国で最強なのだと、示すんだ。

才能が発現してから学院入学まで3年なのは正しいです。

10才になる年(満9才)で才能の発現

12才で入学(13才になる年)で入学となります。


仕方ないね、本人視点だもんね、子どもが伝えられたらそのまま納得するよね。

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