第50回
「あまりにタブーとされた実験ばかりだったのじゃ、情報漏えいも危険じゃったし、ある程度満足する資金を得た学校は、この島自体を終わらせてしまおうと考えた」
「初耳だぜ……そんなの」
「まあ途中でその計画は中止したからのう、したというよりかは、中止させられたというか……」
「誰に?」
「それがサクラ先生、というわけじゃ」
「なるほど、そこもさっき出てた教師か」
「彼がいないと研究も、学校の経営も難しいと考えられておったから、彼に反発できる人間はあまりおらんかった。誰からも愛されておってのう、輝いとったし!」
目をキラキラさせて語るマキナ。
「で、マキナ。お前の目的ってのは?」
待ってましたと言わんばかりにマキナは話す。
「こほん、わしらの目的はずばり。そのサクラ先生を探すことじゃ」
「探す?その教師も行方不明なのか?」
「うむ、その毒ガスに巻き込まれたのか、確実なことは分かっておらぬが、わしは彼を探すためにこの学校を10年も留年しておる」
唖然とする俺とメイ。
「じゅ、10年……」
「わしも、まさかこんなに年月が経っても、彼のことを忘れられないとは思っておらんかったわ……」
「でも、素敵です」
メイは言った。
「私も兄のことを何年も、ずっと想い続けているので気持ち凄く分かります」
「うぅ、共感してくれるのはとても嬉しいわい」
◆◇◆
「さて、話は戻るが。ハチが探しだそうとしておる“お宝”、これはきっとこの島に関わる重要な情報であると睨んでおる」




