第20回
「今度俺がなんか作りに来てやるよ」
「え?うそ、意外!アンタ料理できるの?」
「なんだよそのリアクション、心外だな……」
「だって工学ヲタだし。それこそカップ麺ばっかり食べてるイメージじゃない?」
「それは従来のイメージだ。最近の工学科男子はひと味違うぜ?」
「ふふ、信じられない。でも、それを裏付ける日々に戻れればいいわね」
「だなぁ」
ケトルのお湯が沸騰した。カップ麺にお湯を注ぎ、3分間待つ。
「はぁ、よく考えたら朝以来何も食べてないから私もお腹すいたわ」
「普通だったらこの時間は、だらだらテレビでも見てるのにな」
「そういえばテレビもないんだなここ…」
「あ、テレビなら備え付けで天井に固定されてたのがあるわよ」
「ほんとか!?何か手がかりになるかも」
「まあネットの電波も止められてるから、放送はされてないと思うけどね…」
「まぁ、確かに」
ピピピピピピ…
3分のタイマーが鳴り、二人は食べ始めた。
「ん、さっきハチが言ってた研究ノートのpdfがダウンロード出来てるわ」
「ああ、そういえばそんなこと言ってたな」
そこには、隠されているお宝を探すための手がかりや推測、記録が記されていた。
どうやら一部の生徒達が集団でそれを探していたようだった。
「学校地下室を探索、手がかりなし。グラウンドの採掘…
とてもじゃないが気が遠くなる…なんだからラフな資料だな…」
「あんまり参考にならなそうね」
「こんなんで、どうやって見つけろっていうんだ」
片手で次へ進むを押してみるが、ろくな内容が無い。落書きページのようなものもあって、いよいよため息が出た。ノートの作者自体もあきらめムードが漂っている。それでも最後までは読もうと次へ進むを押す。すると急にカラフルなページが現れた。
二人の箸が止まる。
「セキュリティロボ 改造の心得…?」
「懐かしいな、雑誌のページのスキャン画面だよあー、これまた古い記事だな…」
「なんでこんなものが?」
「さあ…」




