トトロの呪い
朝起きると、枕元にトトロがいた。
ジブリ映画に出てくるあのトトロだ。
朝起きると、枕元にトトロがいた。
ジブリ映画に出てくるあのトトロだ。
お互い見つめあっていたが、しばらくしてトトロは大きなあくびをしたそしてベッドに入ってきた。
おかげでわたしはベッドの隅に押しのけられる格好になった。
トトロが現れるようになったのは、この2週間ほどのことである
わたしが、宮崎駿の悪口を言った翌日だった。
「あいつの映画に出てくる女の子はみんな性格おんなじなんだよな。単純できれいで薄っぺらい」
それ以来、トトロはわたしの生活の邪魔をした。
パスタを茹でていると、ちょうど麺がアルデンテになる頃に現れ、コンロの前に立ち塞がり麺が伸びるまで動かない。
ガールフレンドからの電話を勝手にとり、カバのような声を出す。
トイレを汚す。長風呂につかり、シャワーを浴びてからだを拭かずに出てくる。
全てがこんな感じなのである。
でもジブリ作品のキャラクターで、一番無害そうなトトロが現れたのは幸運かもしれない。
ジブリ映画には、ラピュタの巨神兵など危険なキャラクターがたくさんでてくるのだから、そのためわたしは引越しを考えていない。
そのうち、ネコバスで会社まで送ってくれる日が来るかもしれないし、可愛い女の子がトトロを見に来たいと言ってくれるかもしれないからだ。
特別あんまり意味のない超短編小説で、読みやすさと読む時間的コストを削減した、スナック菓子感覚でよんでもらえるとうれしいです。
出落ちみたいな小説ですね。




