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第36回

「なるほど、BB弾の音はそこまで大きくないから、遠くのロボには聞こえない。うまく狙った位置に当てて音を出して、ロボを分散させて1対1に有利なポジションに置くつもりね」

「な、なるほど……」


 そして、ミカドは音も無く、まるで気配を消したかのように、本校舎の方まで走り抜けた。1対1対、後ろを取りスタンガンでショートさせていく。さすがに素手でロボを倒すだけあって、武器を持っているとまるで負ける気配がしなかった。


 数分後、グラウンドには停止したロボたちの残骸と、ショートが原因の煙が立ち上がっていた。


「いいですよ、シュンさん、メイさん。こちらに来てください。もう安全です」


 あたりを見回しながら、言われるがままに俺たちはミカドの方に向かう。ここで逆らったって、何もできないからな。


 そして本校舎の中に入る。その中にはおそらくすでにミカドの手によって壊されたセキュリティロボが停止してあちらこちらに転がっていた。


「依頼人は5階にいます、さあ行きますよ」


 俺たちは階段に登る。そして、5階の音楽室に辿り着いた。


「マキナ様、本日の身柄の確保した生徒です」


暗闇の中で、ピアノに寝そべっている人物が体を起こした。


「二人いるようじゃのう」

「いやぁ、一人ずつ連れて来ようと思ったんですが、案外手間取ってしまって……」

「ま、おっけーじゃ。まずは計画どおり、そっちの女からじゃのう」


 だんだんと歩いてその人物に近づいた。どうやら生徒のようだ。そして、声は若干アニメ声。


「こ、子供?」


 そこに立っていたのは、幼い少女だった。


「子供ではない、わしはマキナ」

「は、はぁ」

「ガキ扱いは初回は見逃してやるのがワシのポリシーじゃ、じゃないと死人が出るけえのお」

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