第37回
眉間に軽くしわを寄せながら話すマキナという幼女。しゃべり方は仙人のようだが、見た目はどう見ても幼女だ。制服はうちのだけど。
「あれ、もしかして保健室に私が運んだ女の子?」
「ああ、おぬしじゃったか。わしを保健室まで運んでくれたやつは」
「ええ??」
そう、最初にメイが運んでくれたときに、俺と一緒に気絶して、ベッドに眠っていた女の子だったのだ。
「死んでなかったのか、良かった……」
「まあ、毒ガスの免疫のような話は、わしも心当たりがあったからのう」
「心当たり!?」
「近々、こんな日が来るとは思っておったよ、まあ座れ」
そういうと、ミカドはイスを用意してくれた。
「あ、ありがとう」
「マキナ様。一体全体どうなってるんですか?結構話と違うんですが……」
「すまんすまん、実際にこちらに来てもらって話をしようと思っとったんじゃが、いきなり想像と違ったことが立て続けに起きてのお、いやぁお前が来るのが一日遅れてたらワシも死んどった」
がはは、と笑うマキナ。
「さて、自己紹介をしようかの。わしはマキナ。こう見えてもお前らより年上じゃ。学校の3年生をしておる」
「さ、三年生!?どういうことだ……」
「ふふ、その驚き方がワンパターンじゃの。底が知れるわい」
「ふ、普通で悪かったな」
「まあ、簡単に言えばわしは10年ほど留年しとるんじゃ。どうじゃすごいじゃろ」
「りゅ、留年……いやそんなこと自慢されてもな」
そんな緩急のある自己紹介をされている俺の隣で、メイが震え出した。




