第45回
マキナは「疲れた」という感じで茶を飲んだ。
「もともと、ハチはわしの後輩。普通に交友もあった。放送を聴いた時は驚いたよ」
メイがマキナに訪ねる。
「あの、マモルって……もしかして」
「マモルがどうかしたか?」
「あの、紹介が遅れました。私の名前は、メイと申します。」
「メイ、メイ…どっかで聞いたことがあるのぅ」
「おそらく、マモル、兄から聞いたことがあるんだと思います」
「思い出したぞ!マモルには妹がおって、よくその話も聞いたのう」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、そっか……」
期待と恐怖、両方を感じているような表情を浮かべているメイ。
「ほう、こうして10年経って、奴と同じ場所におるとは、運命もなかなか残酷なことをするわい」
「あの、お兄ちゃんは、生きてますか?」
「それは、わしにも分からんよ、自殺とは聞いておるがのぅ、アイツのことを知ってるわしとしてはにわかには信じられん」
「じゃあ、じゃあマキナさんが最後に兄を見た時は?」
「うーん、お前の兄はとにかくお人好しじゃった。毒ガス騒動に巻き込まれた時から、わしの前に姿を見せなくなったわ」
毒ガス事件?そういえばそんなことをメイも言っていたな。
「やはり事実だったんですね」
「おうおう、お察しのようじゃのう」
「兄の手紙を読んで、私は兄を探しに来たんです」
「マモルは、絶対にメイにはこの島に来てほしくないと言っておったのに」
「兄からの最期のテープにもありましたが、どうしても我慢できなくて……」




