開拓者らしく
武弥がログアウトすると既に陽加はログアウトしていた。
「もう今日はやめたんだ?」
「うん、一緒にしてる子たちが明日早いからって…武ちゃんこそ今夜は早いんじゃない?」
「何か16歳未満の規定にかかる子がいて街まで送る事になって送ったんだが、その子はログアウトしなきゃいけないのに自分だけ続けるのもなって思ってやめた。」
「ふふっ、武ちゃんらしいね。あっ、コーヒー飲む?」
「あ、よろしく〜砂糖2個ね。」
陽加の入れてくれたコーヒーを2人でまったりと飲む。
「そういえば来週からイベントあるらしいね?」
「んっ?イベント?どんなの?」
「団体の生き残り戦みたいよ?6人まで1つのチームで登録出来て特殊マップでクエストをクリアしながら生き残れば良いみたいだけど…武ちゃんソロだけど大丈夫?」
このイベントは武弥にとって不利な事この上ない…しかし!
「取り敢えず参加する事に意義があるって言うだろ?せいぜい他人の足を引っ張ってみせるさ!」
「頑張って生き残るじゃなくて人の足を引っ張っぱるのね…確かに6対1じゃあ、戦いとかになったら厳しいと思うけど…何だか武ちゃんは変な新境地でも目指してるの?」
「新境地か………良いな!まさに開拓者の名に相応しい目標じゃないか!」
こうして武弥は徐々にリミッターが外れてくるのだった。
手がスマホを持つのが辛い程に腱鞘炎悪化してます。もし、更新が止まったらどうにもならなかったと思って下さいませ。




