第28回
間合いがお互いの身体が届くその瞬間、ミカドは顔面めがけハイキックを打ってきた。
見えればこちらのものだ。手に隠し持ったスタンガンの電源を入れ防御する。
「な?!」
身体に電気が走り痙攣するミカド。強力な蹴りに5mほどふっとばされる俺。ミカドは苦しむ隙も無く気絶した。
「対人は久々だったけど、何とかなったな…」
俺の謎の能力。どういう訳か、自分の身体を少しの間無理をさせて能力を引き上げられる。朝の登校時に使ったのもそれだ。数分間、足を早く動かしただけ。今回もそんな感じだ。我ながら相当地味な能力だが、一瞬ならかなり応用力のある能力だ。原理は不明。
俺はメイの元へ駆けつけた。
「しっかりしろ!」
頭をおこし、大声で叫んだ。
「ん、シュン……アンタなんでここに」
「お前が置いてくから、追ってきたんだよ」
「そうなの、ゴメン……迷惑かけた」
「大丈夫だ、何された?」
「首を後ろから打たれた、それで起きたら今って感じかな」
「そうか、良かった……」
「倒したの……?アンタが」
「ああ、甘くみんなよ俺を」
スタンガンを見せる。
「ずっるいなぁー(笑)」
「ふん…!勝てばよかろうなのだ!」
「フフ」
「……部屋戻るか?」
「そうね、外はやっぱり出るのはキツそうだわ、でもその前に」
メイは下駄箱にある、レバー指差す。見慣れないレバーだった。
「緊急時はあれを下ろせば、校舎に完全なロックをかけることができるの、あれは使うべきだわ」
「分かった」
走ってそのレバーを下ろす。校舎全体からロックがかかる音が一斉にした。
「これでよし」




