第29回
これで外のロボは侵入出来ない。窓の外を見る。今さっきの騒ぎで、外のロボは俺たちを見ていた。
「攻撃してこないな」
「ガラスも防弾だしね、まあ現状前よりは安全になったはずよ」
倒れて気絶したミカドを見るメイ。
「アイツは危険だから、俺がなんとかしとく」
簡易的に手足をビニールテープでぐるぐる巻きにした後、メイの部屋の入り口付近に縛り付けた。俺達は部屋に戻った。
「もうこの校舎に敵はいなくなったかな?」
「分からないわ…私達を含め12人は生きてるはずだから」
「12人か…」
「それにしても計算外だったわ。残ったのはみんな事情をしらない犠牲者だけかと思ってたから」
「ミカド、あいつはちょっと違うようだな」
「転校生、こんな時期にね……」
「そういえば、保健室の女の子もこっちに連れてこようぜ」
「あの子は、探したんだけどいなくなってたわ……外に出てる可能性もある、そしたらもう死んでるかも」
あんな小さな子じゃ、外を出たら即殺されてしまうだろう。くそっ!こんなことなら連れ出しておけばよかった。
「私が1階に駆けつけてた時にはすでにさっきの男がロボを始末してたから、保健室も様子が見れたのよ」
「そうか……それにしてもなんで、ミカドに立ち向かったんだ?ロボを倒すほどの人間だぞ?」
「それは……」
言い淀むメイ。
「言いたくなければ言わなくていいぞ」
「う、うん。ありがと」
少し無理に笑うメイ。
「それにしても、スタンガンだけで倒せるヤツじゃないでしょ。アンタっていったい……?」
「まあ、途中まで言ったから、メイには説明するよ」
俺が一時的に身体能力を上げることが出来る、そのことを簡単に話してやった。
「ふぅーん」
「な、凄いだろ?」
「な~んか、地味ね」
「うるさいわ!」
気にしてるのに。




