第13回
「もう閉めるわよ、迂闊にここも見てると撃たれそうだし」
「それもそうだな…」
「というわけで、ますますここから出られない理由、分かったかしら?」
「分かったけど、ずっとここにいるのもな…」
「そうね、ごめんね、こんな部屋で」
「いや、そういう意味じゃねえよ」
むしろ急に会った男を部屋に入れるなんて、どんなに緊急事態だからと言っても、そっちの方が嫌だろ。
「学校側は何を考えてるんだろ……」
「はたして学校の思惑なのかしら、それともあのハチっていう教師の思惑なのかも」
「うーん、さっぱり分からん」
「わざわざ殺してまでやりたいことねぇ」
「口封じとか?」
「ただでさえ、裏だらけな学校なのに思い当たる節が多すぎて逆に分からないわ…」
「そ、そんなにか?例えば…?」
「聞きたい?長くなるわよ?」
「どうせすることないしな……」
メイが説明しようとしたタイミングで、部屋の中央にある放送のスピーカーからブブッ…というノイズのような音が聞こえた。
おそらく放送のスイッチを押した状態の音だろう。
「えーテスト、マイクテストー。あーあー聞こえますか?聞こえたら返事して下さい。ってまあ放送だから聞こえるわけがないんだけどね」
朝聞いた軽快なクラシックのBGMと共にある男が喋りだした。
「今、この放送を聞いてるみんなは、いい感じの生徒達なんじゃないかなって僕は思ってます。
っていうか確信してます。みんな、おめでとう!君は将来役に立つ人間になれる可能性が高い、僕が保証する」
狂ったテンションで、声を裏返しながらしゃべる男。
「噂をすれば、謎の教師のお出ましね」
「いったいなんなんだよ……!」
「いやぁ、君たちのために何人クラスメイトが犠牲になったか……うん、やっぱり僕のせいじゃない!!うん、だから悪気はなかったし、これは結論から言うと正当防衛なんだよね。まあ、分かってくれとは言わないけどね。なにせ状況を知らない今の君たちから見れば、今日のことはただの無差別大量殺人にしか見えないもんね!」
「…なにを言ってるの、頭おかしいのかしら」
「まあ朝の時点でちょっとネジ飛んでる感じはあったしな」
「さて、じゃあセキュリティロボちゃんたちが色々と本日のまとめを作ってくれたから読み上げるね」
「本日、正確な死亡者、399人。まだ未確認の生徒もいます。
まあ確定数はまだ時間はかかりそうだったから、正確な数字は明日のお楽しみって感じかな。うーんキリが悪いね。あと一人だったのにね。残念。あ、ちなみにここの学校の生徒は430人くらいです。正確な数字はこれもまた出てない。なんだかんだヘンテコな学校だから、在籍してるかどうかも不明な生徒も多いんだ。そうだね、そして生存者人数、これが気になるよねみんな。でもこれも確定出来てないんだな。なのでできてる人数を言いますね。はい…ドコドコドコドコドコドコドコ…ッて感じで、、じゃじゃーん!……ってやってみたけど一人じゃつまらないね。もったいぶらずに言います!なんと!12人!意外!結構多いね、優秀な生徒!」




