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第80回
そして、ドリンクバーを持ってくるとリコはまた、ウェイトレスを呼んで追加注文をしていた。
サクラ「(東京に帰る新幹線代、どうしよう……)」
サクラはそのことばかり考えていた。
◆◇◆
さすがに満足してくれたらしいリコ。サクラは会計を済ませた。総額1万9000円ちょっと。財布はすでにすっからかんになっていた。
リコ「今度はほんとにごちそうさま」
サクラ「場所を変えよう、もうちょっと人気がないところ、行くぞ」
リコ「まさか、お兄さん。あたしにやらしいことする気……?え、ちょっと待って、準備が……」
サクラ「だれがお前みたいなちんちくりんにするか!」
リコ「ちんちくりんって何よ!見たでしょ、警察の人。鼻の下伸ばしちゃって、こう見えても私結構モテるんだから!」
サクラ「そーか、そーか。まあ俺はもうちっと胸がないと圏外だわ、すまんな」
リコ「ふんだ!」
そして、人気のない場所に着いた。
リコ「で、この資料なんだけど、どうする?」
サクラ「……」
少し無言になり、サクラはリコを睨む。
リコ「な、なによ」
サクラ「お前はその資料の価値、分かってるようだな」
リコ「ま、まあね」
サクラ「だったら、今お前が相手してる人間がどんな人間なのか分かるだろ?」




