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プロローグ
白いベールに包まれたような鮮明ではない思い出の中、私を懐かしい父の声が包み込んだ。
「悪魔が何故人間に忌み嫌われているか分かるかい?」
幼い私に答えが分かるはずもない。
「わかんない。」
「いいかい?答えはね、理由なんてないんだよ。」
さらに分からない。
「そんな難しい顔をしなくても、お前も大人になればきっと分かるさ。」
「ほんと?じゃあわたし、はやくおとなになるね!お父さん!」
「あぁ、期待しているとも。」
そう言うと父は私の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。父は私に無言で微笑み、どこかへ行ってしまった。彼の背中は大きかった。
あの時の小さな私には、父の大きな背中を追いかける資格は無かった。
初投稿となります。
異世界ものであり、かつ現実世界ものである。そのようなジャンルのものを書いてみたくて小説を書き始めました!
細かい設定は話に織り交ぜて説明していく予定です!
これからがんばっていきますのでコメントぜひよろしくお願いしますっ