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第81回
リコ「分かるっての」
サクラ「命が惜しかったら、それ置いて消えたほうがいい」
リコ「……」
少し考えるリコ。
リコ「なるほど、でも逆に言わせてもらうけれど」
リコ「私だってこの資料の価値が分かってる。油断しすぎなのは、アナタの方じゃない?」
その時だった。瞬きする間もなく、リコは懐に飛び込んできた。同時に目の前にいたはずが、一瞬にして消え、自分の首の前には銀色に輝く刃渡り10cmほどの折り畳みナイフがあった。
リコ「ほらね」
ニヤッと笑うリコ。
リコ「子ども扱いってさ、嫌いなんだよね。でもね、そういう挑発されるとね、サクッとやっちゃうよ」
サクラ「キレる若者ってやつ?それって若い証拠だし、子供じゃん」
リコ「ムカつく……!」
サクラ「殺すのか?」
リコ「いいえ、色々聞いてから、殺すか考える」
サクラ「ほう」
お互いの呼吸の音が聞こえる。二人以外の気配はない。
リコ「まず、なんで資料の場所、すぐに分かったの?」
サクラ「島の資料?なんというか、勘だよ」
リコ「そんなわけないでしょ!私が数年かけても見つからなかった資料よ?」




