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第60回
そしてこの教室はもちろん、学校のグラウンドや向かいの特別科の廊下の灯りがすべて消え、真っ暗になった。
「消灯……ね」
「ミカド、何か灯りを」
「承知しました」
ミカドが懐中電灯を渡す。マキナはその電源を付けた。部屋の様子が分かるくらいには明るくなった。
「コンセントは……使えるみたいじゃのう」
教室に置かれていたスマホの充電器で調べたようだ。
「ブレイカーを落とされたわけではないみたいじゃ」
「ねえ、外を見て!」
メイが指刺す方向には、無数のセキュリティロボがどこかに去ってゆく。
「おそらく充電しにいっておるのじゃろう」
「あんな大量のロボが充電したら、電圧足りるのかな……」
「それも兼ねての消灯なのかもしれんな。ある意味メカの欠点じゃ」
なるほど、確かに。
「にしてもワシの活動時間の一番目が覚める23時を消灯時間にするとは、ヤツめ抜け目がないわい」
「いや、普通だろ。23時から活動が活発になるとか、どんだけ夜行性だよ」




