記憶のない少女〈6〉
投稿でなくってただの変更ですいません(´・ω・`)
シュンッ
圧縮されるような感覚があり、目を開けると、今度はちょっとした街の中にいた。2回目だったので慣れて目眩もなかったので、一人で『楽しかった!』とはしゃいぐカペラとその様子にあきれるアーク。
「ねぇ、もう一回やって?あと一回だけでいいから♪今回は。」
「っ!?『今回は』っつうことは今後も俺にこれをやれと!?」
「いいから、早く~」
「もう知らん。近距離転移っ!」
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「・・・アーク大丈夫?なんか顔色悪いよ?」
「・・・・・」
「休む?」
「いい。あと27歩で家に着くから」
「あ、そうなの?」
《何で50とか、そういうキリのいい数字じゃないんだろ》
「なんかさ、あの家すごく大きいね~。どんなお金持ちが住んでるんだろうね~?」
「あと27歩で家ということは近所だから知り合いなんでしょ?」とおもって聞いたのだが、
「アー、スゲー金持チガ住ンデルラシイネー」
と棒読みで答えられた。
「・・・・・・・・あ、そう。で、アークの家って?」
「コレ。(ジリリリリリリ・・・・・)ただいまー」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(←驚きすぎて何も言えないタイム)」
アークがこれと言って指差したのは、今話題にしていた大きなお屋敷だったのだ。
「w¥9poいプ-90ij音:¥おq-9、、fdcmj、^.@.px!!!!
(※通訳:えぇぇえええええ!!ちょっと待て。わしゃ、そんなこと何も聞いとらんぞ、爺様!?まじで、これ何の冗談?笑えないよ?)」
「・・・落ち着けよ・・・」
「無理でしょ!っていうかあんたお坊ちゃ―――むごg」
「いいか、よくきけ。」
大声でわめくあたしの口を手で押さえながらそれこそまさに悪魔とでもいうかのような笑みを浮かべてアークはとんでも発言をした。
「俺の家にいる間、特に母上の前では恋人のフリをしろ」
「むがg!!
(※はぁあ??)」
「あ、その前にまずその恰好じゃまずいな―――」
ちょ、ちょっと?まてゐ・・・
「えーっとたしか装飾魔法、コード1023ドレスアップ」
「ぬおっ!」
急にかかとの部分が持ち上がり、つま先が締め付けられる。同時に腰のあたりと頭が重くなり肩、首元、腕が風通しが良くなる。自分の体を見下ろしてみると・・・
「ぎゃー、なにこっ―――むg」
「うるさい、騒ぐな。お祖母様は礼儀作法を大変重んじられる無礼の無いようにしなさい。」
「・・・ねえ、なんか口調が変わってない?」
「敬語をつかえ。もっと女らしくしてろ。それから俺はこの家の次期当主だ」
「はいはい。申し訳ございませんでした」
「・・・・で、アーク様、女らしくというのは?」
「おしとやかってことだよ!」
「了解であります」
なんかまた大変なことになってしまったようだ。
さっきアークが装飾魔法をかけたことにより、カペラはどこぞの青いドレスのお姫様のように変身していた。
髪にはビーズが使われた髪飾りでとめられ、首元にはレースのチョーカー。
ドレスは青または緑系の色でまとめられていて、簡素なものだが、レースやコサージュがあしらわれており、金髪がよく映えている。
丈は膝くらいで、キャミソールのデザインなので、カペラはその上に布(これは後からアークが「寒そうだから」と出してくれた)を羽織っている。
靴は5センチくらいのピンヒールで、足の甲のところにはスパンコールが散りばめられている。
開いた門から出てきたアーク家の使用人と思われるエルフにエスコートされて屋敷の中へ入る。
そこで、アークは「ちょっと先に母ちゃんに話をしてくる」と、カペラにだけ聞こえるように言うと、その辺にいた使用人に「彼女を客間に案内するように」と言いつけて階段を上がって行った。
《アークもしかっりお坊ちゃまやってるんだ・・・・にしてもこのお屋敷すごいなぁ・・・・・・・・》
“お城”
その言葉がぴったりなお屋敷。
エルフに案内されておそらく客間であろう部屋に案内された。そんなに大きな部屋ではないが、小さなシャンデリアが2つ天井からつるされており、壁や床は大理石だろうか?ステンドグラスの窓には様々な種族が描かれていて、とにかく豪華な部屋だ。
「お客様、しばらくの間お待ちください」
使用人のエルフはそういうと、一礼して部屋から出て行った。
「はぁ・・・。」
《・・・よし、黙って相槌だけうっておこう。それできっと何とかなるよ》
予想外の展開に、考えることを放棄したあたしはそうすることにした。
我ながら完璧すぎる対策に「うんうん。」とうなずくと頭がぐらぐらした。「気分が悪いわけでもないのに」と、窓に映った自分を見てみると、髪の毛がアップにしてあった。
《あれ?あたし髪の毛ショートカットだってよね・・・あぁ、きっとアークがウィッグでも着けたんだな。すごいな、髪の毛ってどうやったらこんな風にまとめられるんだろう。考えた人ってすごいわ。》
そんなことを思っていると、アークがスーツ姿で現れた。その後ろからとてもきれいな女性が現れた。たぶんアークのお母さんだろう。
「こんにちは。ようこそ我が家へ」
「記憶のない少女」編ではちょっと切りのいいところですかね。
ちなみに原稿の方だと「記憶のない少女」編は28ページにまとまっています。字が小さいからですかね?2段に分けて書いてるからですかね?作文用紙じゃない紙に書いてるからですかね?
読んでくださっている方、本当にありがとうございますm(__)m
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