1/1
夢なら覚めないで… 1
こんなことあったらいいな♪
少しだけ本心です
「明日、か」
俺は親を起こさないよう、小声で呟いた。
何が明日かというと、学校のテストだ。
しかも進路をほぼ決めるテストらしい。
さらにいうと、範囲が馬鹿げている。中1から中2の今まで習ったところほぼ全てだそうだ。
それでもって部活停止にはならない。範囲は冬休み課題とほぼ同じとこらしいし。
つまり、とにかくダルいのだ。俺は"やりたいこと以外何もしたくない人間"なので(自称)テスト勉強とかまったくやって無い!!
気が付くと、もうすぐ2時15分ぐらいになってた。もう今日か、と思っていると、ふと目の前に見慣れない本があるのに気付いた。
「何の本だ?」
一見魔道書に見える。開いてみたら、紙が普通のとは違った。でも、ずっと何も書かれていなかった。
すると最後のページに魔方陣のようなものがあった。
「なんだ?これ?」
その中心に触れた瞬間、目の前が真っ白になった。