第43回
「マモルか。またおぬしらの部か?」
「そうだよ、俺が目を離したスキにまただよ……」
そう言いながら消火器で消火活動をするマモル。
「そろそろ、わしが作ったロケットランチャーで部屋ごとぶちぬくってのも、あながち間違いじゃない気がしてきたわい」
「いや、待ってくれ。きっとタイムマシンは完成するはずだから!」
「そういってもう2年じゃぞ。はっきりいって時間を移動するなんて無理じゃ。そんなの授業で習ったじゃろ」
「俺だってそう思うけど。ヤツらはそんなことないって言うし」
「まあ実際お主の魔術とやらも、常識はずれじゃしなぁ」
紹介しよう。こいつはマモル。わしと同級生。魔術科で、未来研究部に所属している。ハチに紹介された友達だ。何かと面倒見がいい。わしのこともほどほどに尊敬してくれておる。魔術の腕は、まあ中の下ぐらいらしく、特別科の生徒ではないが、どこか魅力を感じるカリスマ性で友人が多い。正義感が強いというか、単純にバカというか。まあ憎めない奴である。
「じゃあ消火器はマキナがよろしく!」
「ええ!?」
そういって消火器を私に渡すと、マモルは詠唱を始めた。数十秒ぶつぶつと呟いているのを横目で見ていた。そして目をカッと開け叫んだ。
「ラクトアイス!」
冷気とともに、部屋の炎が減る。
「相変わらず、美味しそうなネーミングセンスじゃのう」




